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犬の血液型について
そもそも血液型は何によって決まるのでしょうか。
血液型について見ていきましょう。
血液型とは?
血液型は血液に含まれている赤血球の抗原の種類によって決まります。
赤血球とは、血液の中で体に酸素を運ぶ役目をしている赤い細胞のことです。
そして血液型とは、血球と血清との凝集反応から血液を分類した型のことを指します。
人間の血液型は、主にABO式やRh式で分類されており、赤血球の抗原はA型、B型、AB型、O型の4つにわかれています。
犬の血液型とは?人間との違い
犬も人間同様に血液に含まれる赤血球の抗原の種類によって血液型が決まります。
ただし、人間の血液型とは異なる特徴を持ちます。
◆血液型の分類方法
そもそも血液型の分類方法が人間と犬とでは異なり、犬の場合にはABO式による分類ではありません。
犬の場合の血液型の分類は、国際基準でのDEA式が一般的となり、他にも日本式表記「D式」という分類方法があります。
◆犬は複数の血液型を持っている
人間の血液型は、A型・B型・AB型・O型が1人に1つしかないのに対し、犬の場合には一匹でいくつかの血液型を複合してもっていることが特徴的です。
犬の血液型の種類については下記で詳しく紹介していますが、例えばDEA1.1とDEA1.2の複数の血液型を1匹で保有しているのです。
犬の血液型の分類①「国際基準 DEA式」
DEAとはDog Erythrocyte Antigen(=イヌ赤血球抗原)の略称で「犬赤血球抗原」のことです。
DEA式は人間で言うRh式に相当しますが、DEA式による犬の血液型は8種類あるとされています。
現在では13種類以上あるとも言われていますが、その中の個数の少ないものを除き、おおよそ8種類のDEAの+(陽性)と-(陰性)に分けられている分類方法が最も一般的となります。
●DEA 1.2(+)(−)/保有率:2%
●DEA 3 (+)(−) /保有率:5%
●DEA 4 (+)(−) /保有率:98%
●DEA 5 (+)(−) /保有率:15%
●DEA 6 (+)(−) /保有率:96%
●DEA 7 (+)(−) /保有率:40~55%
●DEA 8 (+)(−) /保有率:20~40%
このうち保有率が一番高いのは、DEA4、次はDEA6、DEA1.1、DEA7の順番で保有率が高くなっています。
犬の血液型の分類②「日本式表記D式」
赤血球の抗原によって分類されたDEA式とは違って、犬の血液型を9種類に分類する「日本式表記・D式」があります。
これは血液型を抗体によって分類したものです。
このD式では、1.1、1.2 、1(-)、とD1、D2、D1D2の組み合わせで表記します。
●1.1 D2型 / 保有率:0.5%
●1.1 D1D2型 / 保有率:0.2%
●1.2 D1型 / 保有率:44.4%
●1.2 D2型 / 保有率:21.7%
●1.2 D1D2型 / 保有率:17.0%
●1(-) D1型 /保有率:7.6%
●1(-) D2型 /保有率:2.3%
●1(-) D1D2型 /保有率:0.2%
犬の血液型と性格について
人間ではあの人はA型だから几帳面だとか、O型だから大らかな人だとか血液型で性格を判断することがありますね。
犬の血液型でも性格が決まっていたりするのでしょうか。
結論から言うと…血液型と性格は「無関係」
犬の血液型と性格の関係性は、犬の持っている血液型はひとつではないため、性格の判断はできず血液型と性格は無関係とされています。
また犬の性格は、生まれた環境や、子犬の頃のしつけや社会性の教育、犬種などによって違ってきます。
これは人でも犬でも同じことですね。
ちなみに人間に言われる血液型と性格の傾向も生物学的に立証されているわけではなく、血液型と性格が関係していると考えるのはアジア特有の考え方だそうです。
犬種と血液型について
血液型と性格での関係は基本的に無関係とされている一方で、血液型と犬種の関係はあると考えられています。
とくに、日本式表記・D式においては血液型に犬種の偏りがあると言われています。
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