犬にはそれぞれ、かかりやすい病気やなりやすい症状があります。
特にミニチュアダックスフンドはヘルニアになりやすいと言われる犬種ですので、ミニチュアダックスフンドを飼っている人、飼おうとしている人は注意が必要です。
ヘルニアにもいろいろありますが、ミニチュアダックスフンドがなりやすいのは椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアとはどういう症状で、どういう治療をすれば良いのか、考えてみましょう。
ミニチュアダックスフンドに多い椎間板ヘルニアとは?
ミニチュアダックスフンドに限らず、どの種類のダックスフンドもかかりやすいヘルニアが椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアとは背骨の脊髄が圧迫されて神経に異常が起こってしまい、痛みや麻痺がでる病気です。
さらにミニチュアダックスフンドの椎間板ヘルニアには線維様異形成と軟骨様異形成の二つに分かれます。
線維様異形成は老化が原因ですので、どの犬種もかかる可能性があるヘルニアです。
特にミニチュアダックスフンドが気をつけなくてはいけないのは軟骨様異形成で、老化に関係なく起こります。
椎間板の中にある髄核が線維輪から飛び出して脊髄を圧迫して様々な症状を引き起こします。
椎間板ヘルニアの症状は?
椎間板ヘルニアになってしまうと様々な症状を引き起こしますので、早期発見・早期治療のためにも、ちょっとした様子の変化を見逃さないことが大切です。
特に足がもつれたり、うまく歩けなくなったりするなどの足の症状が出てくることが多いです。
体を触られると痛いので、抱っこを嫌がることもあります。
症状が重くなってくると、排泄がうまくできなくなったり、足をつねっても痛みを感じないなどの麻痺が出てきたりすることもあります。
重くなる前に、症状に気が付いたら動物病院で診てもらうようにしましょう。
椎間板ヘルニアの治療法、リハビリは?
ヘルニアになると自然に治癒するということはなく、放っておくとどんどん悪化していきますので、早期治療がポイントです。
症状が軽い場合は投薬などの内科療法を行います。
内科療法のポイントはケージの中で安静にさせておく「ケージレスト」です。
4~6週間、ミニチュアダックスフンドをケージの中で安静にさせておくのは犬にとっても飼い主にとっても辛い時間ですが、元気に歩けるようになるには必要なことです。
症状が重い場合は外科手術をする場合もあります。
外科手術は体に負担がかかり、麻酔の危険もありますが、重い症状には効果的な方法です。
外科手術を行う場合は費用も高額になりますので、動物病院の医師とよく相談の上、決定しましょう。
外科手術を行った後は、再び歩けるようになるためにはリハビリをする必要があります。
リハビリには水泳、マッサージ、温浴、水中歩行などの他に針や灸などの方法もあります。
病院とも相談しながらリハビリの方法を決めるといいでしょう。
まとめ
ミニチュアダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすい犬種ではありますが、ある程度の予防をする必要があります。
肥満にならないようにする、フローリングの床で滑らないようにする、階段の昇り降りを避ける、高い所から飛び降りないようにする、などのことに気をつけるようにしましょう。
それでも様子が変だと感じた場合は、早期発見が大切です。
早めに治療を開始して、愛犬を辛い目にあわせないようにしてあげたいですね。
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