獣医師が解説するフレンチブルドッグにかかりやすい病気 Vol.5

・MRI検査:画像にて、椎間板ヘルニアの位置確認など、確定的な診断となります。

治療

椎間板ヘルニアの治療には、内科学的治療と外科的治療があります。
軽度の痛み、症状であれば、運動制限、抗炎症剤や、鎮痛剤などの薬物療法が施されることが多いです。
椎間板ヘルニアは反復して起こることも多いため、場合によっては軽度の時期に外科的治療を行うこともあります。
外科治療は、部位によって、腹部スロット術、片側椎弓切除術などが選択され、手術の目的としては、圧迫されている神経根や脊髄から突出している椎間板物質を除去することです。

ポイント

椎間板ヘルニアは、軽い痛みで自宅で様子をみていたらすぐよくなる程度のものから、急激に歩けなくなるものまで、場合によってかなりの症状の違いが見うけられます。
重症例では、非常に重度な衝撃が脊髄に加わり、麻痺が急速に進行して、呼吸がうまくいかなくなり、命に関わることもあります。
また、足の麻痺も治療までの時間で回復度合いが変わってくることもありますので、愛犬の異常に気づいたら、すぐ動物病院に連絡を入れて下さいね。

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