【動物看護士が解説!】犬のくしゃみをする原因は?安心していいくしゃみと病気を疑う時

犬のくしゃみから考えられる病気① アレルギー

アレルギーには、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎やアレルギー性喘息、アレルギー性下痢などが様々な種類があります。
くしゃみを引き起こす原因となるのは、アレルギー性鼻炎です。
花粉やハウスダスト、ウィルス、細菌などが原因となります。
一過性のくしゃみとは違い、くしゃみを何度も繰り返し鼻水が出てくるような症状がみられます。

犬のくしゃみから考えられる病気② 口蓋裂

口蓋とは、口の中の上顎と鼻を隔てる壁のことをいいます。
そして、口蓋裂とは、この口蓋が裂けてしまっている状態のことをいいます。
要するに、口の中と鼻が繋がってしまっているのです。
口蓋裂の症状として、誤嚥してしまいくしゃみがでることもあります。
口蓋裂の多くは、先天的な病気が多いですが、まれに事故などにより損傷する場合があります。

犬のくしゃみから考えられる病気③ 短頭種気道症候群

短頭種気道症候群とは、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種になりやすいとされる呼吸器の病気の総称です。
短頭種特有の顔の形や首の太さ、喉の変形などの構造によって、鼻腔が圧迫され鼻がガーガーと音をならして呼吸をしたり、くしゃみがでやすくなったりします。

犬のくしゃみから考えられる病気④ 巨大食道症

巨大食道症とは、先天的なものや食道炎が悪化するなどして引き起こる、症状が大きくなってしまい、正常に機能しにくくなる病気です。
食道の筋肉も弱り、食べ物を胃に運ぶ蠕動運動も弱まるため、スムーズに胃に運ばれなかったり、飲み込みにくくなってしまいます。
食べ物が鼻に逆流することもあり、鼻炎を併発することもあり、くしゃみを引き起こす原因ともなります。

犬のくしゃみから考えられる病気⑤ 腫瘍

鼻や口の腫瘍が出来てしまった時にくしゃみの原因となることが多いです。
特に鼻の腫瘍は、直接鼻の粘膜を刺激し続けるのでくしゃみが出続ける場合が多いです。

犬のくしゃみから考えられる病気⑥ ジステンパー

犬ジステンパーとは、犬の感染症の一つです。
犬ジステンパーウィルスが体内に感染すると、発熱や下痢嘔吐、鼻水、くしゃみなどを引き起こします。
悪化すると、脳にもウィルスがおよび神経症状を引き起こすこともある怖い感染症です。

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