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犬のしつけとは?
犬のしつけの意味や目的
犬のしつけを単なる「芸」や遊びの一貫として考えていらっしゃる人がいますが、決してそうではありません。
それでは早速、犬のしつけにどういった意味や目的があるのかをご紹介します。
①愛犬の安全と命を守るためのもの
しつけは、愛犬の安全と命を守るための手段となります。
例えば、散歩中に首輪が外れてしまったという時、走り出そうとする愛犬に「おすわり」や「待て」の指示をすることで、愛犬が冷静を取り戻すことができるようしつけを行うのです。
万が一、しつけを怠り飛び出してしまうと、飼い主とはぐれ迷子になってしまったり、車が行き交う道路へ飛び出して危険な目に遭わせてしまうことになるでしょう。
愛犬の安全と命を守るために欠かせないことがしつけなのです。
②人と犬が共存していくためのルール
犬のしつけは、人と犬が共存していくためのルールともなります。
可愛い愛犬のことを「うちの子は何をしても可愛い」「目に入れても痛くない」と思っているのは飼い主さんだけで、飼い主家族以外の人はそうでもありません。
無駄吠えを放置することでご近所に迷惑をかけたり、散歩中の飛びつき癖で周りに人に迷惑をかけることもあります。
噛み癖では、飼い主家族だけでなく他人にまで恐怖を与えケガをさせてしまうことあるでしょう。
人と犬が快適に生活していくためには、飼い主家族だけの為でなく他の人のためのことも考えてしつけをしていくことが必要なのです。
「犬の社会化期」とは?
犬の社会期とは、飼い主以外の人間、他の犬や動物、そして外の音や匂いなどの環境や社会に慣れさせるための重要な期間のことです。
一般的に「犬の社会化期」は、生後4週齢~13週齢頃までの期間が「第1の社会化期」と言われていて、この時期に外の世界に好奇心を示し学習意欲を見せ始めるようになります。
その後生後13週齢~12カ月までが「第2の社会化期」と言われ、環境に適応していくことを学んでいきます。
この2つの期間は、今後の犬の性格が決まると言っても過言ではないほど重要な期間にあたります。
この犬の社会化期に、家の外へ積極的に連れ出して、家族以外の人や動物、外の空気や風、車やサイレンの音、生活音など、様々なことに慣れさせておきましょう。
そうすることで社交的な性格へと育ち、人間と犬が共存していく上でお互いが過ごしやすい環境を作っていくことができるようになるでしょう。
これらの経験が不足する「社会化不足」の状態になってしまうと、犬にとって知らない物事が多くなりそれに接した時に「知らないもの=怖い」と捉えてしまうようになります。
その恐怖心から吠える・噛みつくなどの問題行動も見られるようになるでしょう。
もちろん犬にとっても大きなストレスとなってしまうため、健康上でもよくありません。
犬にとって社会性を身に付けるということは、その犬の性格を決め、しつけの面や健康面にも大きな影響を与える重要なことなのです。
犬のしつけの基本
心構え「犬のリーダーになること」
かつて犬の祖先は群れで生活し、群れの中には仲間を先導するリーダーが存在していました。
仲間はリーダーを信頼しリーダーが側にいることで安心感を得ていたのです。
そしてペットとなった現在でも、犬はリーダーを必要とします。
犬にとって頼りない飼い主であった場合、犬は飼い主から主導権を奪おうと反発したり、他の人間や動物からリーダーとして飼い主を守ろうと吠えたり噛んだり攻撃的な面を見せることもあるでしょう。
そうなってしまえば、しつけどころではありません。
反対に気付かないうちにしつけられているかもしれませんよ。
そうなってしまわないためにも、飼い主が犬のリーダーとなって安心・安全な生活が送られるよう愛犬を導いてあげなければならないのです。
- 褒めて伸ばすこと
愛情を持って褒めたり優しく接することで信頼できるリーダーになれます。 - 愛情と甘やかすことの違いを理解すること
甘やかし過ぎると愛犬が自分のことをリーダーだと勘違いし言う事を聞かないわがまま犬になってしまいます。 - 犬のことを理解すること
犬の体質や気質を理解しておくことで、行動の意味を理解することができ適切な対応対処ができるようになります。そこから信頼につながっていくでしょう。 - 仰向けにさせる・マズルコントロール
犬にとって急所である腹部を見せることやマズルを掴まれることは服従しているというサインとなります。
近年ではあまり推奨されていませんが、体の手入れの際にも必要になってくることなので慣れさせておいた方が良いでしょう。
それでも信頼関係を築くことを優先として、決して強引にしないように気を付けましょう。
悪い癖がつく前に対処していくこと
犬の問題行動に悩まされている飼い主さんは少なくありません。
その問題行動には、吠え癖や噛み癖、飛びつき癖など様々ありますが、一度ついてしまった癖を正すには時間と根気が必要となります。
できるだけ悪い行動が癖付いてしまう前に対処をしてくことを心がけるようにしましょう。
犬のしつけ① トイレ
室内犬であれば何よりも早く覚えて欲しいと願うのがトイレのしつけですよね。
トイレのしつけは、成功例を重ねることが早く覚えてもらうためのコツとなります。
子犬を迎えたその日から始めましょう。
トイレの失敗例を増やさないためには、床を嗅ぎながらくるくる回ったりする犬のトイレのサインを見逃さず、トイレに誘導してあげることです。
また、寝起きや食後、遊んだ後などには排泄をすることが多いので、それらのタイミングでもトイレに連れて行ってあげましょう。
トイレのしつけで気を付けたい犬種
室内犬であれば、どんな犬種であってもしつけておかなければなりません。
その中でもトイレのしつけに苦労すると言われている犬種は、
ダックスフンド・ヨークシャーテリア・ビーグル・ペキニーズ・ポメラニアン・ハスキーなどがあります。
それでも苦労するとは言っても、決して覚えられないわけではありません。
時間をかけて根気強く向き合っていきましょう。
犬のしつけ② 甘噛み
子犬の甘噛みの原因には、主に
- 歯の生え変わりによる痒みを抑えるため
- 遊びや好奇心から
- ストレス発散
などの原因があります。
子犬の時期の甘噛みは仕方がないことでもありますが、成犬になっても癖が抜けない場合は甘噛みとは言っても手を噛まれれば痛みを伴いますし、物を破壊してしまうこともあります。
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