避妊と去勢の違いと手術法
犬の生殖能力を無くす手術を避妊または去勢と言います。
避妊手術は、雌犬に行うものであり、去勢は雄犬に対して行うものです。
避妊手術の主な方法は、子宮もしくは子宮と卵巣両方を摘出するもので、去勢は睾丸を摘出します。
避妊手術にかかる時間は約1時間ほど、去勢は15分ほどとかなり差があります。
いずれにせよ、全身麻酔で行うのでリスクは同じです。
費用は避妊が2~3万円、去勢が1万5千円ほどです。
腹腔鏡など最新の技術で手術を行う場合は7~8万円かかります。
避妊は1泊入院させることもありますが、去勢はだいたい日帰りでの手術が可能です。
本当に必要なのか?
これは賛否両論なのですが、生物学的に言いますともちろんしない方が自然です。
しかし、犬が人間と共存していく上でどうしても手術をする方が都合が良い場合もありますし、雄犬と雌犬を一緒に飼っていて、妊娠・出産させるつもりがない、子供ができると困ると言った場合はやはりどちらかを手術しなくてはなりません。
また、生殖機能の病気により手術を余儀なくされることももちろんあります。
この場合は生存優先になりますので、当然手術が必要です。
するかしないかは、飼い主さんが決めることですが、どちらが良い悪いはありませんので、ご家庭の事情や愛犬の体調を考えて選ぶようにしてください。
手術のメリットとデメリット
先程も述べたように、手術は必ず全身麻酔で行います。
ですので、麻酔のリスクはどうしても否めません。
そのまま目覚めることなく死亡する例もあります。
もちろん麻酔に耐えうる身体かどうかの事前検査は必ず行います。
しかし、検査で大丈夫でも絶対とは言い切れないので、最悪の場合の覚悟はしなくてはなりません。
また、術後は雄・雌ともにホルモンバランスの崩れにより、肥満になる可能性があります。
これは飼い主さんの食事管理や運動管理である程度痩せることはできますが、完全に元の体重に戻すことは難しいですし、手術前の管理よりもさらに徹底した状態でダイエットを行う必要があります。
パピヨンにとって一番良い方法を
あなたが、ご自分のパピヨンにとって一番良い方法はどういう方法なのかを悩んで考えて出した結果ですから、それに対して「間違い」はありません。
何をするにもリスクはつきものです。
不安なこともたくさんあるとは思いますが、獣医さんともよく話し合ってベストな状態で過ごせるようにしてあげてくださいね。
コメントを残す