ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

コーギー.しっぽがない.子犬

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの基本情報

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、イギリスを原産とする犬種です。

一般的に「コーギー」という通称で呼ばれていますが、「コーギー」には2つの種類があり、「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」があります。

どちらのコーギーも胴長短足でよく似た風貌をしていますが、「ペンブローク」は、尻尾を切る「断尾」によって短くなっており、また生まれつき尻尾のない個体も多いようです。

また耳が全体的に丸みを帯びているといった相違点もあります。

日本で多く見かけるのは、「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」です。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史

時間

歴史① ~ルーツ~

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、紀元前に中央ヨーロッパから移住したケルト民族がイギリスに持ち込んだ犬だと考えられています。

そしてフランスの織物職人がチャネル諸島からペンブローグシャーに持ち込み、そこから発展した犬種が「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と呼ばれるようになりました。

「ウェルシュ」とはイギリスのウェールズ地方のことで、「ペンブローク」とはウェールズ南西部のペンブロークシャー(プリンシパル州)を起源としています。

その後は農場で牛やポニー、羊などを追う有能な牧畜犬として活躍することになります。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴的な胴長短足の体型は、牛に蹴られるのを避けながら足の間をすばやく潜り抜けることができるよう改良を繰り返されて、今の体型になったとされています。

歴史② ~ロイヤルペット~

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、「ロイヤルペット」としても知られています。

これは、1933年にイギリスの皇室ジョージ6世が飼い始めたことから始まり、その娘エリザベス女王が18歳を迎える誕生日にウェルシュ・コーギー・ペンブロークが贈られて以来、現在に至るまで30匹以上ものウェルシュ・コーギー・ペンブロークと生活されてきたようです。

「高貴な犬」として知られるほど、イギリス王室で溺愛されてきた犬種なのです。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴

  • 小さめの中型犬
  • 胴長短足で短い尻尾
  • 中毛であることが一般的だが「フラッフィー」と呼ばれる長毛種もいる
  • 毛色はレッド&ホワイトが一般的
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特徴① ~大きさや身体的特徴~

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、体高25~30cm・体重10~13kgの中型犬に分類されます。

最大の特徴は、体高に比べて体長が長い胴長短足で、筋肉質でがっちりとした体に短い尻尾が特徴的です。

キツネにも似たような鋭い顔つきに、耳は丸みのある立ち耳をしています。

特徴② ~被毛の種類や毛色~

被毛は、やや硬い毛質をしたオーバーコートと、柔らかい毛が密生したアンダーコートの二重構造のダブルコートです。
中毛であることが一般的ですが、まれに長毛種もいて「フラッフィー」と呼ばれています。

毛色は、定番カラーがレッド&ホワイトで、足先・腹部・胸・首回りは白になっていることが一般的ですが、セーブル、フォーン、ブラック&タンなども認められています。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの価格相場

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子犬の価格相場

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの子犬の販売価格は、だいたい10~20万円です。

一般的に犬の価格は、「血統」「性別」「月齢」「容姿」「毛色」などによって価格が決められています。
ドッグショーでチャンピオンを取っている親犬を持つなどの血統の良い子犬であれば、30万円を超えることもあるようです。
そして、他犬種同様、月齢が過ぎるごとに金額は下がっていく傾向にあります。

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク特有の価格差としては、短めの被毛を持つコーギーですが、稀に「フラッフィー」と呼ばれる長毛の子犬が産まれます。
「フラッフィー」は先天的な病気を持つ可能性があるため、本来は比較的安くなる傾向にあるものですが、中にはその希少性から反対の高額の金額が付くこともあるようです。

子犬はペットショップやブリーダーから。里親制度も

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは国内でも大変人気のある犬種です。

そのため、ペットショップで扱われていることも多く、子犬を迎えるならペットショップから、または繁殖を行っているブリーダーさんから直接購入する方法が一般的となります。

しかし、人気が高い犬種である分、中には営利だけを目的として繁殖を行っている「パピーミル」と呼ばれる悪質なブリーダーが存在します。
そういった悪質なパピーミルからは購入しないようにしましょう。

子犬を選ぶ際には、直接親犬や犬舎の見学をさせてもらい、親犬と子犬の健康状態、飼育環境などを確認して信頼できるかを慎重に見極めるようにしましょう。

他にもウェルシュ・コーギー・ペンブロークを迎え入れる手段として、里親制度があります。

残念ながら人気犬種である分、飼育放棄や様々な事情から保護される頭数が多くなっています。
これは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークも例外ではなく、多くのコーギーが里親募集に出されています。

里親募集の情報は、インターネットで簡単に検索することができるので、興味のある人はぜひ一度検索してみてください。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの性格・気質

  • 好奇心旺盛で明るい性格
  • 無駄吠えや噛み癖に注意
  • 友好的で優しい性格
  • 賢くてしつけやすい

性格・気質① ~明るくて友好的な性格が魅力~

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは好奇心旺盛で元気いっぱいの性格で、運動欲も高くスタミナもある活発な犬種です。

飼い主に対して忠実で懐きやすく、明るい性格の持ち、友好的でもあるので他の人や犬とも仲良くすることができます。

性格・気質② ~実は・・・獣医師が苦手とする犬種~

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、保護意識が強いため、縄張りを侵略されたと感じれば無駄吠えをしたり、自己防衛によって攻撃することもあります。

特にオスである場合、「最も診察したくない犬種」と話す獣医師が多いほどです。

子犬の時期から無駄吠えへの対策や、動物病院に慣れさせておくようにしましょう。

牧畜犬として主人の命令に従い、状況を判断しながら牛などの動物を追っていたことから賢く物覚えも良いためしつけやすい犬種ですが、興奮しやすい性格でもあるため、どんな時でも飼い主の言うことを聞けるようしっかりトレーニングしておきましょう。

性格・気質③ ~オスとメスの違い~

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのオスは、メスよりもやんちゃで遊びが大好きな傾向にあるようです。
そして、メスより保護意識が強い傾向にあるため、自己防衛によって攻撃に出ることが多いのもオスの方が多いようです。

一方でメスは、オスよりも独立心が強く、比較的落ち着いた性格をしているようです。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの飼い方・しつけ

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークを飼うとき、飼育環境・食事・運動面などで配慮すべきことがあります。

また、しつけではウェルシュ・コーギー・ペンブロークは賢すぎるために従うに値する飼い主であるかを見極めようとするとも言われています。

甘やかし過ぎず、信頼されるリーダーとなって子犬をうちからしっかりとしつけていきましょう。

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