アメリカンコッカースパニエルの妊娠中はどんな過ごし方がいいの?

ただし、走ったり高い所から飛び降りたりジャンプしたりなど、激しい運動はさせないよう注意してあげましょう。

食事内容の見直しを

妊娠前から質の良い食事を与えておくと、母犬だけではなく子犬の健康状態の向上につながると言われています。
愛犬の交配を考えている時点から質の良いフードに変えてあげることをおすすめします。

妊娠後期では、お腹のふくらみによって胃が圧迫されるので、一度にたくさんの食事が摂れなくなってくることがあります。
それでもこの期間はお腹の赤ちゃんの分まで栄養が必要となる大切の時期ですので、母犬には、栄養価の高い食事が必要となってきます。
この頃から少しずつ、妊娠期や授乳中用、または子犬用のフードへと切り替えていきましょう。

ただし、与えすぎには注意しましょう。
カロリー摂取しすぎて肥満になってしまうと、出産時に帝王切開手術が必要になる可能性があります。
獣医師に相談しながら食事内容を見直していくと良いでしょう。

出産に備えよう

出産予定日の1週間頃前には、愛犬が安静に過ごせる部屋を準備してあげましょう。

また、いざ出産となった時に備えて、産箱・タオルや毛布・子犬用ミルクなどの必要なものを準備しておきましょう。

妊娠期間中の注意点

妊娠期間中は、様々なことに注意する必要があります。

注意点① 激しい運動はさせない

前述でも説明しましたが、適度な運動は妊娠中であっても必要なことです。
ただし、走ったり激しい運動・遊びをさせることは、母子ともに危険が伴いますので、適度な運動にとどめましょう。
また、階段の上り下りの際には滑って転んだりしないような注意も必要です。

出産日に近くなる妊娠6週目を過ぎた頃は疲れさせすぎないことが重要です。
妊娠しているだけで体力を消耗するので、ゆったり歩くお散歩程度にとどめ、できるだけ休ませてあげましょう。

注意点② 投薬は獣医師と相談

妊娠中は薬も良くないです。
もし、妊娠前から飲ませている薬があるようなら、事前にかかりつけの動物病院に相談しましょう。
妊娠中に何かの病気になったり、ケガをしてしまったりというようなことがあれば、獣医さんに必ず妊娠中だと伝えましょう。

また、妊娠中の犬にワクチンを接種させてはいけません。
できるだけ交配前に済ませておくようにしてください。
妊娠中にワクチン接種時期が重なってしまった場合には獣医師の指示を仰ぎましょう。

注意点③ トッピングやサプリメントも控えよう

普段の食事にサプリメントを追加して普段から与えている方もいらっしゃるかもしれませんが、獣医師の指示がない限り追加で与えることは控えておきましょう。

特に、妊娠中の犬にはカルシウムを追加で与えることが必要だと考えがちですが、カルシウムを過剰に与えると、体内でカルシウムの調節機能が働かなくなり、子癇と呼ばれる命に危険を及ぼす低カルシウム状態に陥ります。

また、トッピングに肉を混ぜると、炭水化物の摂取量が減ることになりエネルギー摂取量が減ってしまう可能性があります。

注意点④ ストレスをかけないように

妊娠~出産後は引っ越しや旅行など、愛犬にストレスがかかるようなことは避けるようにしましょう。

また、フルコートが魅力的なアメリカンコッカースパニエルですが、妊娠中や出産後すぐのトリミングやシャンプーはなかなかできません。
交配前に短くしておいたり、妊娠中でも落ち着いていたりする時に、自宅で無理ない程度にケアをしておくことをおすすめします。

注意点⑤ 出産前後は他の犬と引き離す

出産前後の各3週間の間は、他の犬との接触をできるだけ避けるようにしましょう。
母子共に危険な感染症から守るためです。

また、妊娠中の犬や幼い子犬を持つ母犬は、行動に変化が見られることがあり、子犬が危険にさらされていると感じたら他の犬に攻撃的になることがあります。

そういった観点からも出産前後は他の犬との接触を避けるうようにしましょう。

この記事のまとめ

アメリカンコッカースパニエルの妊娠中はどんな過ごし方がいいの?
  • 犬の妊娠期間は、交配した日から約63日(9週)/およそ2か月間
  • 妊娠中には清潔で静かな環境を
  • 体温や体調を記録しておこう
  • 妊娠中でもお散歩に連れていってあげよう。激しい運動はNG
  • 食事は質の良いフードを。妊娠後期には栄養価の高い妊娠期や授乳中用、または子犬用のフードへ切り替えする。
  • ストレスをかけない生活を心掛けよう
  • 妊娠前後は他の犬との接触を避けよう

アメリカンコッカースパニエルの妊娠中はどんな過ごし方がいいの? さいごに

飼い犬のアメリカンコッカースパニエルの妊娠が分かったら、交配日から出産予定日を把握しましょう。
早産や出産の遅れはお腹の子にトラブルがある場合が多く、すぐ動物病院へ連れて行きましょう。

飼い犬の妊娠中に気を付けることは、食事や環境、適度な運動、身体のケアです。
飼い主が正しい知識を持って、飼い犬がストレスなく安全に出産にできるようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です