キャバリアの避妊手術とはどんな手術?
キャバリアをはじめとする犬の避妊手術では、卵巣と子宮を全摘出することがほとんどです。
手術は全身麻酔で行います。
術後の入院の有無は病院によって異なりますが、長くても一泊です。
術後は食事も普通に取ることができます。
傷口を舐めないようにだけ注意が必要です。
だいたい5~7日で抜糸になりますが、近年は抜糸不要の手術を行う病院も増えています。
手術の跡はそれほど大きくなく、数年後には全く分からなくなります。
キャバリアの避妊手術のメリットとデメリット
では、避妊手術のメリットとデメリットをみていきましょう。
メリット
- 子宮や卵巣の病気を防げる
- 望まない妊娠を防げる
- 発情による精神的ストレスがない
獣医や動物愛護センターが避妊手術を勧めるのは、病気の予防と不幸な命を増やさないためです。
子宮や卵巣の病気は高齢になって発症することが多く、犬の体への負担がとても大きいものになります。
またメス犬は年に1~2回、発情期があります。
発情期のメスは、神経質で落ち着きがなくなり、時には攻撃的にもなります。
そしてこの時期に交配ができないと、心身ともに強いストレスを感じてしまいます。
避妊手術を行った犬は病気や発情の負担が減るので、結果的に長生きできるといわれています。
デメリット
- 健康な犬に開腹手術を行う
- 太りやすくなる
- 麻酔でアレルギーを起こす犬もいる
健康な体にメスを入れることに抵抗がある飼い主さんもいます。
また、避妊手術をすると太りやすくなると言われています。
低カロリーのフードなどで調整していく必要があるでしょう。
健康な犬が、全身麻酔でアレルギーを起こし死亡する確率は、1000頭に1頭といわれています。
避妊手術は比較的安全な手術ではありますが、100%安全な手術というものはないので、やはり危険性は拭えません。
キャバリアの避妊手術は、時期が肝心!
避妊手術で病気を予防するためには、初めての発情(生理)の前に手術を行うことが一番効果的です。
発情を重ねれば重ねるほど、病気予防の効果は薄れていきます。
また、「出産経験のない、避妊していないメス犬」が、最も子宮の病気を発症しやすいです。
出産を考えていないのであれば、早めに手術を行うことが望ましいでしょう。
月齢でいうと、生後6ヶ月を過ぎた頃が最も適切です。
しかしキャバリアのような小型犬は、生後6ヶ月以内に最初の発情を迎えてしまうこともあります。
飼い始めた当初から手術を予定しているのであれば、早めに獣医と相談しましょう。
愛犬のキャバリアに避妊手術を受けさせるかどうかは、飼い主さんが判断することです。
メリットとデメリットはあくまで一般論や統計なので、どの犬にも当てはまるとは限りません。
最終的に、飼い主さんが納得できる方法を選ぶことが大切です。
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