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当初は倉庫や工場などネズミを追える小さなテリアとして、主に労働者階級の市民に飼われていましたが、サイズの小ささ、被毛の美しさ、明るい性格が評判となって、次第に貴族など上流階級で愛玩犬として飼われるようになっていきました。
ドッグショーで注目。そして世界へ
1861年、イギリスのドッグショーに初めて出展され注目されるようになり、1870年に「ヨークシャーテリア」の名称が広がることとなりました。
1872年アメリカに広がり、この犬の魅力に取りつかれた欧米の繁殖家たちによって、ヨーキーはさらに小さく、より美しい被毛を与えられるようになりました。
1882年にイギリスのケネルクラブで公認の犬種となりました。
日本には戦前に入ってきたと言われていますが、その時期ははっきりしていません。
戦後にはマルチーズとともに代表的な愛玩犬として人気を得ることになります。
ヨークシャーテリア「動く宝石」と呼ばれる被毛について
ヨークシャーテリアの被毛
ヨークシャーテリアの被毛は、世界一の美しさと表現されるほどに絹のようになめらか、ツヤのある被毛を持っています。
左右均等にまっすぐに垂れ下がる直毛です。
シングルコートのため抜け毛が少ない犬種。
ただし、柔らかく細い毛質をしていて絡まりやすいため、定期的なブラッシングやケアが必要となります。
毛色は一生のうちに七変化する
ヨークシャーテリアの毛色は、基本的に「ダーク・スチール・ブルー」の1種類のみとなります。
ただし、ヨークシャーテリアの毛色は一生のうちに七変化することでも知られています。
子犬期からシニア期にかけて変化が見られます。
生まれたばかりの頃は、全身がほぼブラックで足先にタンが見られますが、生後6~12カ月頃には「ダーク・スチール・ブルー」となります。
そしてその後も変化が続き、毛色が薄くなったり、ゴールドに見えたりとそれぞれの変化はありますが、基本的な毛色は「ダーク・スチール・ブルー」となります。
美しい被毛を維持するためにできること
美しい被毛を持つヨークシャーテリアではありますが、お手入れなしでその美しさを維持することはできません。
「動く宝石」と呼ばれるに相応しい被毛を維持できるように飼い主さんでできることをご紹介します。
毎日のブラッシング
ヨークシャーテリアの被毛は細く柔らかい毛質で絡まりやすいので、毎日ブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングは、毛並みを美しく保つことの他にも、被毛についたホコリやゴミの除去、血行促進、ノミやダニの発見、皮膚や被毛の健康をチェックすることもできます。
また、甘えん坊なヨークシャーテリアにとっては、飼い主さんとのスキンシップの時間にもなるので、毎日の日課にしていきましょう。
使うブラシは「スリッカー」→「コーム」を使って全身ブラシをかけてあげてください。
毛玉になりやすい耳裏の付け根・ワキの下・内股は重点的に。
ブラッシングの際に、ブラッシングスプレーなどを用いると静電気を防ぐことができ、艶感が増す仕上がりになるのでおすすめです。
月に1度はシャンプー・トリミング
皮膚と被毛の清潔を保つため、3週間~1ヶ月に1度はシャンプーをしてあげましょう。
ただ、被毛が伸びるヨークシャーテリアは定期的なトリミングも必要となります。
被毛を美しく、またカットスタイルを保つためにも、月1度を目安にトリミングに連れて行ってあげるようにすれば、カット以外にもシャンプーや爪切り、耳掃除、肛門絞りも一緒にしてもらえるので便利です。
自宅でセルフシャンプーする場合は、使うシャンプーなどにもこだわるとより美しい被毛をキープすることができるでしょう。
犬の皮膚はとてもデリケートですので、安全で低刺激なものを選んでください。
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