スキッパーキの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

スキッパーキの基本情報

スキッパーキは、ベルギーを原産とする小型犬です。

黒い被毛を持つスピッツタイプの犬種で牧羊犬の系統となりますが、ベルギーでは主に番犬として活躍していました。

日本では珍しい犬種ですが、原産地であるベルギーでは、注意深く足取りが静かな犬であることから高齢者の「散歩の友」として人気の高い犬種です。

また、犬の中でも長寿の犬種の一つとされています。

日本では「シッパーキ」と呼ばれている場合もあります。

スキッパーキの歴史

年輪,年

スキッパーキの歴史
~ルーツ~

スキッパーキの起源については諸説あります。
ベルギーのブリュッセルとオランダのアントワープを航海していた船乗りが連れていた犬が祖先犬だという説や、ベルギー・フランドル地方の牧羊犬を小型化した説などがあり、詳 しい起源については定かになっていません。

1690年ごろには、ブリュッセルですでに人気があった犬だと言われていて、労働者や靴の修繕屋を中心に飼われていました。

靴屋の職人たちは、職人としての技術を評価してもらうため装飾を施した真鍮製の首輪をスキッパーキに身につけさせて、定期的にその首輪をつけたスキッパーキのコンテストを行っていたそうです。

一方でネズミやモグラなどの害獣を駆除する番犬としても活躍し、19世紀になるとベルギーで最も有名な犬種となりベルギーの国犬として認められることになりました。

1885年のドッグショーに出陳されたことをきっかけに人気犬種となり、その後、ベルギー王室のマリー・アンリエット王妃がスキッパーキを好まれたことから、あらゆる階級の人々の間で流行しました。

1887年にはイギリスやアメリカに渡りますが、イギリスでの人気が高まり輸出によってベルギー国内ではスキッパーの数が減っていくことになります。

そこで1880年代にベルギーの愛犬家たちによって保存会が立ち上がり、1888年には最初のスタンダードが作成され、再びベルギー国内で数を増やしていくことに成功しました。

スキッパーキの歴史
~名前の由来~

スキッパーキは名前の由来についても諸説あります。

船の番犬をすることが多かったため、ドイツ語で「小さな船長」を意味する言葉から名づけられたと考えられてきました。

しかしベルギーでは、1920年ごろから、フランデレン地方の方言で「小さな羊飼い(牧羊犬)」を表す「Shapocke」または「Scheperke」という語に由来するという説が一般的となりました。

ちなみに、犬種名は英語やオランダ語の発音を準拠して表記すると「スキッパーキ」となりますが、日本語では「シッパーキ」(シッパーキー)と呼ばれていることもあります。

ジャパンケネルクラブの登録名は「スキッパーキ」で登録されています。

スキッパーキの特徴

  • ずんぐりむっくりの小型犬
  • 少し生意気なキツネ顔
  • 毛色はブラックが一般的
  • 肩マントを羽織っているような被毛

スキッパーキの特徴
~大きさや身体的特徴~

スキッパーキは、体高25~33cm、体重3.5~7.5kgの小型犬です。

体高と体長がほとんど同じ正方形に近い胴体に、筋肉質な体つきからずんぐりむっくりという印象を受ける体型をしています。

以前までは断尾されることが一般的で、生まれながらに尻尾がない個体もありましたが、最近では尻尾がある状態で生まれ、動物愛護の観点からも断尾されることは少なくなってきています。

運動能力が高く、個体によっては110cm位までジャンプすることができると言われています。

さらに、走ることが大好きでスキッパーキの走る姿はまるで「黒い弾丸」のようだとも言われています。

額が広くピンと立った耳で、キツネにも似た顔立ちでいたずらっ子のような表情をしています。

スキッパーキの特徴
~毛質や毛色~

スキッパーキの被毛は、綿のような下毛と荒めの毛質をした上毛のダブルコートの犬種です。

脚以外の毛はやや長めの中毛で、首回りに肩マントを羽織っているような特徴的な生え方をしています。

毛色は、「ブラック」が最も一般的ですが、「チョコレート」「ゴールド」「クリーム」や「フォーン」なども存在します。
犬種標準ではブラックのみ認められていますが、JKC(ジャパンケネルクラブ)ではクリームやフォーンでの血統書も発行されます。

スキッパーキの価格相場

子犬の価格相場

スキッパーキの子犬の販売価格は、だいたい25~35万円です。
日本では珍しい犬種なので海外から輸入することもできますが、輸送費などの諸経費を含めると30~40万円は必要になるでしょう。

子犬の価格を決める要因には、その犬の「血統」「容姿」「月齢」「性別」「毛色」などから決められています。

その中でもスキッパーキの価格を決める大きな要因となるのは、「容姿」や「血統」です。
犬種標準(スタンダード)に近い容姿を持つ場合や、親犬がチャンピオンを取得している場合などには子犬の価格は高騰します。

また、国内では希少な犬種のため、メスの子犬は将来の繁殖を考えてブリーダーが手元に残そうとする傾向があるため、販売される場合にはオスよりもやや高い金額が設定されているようです。

子犬を選ぶ際には、遺伝疾患の有無や親犬の健康状態の確認をしておきましょう。

子犬を迎えるにはブリーダーから

スキッパーキは日本では数が少なく珍しい犬種のため、ペットショップで見かけることはほとんどありません。
そのため、子犬を探されるときはブリーダーからが一般的となります。

それでもブリーダーの数も少ないため、あらかじめコンタクトを取っておくことをおすすめします。

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