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アメリカンスタッフォードシャーテリアの基本情報
体こそ大きくありませんが、がっしりとした強い筋肉を持ち、だからといって、体の動きは決して遅くなく、弾力のある足取りで機敏に動くことができる、運動能力が優れているのがアメリカンスタッフォードシャーテリアになります。
見た目は近寄りにくい怖さを持ちますが、実際は愛嬌いっぱいで、見た目からは想像できないほどだらしない顔で、飼い主さんに甘えます。
そんなギャップが、私たちを虜にしてしまうのでしょう。
アメリカンスタッフォードシャーテリアの歴史
アメリカンスタッフォードシャーテリアは元闘犬
アメリカンスタッフォードシャーテリアは、イギリス出身のスタッフォードブルテリアが元になって生まれた犬種です。
1850〜1870年頃にアメリカに移り住み、アメリカ人は比較的大きな犬を好んだため、スタッフォードシャーテリアよりも大きく、体型を変化させました。
その頃、イギリスでは違法であったにも関わらず、闘犬が大変人気でした。
中でも、スタッフォードブルテリアの戦闘能力は評判が良く、その噂はアメリカにもあっという間に広がり、スタッフォードブルテリアがアメリカに移り住んだのと同時に、アメリカでも闘犬としての人気を不動のものにしていきました。
スタッフォードブルテリアの闘犬から愛玩犬へ
アメリカの一部の人たちの手により、アメリカンスタッフォードシャーテリアはより強く、より攻撃的に作り変えられていきました。
時に護衛犬とするため、わざと人を襲うように育てられることもありました。
そのせいで、ある国やアメリカの州ではアメリカンスタッフォードシャーテリアの飼育を禁止したところもあります。
激しく戦う犬にさせられたアメリカンスタッフォードシャーテリアですが、本来は愛情深く、飼い主さんに寄り添う優しい犬なのです。
そこで、聡明なアメリカンスタッフォードシャーテリアを闘犬ではなく、愛玩犬として家族にしたいというブリーダーが増え、より穏やかな性格になる努力をし、現在では数多くのアメリカンスタッフォードシャーテリアが平和に、大好きな家族と暮らしています。
アメリカンスタッフォードシャーテリアの特徴
- 大きさ:中型犬
- 体重:28.0〜40.0kg
- 体高:43.0〜48.0cm
- 被毛の種類:ダブルコート
- 被毛の長さ:短毛
- 被毛の色:ブラック、ホワイト、ブルー、ブリンドル、レッド、フォーンなど多種あります。
アメリカンスタッフォードシャーテリアの最大の特徴は、力強いがっしりとした筋肉質な体と、大きな口になります。
マズルもその分幅広いのが特徴です。
そんな大きな口をいっぱいに開けて、口角をあげて笑うアメリカンスタッフォードシャーテリアは、誰もが一緒に笑顔になってしまう力を持っています。
アメリカンスタッフォードシャーテリアとアメリカンピットブルの違い
アメリカンスタッフォードシャーテリアは、ピットブルと呼ばれる、アメリカンピットブルテリアと見分けがつかないくらい同じ容姿を持っています。
何よりも、アメリカンピットブルテリアは現在でも、AKCとJKCには公認されていません。
そのため、ブリーダーたちは、アメリカンスタッフォードシャーテリアとして登録をし、一方、アメリカンピットブルテリアを公認しているUKCやKCジャパンでは、アメリカンピットブルテリアとして登録をするダブル登録をするブリーダーもいるのです。
そのため現在では、アメリカンスタッフォードシャーテリアとアメリカンピットブルは別の名前ではありますが、同一犬であることが多いのです。
アメリカンスタッフォードシャーテリアの性格・気質
アメリカンスタッフォードシャーテリアは甘えん坊
あの怖そうな見た目からは想像できないほど、アメリカンスタッフォードシャーテリアは甘えん坊なのです。
人が大好きで、家族を追いかけ回し、撫でて〜とゴロンとお腹を投げ出す光景は、見た目とのギャップが大きすぎて、余計、かわいく感じてしまいます。
アメリカンスタッフォードシャーテリアは防衛本能が強い
ブリーダーさんの努力が実り、現在では穏やかなアメリカンスタッフォードシャーテリアが、愛玩犬として飼われているのがほとんどですが、闘犬としての防衛本能は残っています。
自分から攻撃を仕掛けることはなくても、自分や家族が危ないと思うと、突然、人や動物に襲いかかることがあるので、しっかりとしたしつけが必要になります。
アメリカンスタッフォードシャーテリアは服従心が強く賢い
アメリカンスタッフォードシャーテリアの賢さと服従心は闘犬の頃から、優れていました。
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