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キャバリアの基本情報
キャバリアは、イギリスを原産国とする小型犬です。
正式名称は「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」ですが、日本では「キャバリア」や「キャバ」と略した名称で親しまれています。
家庭犬として優れた性格を持ち合わせており、古くから愛玩犬として愛され続けてきました。
日本でもジャパンケネルクラブ(JKC)による飼育登録数で、毎年15~20位を維持し続けている人気犬種です。
キャバリアの歴史
キャバリアの歴史 ~ルーツ~
キャバリアの祖先犬は、16世紀頃に存在していたと推測されていて、当初は「コッカー・スパニエル」に似た外見を持っていたようです。
その頃からイギリス王室の愛玩犬として、特にチャールズ1世・2世に大変愛されていました。
18世紀ごろになると、ヨーロッパでは短吻種(鼻ぺちゃ)が大流行します。
その影響を受けて、パグや狆などと交配された犬が現在の「キング・チャールズ・スパニエル」です。
キャバリアよりもサイズが一回り小さく鼻ぺちゃの犬種です。
イギリスを始めとするヨーロッパの貴族や王族などから人気を博していましたが、鼻ぺちゃの犬種に多い「いびきがうるさい」こと「病弱」であることが懸念されていくようになります。
そのことから、19世紀前半頃になると本来のスパニエルを残す運動が始まりました。
本来のスパニエルに近い長吻化運動が始まり、チャールズ2世時代のスパニエルの絵画を見たアメリカの富豪が莫大な懸賞金までかけられたことをきっかけに、繁殖者によって交配が進められていくことになります。
そうして生まれたのが「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」です。
キャバリアの歴史 ~名前の由来~
「キャバリア」とは「中世の騎士」を意味し、「中世の頃の姿を取り戻したキングチャールズスパニエル」という意味合いを持っています。
騎士らしく雄々しい雰囲気があることから「キャバリア」と名づけられました。
「キャバリア」及び「キング・チャールズ・スパニエル」の毛色は、基本的に同じで一般的な白地に茶色が入っているものを「ブレンハイム」と呼ばれています。
この名称は、この犬を大変可愛がっていたマールボロ侯爵の領地に由来した名称だとされています。
また、黒・白・茶のトライカラーは愛称で「プリンス・チャールズ」とも呼ばれています。
キャバリアの特徴
- 体重5~8kgの小型犬
- がっしり体型
- ゆるふわウェーブの被毛
- 毛色は4色、定番カラーは「ブレンハイム」
特徴① ~大きさや身体的特徴~
キャバリアは、体高30~33cm体重5~8kgの小型犬です。
体高よりも体長がやや長く、骨格ががっしりとした体型を持っています。
その割には軽やかな歩様を見せ、のびのびとした身のこなしを見せてくれます。
平らな額と垂れ耳が特徴的で、大きな垂れ目からは穏やかな表情が感じ取れます。
特徴② ~被毛の種類や毛色~
キャバリアは細くしなやかな被毛を持ち、緩やかなウェーブがかった被毛を持っていることやくせの強い巻き毛の個体もいるようです。
垂れた耳と胸部、四肢に豊かな飾り毛があるのも特徴です。
毛色には、ブレンハイム・トライカラー・ルビー・ブラック&タンの4色があります。
◆ブレインハイム
白地に明るい茶色が入った毛色のことを指し、キャバリアの定番カラーです。
◆トライカラー
はっきりとした境目のあるブラック&ホワイトに、両目の上、頬、耳の裏側、脚の内側、尾の裏側にタン色(茶色)のマーキングがあります。