犬の血液型は種類が多い!性格の違いから調べ方まで。輸血するときはどうするの?

また、犬種による偏りによるせいか性格的にも傾向として違いがあるのでは?と言われているのも事実です。

●1.1 D1型    日本犬の雑種など(個性的、頑固でマイペース)
●1.1 D2型    シーズー、チワワ、柴犬など(穏やかで優しい)
●1.1 D1D2型  アフガンハウンド、四国犬など(我慢強く忠実)
●1.2 D1型   日本犬、洋犬の雑種など(実直で忠実)
●1.2 D2型   ダックスフンド、シベリアンハスキー、など(活動的、わがままな傾向あり)
●1.2 D1D2型    ドーベルマンなど(知性派で理解力に優れている)
●1(-)D1型    秋田犬など(自立心が強く妥協しない)
●1(-)D2型    ビーグル、ラブラドールレトリバーなど(明るく活発で好奇心旺盛)
●1(-)D1D2型  ウエストハイランド、ホワイトテリアなど(個性的でユニーク)

D式によればD1型の3種類には日本犬が多く、D2型には洋犬が多い傾向にあるようです。

あなたの愛犬の性格はどのタイプか、また性格は当てはまっていたかなど、血液型と照らし合わせて見てみるのも楽しいですね。

犬の血液型は調べるべき?

愛犬の血液型を知っている飼い主さんはあまり多くないのではないでしょうか。
人間のように血液型を調べるというのは、犬の場合あまり一般的ではありません。

それでは、犬の血液型は知っておく必要がないものなのでしょうか。
犬の血液型を知るメリットについて紹介します。

子犬,犬

血液型を知るメリット①
「安全な輸血を受けられる」

犬も怪我や病気で手術が必要になった場合や貧血、造血組織の機能不全などの場合には、「輸血」を行うことがあります。

人間の場合、輸血の際に違う血液型を輸血しまうことで、血液型不適合によって拒絶反応が起き、最悪の場合死に至ることがあります。
それを防ぐためにも、人間の場合には血液型を調べておくことが一般的です。

犬の輸血においても同様に、血液型を知っておくことで安全な輸血を受けることができるようになるというメリットがあります。
ただし、犬の場合人間とは異なる点もあるため、輸血について詳しくは後述でご紹介いたします。

血液型を知るメリット②
「他の犬への輸血ができる」

安全な輸血を受けられるのと反対に、他の犬が輸血を必要としている時に輸血用の血液を提供することができます。
他の犬の命を救うことができるというメリットへ繋がります。

血液型を知るメリット③
「安全な出産に役立つ」

愛犬に出産させる場合には、血液型を知っておくことで安全な出産、そして子育手をする上でも大きなメリットがあります。
それは、「新生児溶血(しんせいしようけつ)」を防ぐことができるということです。

「新生児溶血」とは、母乳に含まれている血液中の抗体が子犬の血液中の赤血球を壊してしまう(溶血)を起こすことを言います。
これは子犬の命に係わることで、溶血反応を起こしてしまうと数日で死に至るものです。
ただし、父犬と母犬の血液型の組み合わせによって「新生児溶血」を予防することができます。

そのためには犬の血液型を知っておく必要があるのです。

犬の血液型の調べ方

血液型検査は動物病院で

犬の血液型は動物病院で調べてもらうことができます。
検査料は病院によっても異なりますが、だいたい1500円~3000円位です。
少量の血液を採取して簡易検査キットを使って調べます。
結果はわずか10分程度で分かる手軽な検査です。

ただし、この簡易検査キットは、DEA1.1型が+(陽性)であるのか-(陰性)なのかのみを調べるためのものとなります。

さらに詳しい血液型を調べる場合には、動物病院で採血後、検体を専門の検査機関に依頼することになり、検査料は10,000円前後で、結果には10日程かかります。
この検査によって、「新生児溶血」を防ぐための交配の組み合わせなどに大いに役立ってきます。

犬の血液型ではDEA1.1型が重要

犬の血液型検査では、DEA1.1型が+(陽性)であるのか-(陰性)なのかのみを調べることが一般的です。

人間の場合では、輸血の際に同じ血液型でなければ拒絶反応を起こし死に至る危険性があり、必ず完全に一致した血液型の血液を輸血する必要があるため確実な血液型を調べることが一般的です。

それに対し犬の場合では、複数の血液型を保持しているため、型の違う血液であっても基本的には問題なく輸血することができます。
ただし、初めての輸血の場合は、他の血液の抗体を持っていないため拒絶反応は起きませんが、2回目以降の輸血の場合は拒否反応を起こす可能性が高くなります。

犬の血液型の中でも、特にDEA1.1型は最も強い拒否反応を示すことがあります。
そのため、急な輸血が必要になった場合でも、DEA1.1型が陽性か陰性かだけは調べる必要があるのです。

クロスマッチテスト(交差試験)

急な輸血が必要になった場合には、DEA1.1型の有無チェックと共にクロスマッチテスト(交差試験)も行われます。
このテストでは輸血に使う血液が輸血を受ける犬の血液に適合するかどうかを調べます。

それぞれの血液を血小板と血漿に分離して「血液を受ける側の血漿と与える側の血小板を混ぜ合わせる(主試験)」と「血液を受ける側の血小板と与える側の血漿を混ぜ合わせる(副試験)」を行い、互いの血液が適合するかを調べます。

不適合の場合は血小板に凝集反応がおこって固まり、その血液は輸血には使えません。

犬の輸血について

前述でも紹介してきましたが、犬が輸血を必要とするのは、極度の貧血、溶血性免疫不全や機能不全、手術や大怪我などによる大量出血などに輸血が行われます。

そして基本的には、犬の輸血では人間のように血液型を完全に一致させる必要がありません。
ただし、「抗原抗体反応」には注意しなければなりません。

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