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ジャイアントシュナウザーの基本情報
ジャイアントシュナウザーは、ドイツ原産の犬種です。
シュナウザーには、ミニチュア・スタンダード・ジャイアントの3種類があり、その中でも最大の体を持っています。
牧畜犬として誕生し、番犬や警察犬、警備犬として幅広く活躍している優秀な犬種でもあります。
日本ではあまり馴染みのない犬種ですが、一定の人気を維持し続けてきています。
ジャイアントシュナウザーの歴史
ジャイアントシュナウザーの歴史
~ルーツ~
ジャイアントシュナウザーは、ドイツ南部のバイエルン地方やヴェルテンベルク地方の郊外の牧畜業者たちが、ネズミ狩りを得意としていたスタンダードシュナウザーに感銘を受け、この犬種を大型化すれば家畜の群れを管理するため適した犬になるのではないかと考えて作出された犬種です。
グレートデーンやブービエ・デ・フランドル、ロットワイラーなどを交配して作り出されました。
その結果、どんな天候にも対応できる優秀な牧畜犬「ジャイアントシュナウザー」が誕生し、当時は、「ミュンヘナー(ミュンヘンで生まれた犬)」と呼ばれていました。
ジャイアントシュナウザーの歴史
~作業犬としての活躍~
長年、ミュンヘン周辺で畜牛を市場まで連れて行く役目を任されていましたが、19世紀になると鉄道ができて牧畜犬としての活躍の場がなくなっていきました。
しかしその後、作業能力の高さを見込まれたジャイアントシュナウザーは、倉庫の警備犬や、番犬としても活躍の場を広げて、徐々に有名になっていきました。
現在では、ショードッグや警察犬、救助犬としても幅広く活躍しています。
1995年に起きた阪神淡路大震災では、スイスの救助犬の中にジャイアントシュナウザーの姿があり、倒壊家屋や土砂の中から被災者を救出するため働いていました。
ジャイアントシュナウザーの特徴
- 威厳ある大型犬
- 長い眉毛・口ひげ・顎ひげがチャームポイント
- 本来は垂れ耳、断耳されることもある
- 毛色はブラックが一般的
ジャイアントシュナウザーの特徴
~大きさや身体的特徴~
ジャイアントシュナウザーは、体高60~70cm体重32~45kgの大型犬です。
体高と体長はほとんど同じ正方形で、筋肉質で無駄のない体格をしています。
力強さと機敏性を兼ね揃え、威厳に満ちた外貌を持っています。
本来は垂れ耳と長い尾を持ちますが断耳・断尾されることもあり、近年では動物愛護の観点からも家庭犬として迎える場合には断耳・断尾はしないケースが多くなってきているようです。
ジャイアントシュナウザーの特徴
~毛質と毛色・種類~
ジャイアントシュナウザーの被毛は、柔らかい下毛と硬くワイヤー状のウェーブがかった上毛のダブルコートの犬種です。
長い眉毛・口ひげ・硬い顎ひげがシュナウザー最大の特徴です。
毛色は、「ブラック」一色が一般的ですが、ミニチュアシュナウザーで馴染みのあるグレーと白の「ソルト&ペッパー」なども希少ながらも存在するようです。
ブラックの毛色には、毛質が比較的ソフトなコートを持つアメリカンタイプと、ハードなコートを持つドイツタイプがあります。
ジャイアントシュナウザーの価格相場
子犬の価格相場
ジャイアントシュナウザーの子犬の販売価格は、だいたい20~40万円です。
日本では希少な犬種となるため、やや高額な金額になるようです。
さらに、親犬がドッグショーでチャンピオンを獲得している場合や、子犬の容姿が犬種標準(スタンダード)に近い場合にはドッグショー向けとなり、相場価格よりも高額な金額がつくことがあるようです。
子犬を迎えるにはブリーダーから。海外輸入の可能性も。
ジャイアントシュナウザーはペットショップでは見かけることがほとんどないような珍しい犬種ですので、ブリーダーから探すことが一般的となります。
それでもジャイアントシュナウザーの繁殖を行っているブリーダーも国内には決して多くありません。
そのため、海外からの輸入も検討しておいた方が良いでしょう。
個人で輸入することもできますが、輸入に必要な手続きや諸費用も異なってきます。
事前にしっかりと下調べしておきましょう。
また、大型のペットショップでは代行輸入を行っている場合もありますので、一度問い合わせしてみると良いかもしれません。
ジャイアントシュナウザーの性格・気質
- 愛情深く責任感強い
- 遊びが大好きでアクティブ
- 賢くてしつけやすい
- 防衛本能・縄張り意識・警戒心が強い
ジャイアントシュナウザーの性格・気質①
~アクティブに過ごすご家庭におすすめ~
ジャイアントシュナウザーは、飼い主家族への愛情深さと忠誠心を持つ犬種です。
遊ぶことが大好きで責任感も持ち合わせているので、小さな子どもさんの面倒を見るようなこともできますが、遊びの時には元気が良すぎるので目を離さないようにしたほうが良いでしょう。
アウトドアなどアクティブに過ごすご家庭にもおすすめの犬種です。
ジャイアントシュナウザーの性格・気質②
~運動能力も頭脳も高い犬~
大変賢くて物覚えも良く、しつけやすい犬種と言えます。
警察犬に抜擢されるほどの能力を持ち、どんな状況でも落ち着いて判断をして行動することができる独立心も持ち合わせています。
ただし、支配欲が強いため頼りない飼い主だと感じると自分がリーダーになって家族を守るために大胆な行動に出ることもあります。
また、強い防衛本能から知らない人には警戒して距離を置き、他の犬には攻撃的になることもあるので注意が必要です。
番犬や護衛犬として活躍してきたような高い運動能力と頭脳を持っている分、初心者では扱いにくく中~上級者向けの犬種だと言えるでしょう。
ジャイアントシュナウザーの性格・気質③
~オスとメスの違い~
ジャイアントシュナウザーのオスは、メスよりも支配的傾向が強く、時に攻撃的になることがあるようです。
しかし、メスよりも忠誠心が強い傾向もありますので信頼を置いた飼い主には服従するでしょう。
一方でメスのジャイアントシュナウザーは、オスよりも独立心が強い傾向にあるようです。
ジャイアントシュナウザーの飼い方・しつけ
ジャイアントシュナウザーの飼い方①
~飼育環境~
ジャイアントシュナウザーは、大型犬なので飼育スペースを広くとる必要がありますし、鳴き声もかなり大きめなので、飼育は集合住宅よりも戸建てのほうが良いでしょう。
厳しい気候にも対応できる体を持っているので、基本的には室内飼い・外飼いどちらでも大丈夫です。
それでも暑さや寒さを全く感じないというわけではないので、暑さ対策、寒さ対策はそれぞれ必要です。
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