【動物看護士が解説!】犬のくしゃみをする原因は?安心していいくしゃみと病気を疑う時

安心していい犬のくしゃみ

人間でも、なんともない時にふとでるくしゃみと、病気の時にでるくしゃみがあります。
犬についても、同じことが言えます。
ふとした時に、くしゃみがでても安心していい時のくしゃみは、どういう場合のくしゃみなのかを説明していきます。

安心していい犬のくしゃみ① 異物が鼻に入ってきたことによる

ホコリなどが鼻に入ってきたときに、鼻がムズムズしてくしゃみが出るといった経験をした事があると思います。

くしゃみは、もともと鼻の中に入ってきた異物を体内に入れないようにする防御反応を持っています。
その防御反応が起こった時に外に出すためにくしゃみをします。
ここでの異物というものは、ホコリや小さなゴミ、砂、花粉などです。
生活していると、どうしてもこのような小さい異物が入ってくることがあります。
くしゃみといっても一過性のものがほとんどで、異物が出てしまえば何度も繰り返すようなことはありません。
このようなくしゃみは、安心していいくしゃみといえます。

安心していい犬のくしゃみ② 刺激的なにおいに

犬の嗅覚は人の100万倍~1億倍ともいわれているほど優れています。
人では感じないにおいでも感じることができる動物です。
人がキツイと感じるにおいは、犬にとってはとてもきつく感じてしまうのです。

犬にとって刺激的なにおいとなるものは、消臭剤、殺虫剤、香水、タバコ、アルコール、酢、柑橘系などがあります。
犬によっては、柑橘類が好きな犬もいますが、基本的にはこれらのにおいが苦手な傾向にあります。
これらのにおいは、犬の鼻の粘膜を刺激するため、においを嗅いだ後にくしゃみをする事があります。
しかし、病的なくしゃみではありませんので、安心していいくしゃみといえます。

安心していい犬のくしゃみ③ 気温の変化

犬は急に大きく気温が変化すると、くしゃみをする事があります。
人でも、急に寒さを感じると、くしゃみが出ることがあるのと同じです。
気温の変化に、鼻の粘膜が刺激されてくしゃみがでます。
暖かい室内から、散歩のために寒い外に出た時に起こるようなくしゃみは心配いりません。

安心していい犬のくしゃみ④ カーミナルシグナル

カーミナルシグナルとは、犬が言葉を話せない変わりに、表情や仕草、行動などで感情を表すことです。
犬にとってカーミナルシグナルは大切なコミュニケーションツールなのです。
くしゃみは、病気や生理現象以外にもカーミナルシグナルとして起こることもあります。

カーミナルシグナルとして起こるくしゃみは、ストレスを軽減したいと感じている時や嬉しい時、興奮を鎮めようとしている時に起こります。

犬のくしゃみから考えられる病気

犬が病気の場合のくしゃみは、一過性ではなく連続で続く場合が多いです。
他の症状も引き起こすこともあるので、症状が表れたら早めに動物病院へ連れて行きましょう。

くしゃみから考えられる病気を挙げて説明していきます。

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