土佐犬の基本情報
土佐犬は、別名「土佐闘犬」と呼ばれる闘犬のために作出された犬種です。
土佐犬の出身地である高知県では、平成6年に「高知県天然記念物」に指定されています。
また、土佐犬はイギリスやフランス、ドイツなどで「危険犬種」として飼育規制されています。
日本国内においては、一部自治体によってのみ飼育規制されているだけです。
現在でも闘犬に用いられることもありますが、ペットとしても飼育されている犬種です。
土佐犬の歴史
土佐犬の歴史
~ルーツ~
土佐犬は、かつて「土佐犬」と呼ばれていた現在の「四国犬」が原型となっています。
14世紀ごろ、日本では藩士の士気を高めることを目的に闘犬が行われていました。
この頃の土佐藩の闘犬で用いられていたのが、現在の「四国犬」です。
明治維新頃になると洋犬が輸入されるようになり、これまで闘犬で用いられていた四国犬の体格の小ささを改善し世界一の闘犬を目指すべく、ブルドッグ、ジャーマンポインター、グレートデン、セントバーナード、ブルテリアとの交配改良が行われました
ブルドック
ジャーマンポインター
グレートデン
セントバーナード
ブルテリア
これらの犬種を掛け合わせることで体格は大きく、噛まれても痛みに耐えられるような伸びる皮膚、まさに闘いに適した犬種「土佐犬」が誕生することになりました。
アメリカでは、マスティフの容姿を色濃く残していることから「ジャパニーズ・マスティフ」と呼ばれています。
現在でも闘犬としての資質を強めるため、ピットブルなどとの交配がされることがありますが、土佐犬の保存会などの団体では他犬種との交配が禁止されています。
また、様々な犬種と混血され作出された観点から、純粋な日本犬としては認められておらず「血統書」が発行されることもありません。
土佐犬の歴史
~現在の闘犬~
イギリスをはじめとする動物愛護の先進国では、闘犬は19世紀に禁止となりましたが、日本では各自治体によって禁止されているだけで、国内の一部では闘犬が行われています。
それでも、近年では動物愛護の風潮の高まりを受け、闘犬は衰退の一途を辿ってきています。
その証拠に、土佐犬の闘犬の見せ場として半世紀にも渡って営業してきた高知県の施設「とさいぬパーク(旧:土佐闘犬センター)」は、2017年5月をもって閉鎖されることとなりました。
土佐犬の特徴
- 体のサイズは様々。
一般的には大型犬に分類 - マスティフに似た風貌
- ほとんどが垂れ耳だが、稀に笹耳
- 毛色はレッドとフォーンが一般的
土佐犬の特徴
~強くてたくましいマスティフに似た犬~
土佐犬は、体高55~82cm体重36~100kgを超えるものまで個体によってサイズが大きく異なり、超大型犬に匹敵するサイズの個体もいますが一般的には大型犬に分類されています。
土佐犬は筋肉質でがっちりした体格をしていて、皮膚は噛まれても痛みを感じないよう弛んだ皮膚をしています。
頭部が大きく、マズルはマスティフのような角ばったマズルをしています。
耳は垂れ耳ですが、稀に笹耳の土佐犬もいるようです。
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