ダックスフンドの基本情報
ダックスフンド?ダックスフント?
ダックスフンドはジャパンケネルクラブの登録名では英語読みのために最後の「ド」は濁りますが、原産国のドイツ語読みでは濁らずに「ダックスフント」となります。
ダックスフンドという名前は「アナグマ」という意味の「ダックス」と「犬」という意味の「フント」を合わせた言葉で、そのままの意味では「アナグマ犬」という意味になります。
その名の通り巣穴にいるアナグマ狩りのために改良されて胴長で短い足の体型となりました。
ダックスフンドの大きさ・毛の長さ・平均寿命
大きさはスタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3種類で、それぞれ中型犬、小型犬、超小型犬に分類されます。
毛の長さはスムースヘアード、ロングヘアード、ワイアーヘアードの3種類があります。
平均寿命は14~17歳位になることが多いです。
ダックスフンドの歴史
ダックスフンドの先祖
ダックスフンドの先祖と言われている犬は、スイス原産のジュラハウンドやピンシェルなどの猟犬です。
12世紀頃に、これらの犬を交配させてスムースヘアードのダックスフンドの基礎となる犬が登場しましたが、当時の犬は、今のスタンダードダックスフンドよりも相当大きく、10kg~20kgもありました。
この当時のダックスフンドから今のダックスフンドに進化していくためには、まだ数百年の年月を要することになりました。
ロングヘアードの誕生
ロングヘアードのダックスフンドの基礎は15世紀頃にスパニエル系の鳥猟犬とジャーマン・ストベルフンドを交配させた犬だと言われていて、16世紀の木版画にもロングヘアードダックスフンドに似た犬が描かれています。
ミニチュアダックス・カニンヘンダックスの誕生
主にアナグマ猟で活躍していたダックスフンドですが、ネズミやテン、ウサギなどの猟のために、より小さなダックスフンドが求められ、19世紀にはミニチュアダックスフンド、カニンヘンダックスフンドが相次いで登場しました。
カニンヘンとはドイツ語で「ウサギ」を意味することから、ウサギ猟のために改良された犬だということがわかります。
ミニチュアピンシャー・パピヨン・ミニチュアシュナウザーが交配相手
1900年代初頭まで、見た目がバラバラで統一性に欠けるダックスフンドでしたが、1910年に、スムースヘアードにはミニチュアピンシャー、ロングヘアードにはパピヨン、ワイアーヘアードにはミニチュアシュナウザーを交配させることを決め、今のようなダックスフンドの姿になりました。
ダックスフンドは日本でも人気の犬種ですが、アメリカでは特に人気で、猟犬としてよりもコンパニオン・ドッグとして親しまれています。
ダックスフンドの特徴
最大の特徴はあの体型
ダックスフンドの最大の特徴は胴短足の体型ですね。
体高が10としたら、体長は17~18が理想的な比率だと言われています。
大きさはスタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3種類
体重はスタンダードが9~12kg、ミニチュアが4.5~5kg、カニンヘンは3.2~3.5kgが理想とされています。
被毛のタイプも3種類で、短毛のスムースヘアード、長毛のロングヘアード、剛毛のワイアーヘアードがあります。
毛色
毛色は単色としてはレッド、レディッシュイエロー、イエローがあります。
2色の場合はベースが黒や濃い茶色で、イエローのタンや斑が入るブラック&タン、チョコレート&タンがあります。
他にはレッドかイエローをベースにして不規則な濃い斑模様が入るブリンドルがあります。
珍しい毛色としては大理石のような斑模様の「タップル」がありますが、この模様にするのは大変難しく、めったにお目にかかれない毛色です。
これらの毛色の他に、ワイヤーヘアードにはイノシシの毛色に似たワイルドボア、枯葉色のドライリーフ、小麦色のウイートン、ゴマ塩色のソルトアンドペッパーがあります。
体重
体の大きさはスタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3種類で、スタンダードは体重が9~12kg、ミニチュアは生後15ヶ月を過ぎた時点の測定で体重5kg以下、胸囲35センチ、カニンヘンは生後15ヶ月を過ぎた時点での測定で体重3.2~3.5kg、胸囲30センチ以下が理想とそれています。
ダックスフンドの価格相場
3種類(スタンダード、ミニチュア、カニヘン)いるダックスフンドですが、それぞれに価格の違いはなく、だいたい15〜20万円ほどが平均価格相場になります。
体格では価格に大差がありませんが、カニヘンダックスフンドの方がスタンダードに比べ、価格がやや高くなることがあります。
これは、カニヘンダックスフンドの方に人気があり、需要があるためと言えます。
それ以外にダックスフンドの価格が上がる理由には、
- 血統がいい(親犬がチャンピオン犬)
- 珍しい毛色(ダップルコートというグラデーションがかった毛色)
- 珍しい斑のデザイン
- 顔が整っている
などがあります。
ショーに出るようなダックスフンドの場合、桁外れに高価になることもありますが、逆に平均よりも安価な場合は、健康上の問題がある可能性がゼロではないので、きちんと価格の確認をするようにしましょう。
ダックスフンドの性格・気質
ダックスフンドの基本的な性格は好奇心旺盛で元気、人間に対しても友好的で忠実です。
ダックスフンドは毛質のタイプで交配された犬種が異なるため、、それぞれに異なった性格を表しています。
スムースヘアードの性格
獣猟犬としての性格が一番よく表れているのがスムースヘアードのダックスフンドです。
勇敢で怖いもの知らず。
家庭犬としては無駄吠えが多くなりやすく、攻撃的になってしまうことがあります。
ロングヘアードの性格
ロングヘアードのダックスフンドはスパニエル系の犬が掛け合わされているので、温厚な性格をしています。
ダックスフンドの中でも飼いやすい性格をしていると言えるでしょう。
ワイヤーヘアードの性格
シュナウザーなどのテリア系の犬が掛け合わされているので頑固で気が強い傾向があります。
どの毛質のタイプの性格でも個体差があり、相性もありますので、飼い主との相性や家族構成などを考えて選択するといいでしょう。
ダックスフンドのオスとメスで性格は違うの?
ダックスフンドはそれぞれの毛質のタイプで性格が異なってきますが、オスとメスでも性格の違いが見られます。
オスのダックスフンドは、飼い主にストレートな愛情表現をしてきます。
大好きー!と思い切り走り寄ってきたり、寂しいとクンクン鳴いたり、喜怒哀楽をハッキリ見せてくれます。
成犬になっても、子犬のような仕草を見せるのがオスのダックスフンドの特徴になります。
一方メスのダックスフンドの場合、お転婆なダックスフンドがいる一方、人見知りをする性格のメスも多いようです。
内弁慶で、人や犬が去った後に吠えまくるようなタイプもいます。
一般的にはメスの方が穏やかで初心者向きといわれています。
ダックスフンドの飼い方・しつけ
毎日の運動
ダックスフンドは活発で遊び好きなので、毎日の運動は欠かせません。
毎日の散歩の他にも、ドッグランで遊んであげるなど、日常に運動できる機会を作ってあげるようにしたいです。
関節を傷めやすいので、運動の際には関節に負担のないように、激しすぎる運動には気をつけてあげましょう。
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