イングリッシュセッターの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

イングリッシュセッターの基本情報

イングリッシュセッターは、イギリスのイングランド原産の犬種です。

古くから現在でも実猟犬として活躍していますが、現在では家庭犬やショードッグとしての人気も博しており、身体能力の高さからはドッグスポーツでも活躍しています。

また、この犬種にはショータイプである「ラヴェラックセッター(Lawerack/Laverack)」と、狩猟向きの「ルーエリンセッター(Llewellin/Llewellyn)」と呼ばれる2つの種類が存在します。

イングリッシュセッターの歴史

イングリッシュセッターの歴史
~ルーツ~

イングリッシュセッターはセッター種の中で最も古い歴史を持ち、起源は14世紀まで遡ると言われています。

猟銃が普及する前、漁師たちは網を使った鳥猟をしていましたが、獲物を見つけたら体を伏せて静かに待つ「セッティング」するようしつけた犬が始まりだと言われています。

その犬たちを「セッティング・スパニエル」として、スパニッシュポインターやウォータースパニエル、スプリンガースパニエルなどの交配によって繁殖するようになり、様々な外貌を持つセッターがイギリス各地に広がりました。

その後19世紀になると、エドワード・ラヴェラックという人物によって改良が進められ、ベルトン(白地に細かい斑模様)の被毛で美しい容姿を持つセッターの基礎となる犬が作り出されました。

後にこの種類は、ドッグショーなどで活躍する「ラヴェラックセッター(Lawerack/Laverack)」(=ショータイプ)と呼ばれることになります。

イングリッシュセッターの歴史
~もう1つのイングリッシュセッター~

エドワード・ラヴェラックによってイングリッシュセッターの基礎犬ができましたが、もう1人パーセル・ルーエリンという人物が、この犬種の歴史に影響を与えました。

ラヴェラックが作り出したイングリッシュセッターを、更に狩猟能力の高い犬種にするためあらゆる犬種と交配させて狩猟能力に長けたセッターを作り出しました。

そして、この種類は「ルーエリンセッター(Llewellin/Llewellyn)」(=フィールドタイプ)として狩猟の現場で活躍していくことになります。

イングリッシュセッターの特徴

  • 細身で筋肉質な大型犬
  • 優しい表情をした顔
  • ウェーブがかったシルク状の美しい被毛
  • 毛色はホワイトベースに、ブラック・タン・レモン・ブルーなどの「ベルトン」

イングリッシュセッターの特徴
~優雅な外貌を持つアスリート犬~

イングリッシュセッターは、体高61~68cm体重25~30kgの大型犬です。

無駄のない筋肉質な体を持ち、優れた運動能力と長時間同じスピード走ることのできる持久力に長けています。

幅広のマズルと頭部のストップ(額断・くぼみのこと)、大きめの垂れ耳、垂れ尾を持ちます。

暗い茶色の目からは優しさが感じ取れる表情をしています。

イングリッシュセッターの特徴
~毛質や毛色~

イングリッシュセッターの被毛はダブルコートで、体に沿って流れるように生えたシルク状ウェーブがかった長毛で覆われています。
特に耳と後肢の太もも辺りに飾り毛が豊富に生えています。

毛色はホワイトをベースに、ブラック・タン・レモン・ブルーなどの単色の斑模様が入っている「ベルトン」です。

斑色によって「ブラック・ベルトン」「レモン・ベルトンなどと呼ばれます。

ラヴェラックセッター(ショータイプ)とルーエリンセッター(フィールドタイプ)違い

ショータイプであるラヴェラックセッターは、ルーエリンセッターよりも体がやや大きく、鼻口部は長く、飾り毛が多いのが特徴です。
特に、体の下部や尻尾、臀部には豊かな飾り毛があります。

一方でフィールドタイプのルーエリンセッターは、狩猟に役立つ走る能力に長けており、ラヴェラックセッターよりも被毛がやや少なめで大きな模様があることが特徴です。

 

動画①「ラヴェラックセッター(Lawerack/Laverack)」(=ショータイプ)

動画②「ルーエリンセッター(Llewellin/Llewellyn)」(=フィールドタイプ)

イングリッシュセッターの価格相場

子犬の価格相場

イングリッシュセッターの子犬の販売価格は、15~20万円程度です。

イングリッシュセッターには、ドッグショー向けのショータイプと狩猟向けのフィールドタイプがありますが、子犬には家庭向けのペットタイプにも分けられています。

タイプによる子犬の価格については、ペットタイプと狩猟タイプはほとんど同等ですが、ショータイプの子犬になるとこれより高額の値がつくこともあります。

子犬を選ぶ際には、イングリッシュセッターは遺伝的に視覚・聴覚障害を持っていることがあるので子犬の健康状態と合わせてしっかり確認しておきましょう。

それでも例え、生まれつき難聴の子犬であっても、観察能力に優れ人とのコミュニケーションを得意とする犬種なので生活への支障は少ないと言われています。

子犬を迎えるならブリーダーから

イングリッシュセッターは、ペットショップで見かけることはほとんど少ない犬種なので、ブリーダーから購入することが一般的です。

それでも国内でのブリーダー数もあまり多くはありませんので、あらかじめブリーダーにコンタクトを取っておくことをおすすめします。

また、稀に里親募集に出ていることもあります。
ただし、成犬になっていることがほとんどですので、年齢などにこだわりがないという方に限るでしょう。

里親募集の情報はインターネットで簡単に検索することもできるので、興味のある方はぜひ一度検索してみてください。

イングリッシュセッターの性格・気質

  • 優しくて穏やかな家庭犬向きの犬
  • 友好的で誰とでもうまくやっていける
  • 気ままでマイペースな一面も
  • フィールドタイプの方が、より活発でエネルギッシュ

イングリッシュセッターの性格・気質①
~一言で言うと、性格の良い犬~

イングリッシュセッターは、穏やかで優しい性格の持ち主です。

非常に人懐こく、飼い主以外の人にも愛想を振りまいたり、他の犬とも仲良く遊ぶことができるような友好的な性格を持っています。

飼い主のことが大好きな甘えん坊で、寂しがり屋な性格でもあるため留守番は得意ではありません。

自由気ままなマイペースな一面に振り回されるようなことも少しありますが、利口で呑み込みが早いのでしつけは苦労しない犬種と言われています。

イングリッシュセッターの性格・気質②
~ショータイプとフィールドタイプの性格の違い~

ショータイプ(ラヴェラックセッター)は、より穏やかで落ち着いた性格をしており、小さな子どもさんも上手にやっていける優しい性格を持ち合わせています。
家庭犬として文句なしの性格を持っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です