ヨークシャーテリアが安全に暮らせるように室内環境を整えよう！

ヨークシャーテリアの基本情報

• • 原産国：イギリス
  • サイズ：超小型犬
  • グループ：テリア（３Ｇ）
  • 平均寿命：13～16歳
  • 価格相場：15～25万円

ヨークシャーテリアの基本情報　概要

絹糸のような美しい被毛が特徴的なヨークシャーテリア。
その美しい容姿からは「動く宝石」とも呼ばれています。

そんなヨークシャーテリアですが、イギリスでネズミを捕まえるための犬として19世紀に作出された犬種です。
しかし美しい被毛に可憐な姿から、次第に貴族などの上級階級でペットとして飼われるようになり、愛玩犬として広く知れ渡ることとなりました。

国内では「ヨーキー」の愛称で親しまれ、チワワに次ぐ超小型犬であることから高い人気を維持しています。

ヨークシャーテリアの身体的特徴

• 大きさ：超小型犬
• 体重：2～3kg
• 体高：15～18cm
• 被毛：長毛種　シングルコート
• 毛色：「ダーク・スチール・ブルー＆タン」のみだが一生のうちに７回変化する
  「ブラック＆タン」「ブラック＆ゴールド」「ブルー＆タン」「ブルー＆ゴールド」など

【大きさ】

ヨークシャーテリアは、体高15～18cm体重2～3kgの超小型犬です。
チワワ同様、最も小さい種類の犬としてギネスブックに登録されたことがあるほど小さな体をしています。
しかし中には標準よりも大きなサイズになることもあり、5kgを超える個体もいるようです。

【被毛】

ヨークシャーテリアの被毛は、光沢のある絹糸のような細い毛質をしています。
被毛の分け目は鼻の先から尻尾まで左右対称に分かれています。

長毛種で、床まで引きずるほど伸ばすスタイルが一般的ではありましたが、家庭犬では短めにカットされていることが多く、様々なカットスタイルを楽しむことができます。

【毛色】

ヨークシャーテリアの毛色は、一生のうち７回変化することでも知られており、子犬の頃から成犬になった後でも毛色の変化が楽しめる特徴を持ちます。

生まれたときはほとんど黒っぽい「ブラック＆タン」ですが、成長と共にシルバーやゴールドのような毛色に変化していきます。
そのため様々な毛色が存在するかと思われがちですが、公認されている毛色は「ダーク・スチール・ブルー＆タン」のみとなります。

近年ではチョコレート＆タンの毛色も見られますが、これはミスカラーで先天的疾患を持っていることもあり公認はされていません。

ヨークシャーテリアの性格・気質

• 明るくエネルギッシュ
• 甘えん坊
• 勇敢
• 頑固なテリア気質も

ヨークシャーテリアの性格・気質①
～明るく元気いっぱい～

ヨークシャーテリアは、小さくて可愛い見た目とは裏腹に明るくエネルギッシュな犬種です。
好奇心旺盛で遊ぶことが大好きな性格をしています。
飼い主に対しては甘えん坊、他の人にも人懐こい性格をしています。
犬同士で遊ぶよりも人を好む傾向があることも多いようです。

ヨークシャーテリアの性格・気質②
～頑固で強気な一面も～

元々はネズミ捕りのために作出されテリア種ということもあり、獲物を追いかける本能的な欲求が強く頑固な一面も持ち合わせています。
自己主張も強いため、甘やかして育ててしまうと手に負えないわがままな子に育ってしまいやすいので注意しましょう。
基本的には、従順で賢いのでしつけやすい犬種と言われていますが、強気な一面もあるので根気強く向きあっていくことが大切です。

安全に暮らせる室内環境

室内環境①　床で滑らない工夫を

人間にとってフローリングの床は掃除がしやすくて快適なものですが、犬にとっては必ずしも快適に過ごせるというものではありません。

ヨークシャーテリアは小さくて骨や関節にトラブルを起こしやすい犬種です。
その上、犬にとってフローリングの床は、歩いたり走ったりすると滑りやすく危険なものです。
フローリングの床の上を歩いたり走ったりしていると、足腰への負担がかかってしまうことになるでしょう。

滑ってしまって脱臼や骨折をしてしまう危険性もあります。
特に子犬の時期は好奇心旺盛で、家の中を走り回ってしまいます。

そのため、フローリングの床にはカーペットやマットを敷いて、滑らないようにしておいてあげましょう。
ただし、毛足の長いカーペットは爪が引っ掛って逆にケガをしてしまうこともありますので毛足の短いものを選んであげましょう。

◆ヨークシャーテリアに多い「膝蓋骨脱臼」について

ひざのお皿の骨が外れてしまうことで、ヨークシャーテリアなど小型犬に多く発症する病気です。
足をかばっているような不自然な歩き方、立ち上がろうとしてキャンと鳴いたりするような様子が見られます。
治療方法は脱臼の程度によっては手術が必要になることもあります。

室内環境②　階段や段差を避けよう

階段や段差はもフローリングと同様、ヨークシャーテリアにとって足腰に負担がかかってしまいます。
ヨークシャーテリアは活発なので、簡単にジャンプして段差の上り下りをして見せてくれることもあるかもしれませんが、転落にも注意しなければなりません。

段差にはスロープを設置したり、階段に立ち入ることができないように衝立や柵をつけて避けさせるようにしましょう。

室内環境③　コードや暖房器具などあらゆる危険から遠ざけよう

生活の中で当たり前のようにある家具・家電製品なども犬にとっては危険なものになることがあります。

例えば家電製品のコードを噛んで感電してしまったり、ストーブなどの暖房器具に近づきすぎてやけどしてしまったりといったことが考えられます。

危険な物がある場所にはゲートを設置したり、危険になりそうなものは飼育スペースに用いれない、愛犬から届かない場所に置くなどして危険なものから愛犬を遠ざけるようにしましょう。

誤飲誤食に注意しよう

犬は本能的に誤食・誤飲をしやすい動物です。
目の前にあるものが何なのかを知る為に、口に入れて確かめる習慣があるためです。