【動物看護士が解説!】犬の歯周病の原因と症状、治療法・予防方法について

マルチーズ

歯垢が石灰化したもの。歯磨きなどではなかなか落ちません。

■ 症状

歯周病の初期の段階は、歯肉炎程度ですので日頃、歯のチェックなどをおこなっていないと飼い主はなかなか気づくことができません。通常の健康な犬の歯肉の色はピンク色をしています。口の中のチェックが可能であれば、歯磨きの時などにおこないましょう。

歯肉炎の症状が進行すると、口臭(腐敗臭)がしてきます。これは、歯の根元から膿が出ることによるものです。この段階から、異変に気付く飼い主が多いと思います。

さらに症状が進行すると、「歯周ポケット」と呼ばれる歯肉と歯の間に溝ができます。この溝に膿が溜まっていきます。また、歯がぐらついたりといった症状もでてきます。この状態になると、食事にも影響が出てきます。普段食べていたフードをあまり食べなくなったり、食べるのに時間かかかったり・・・食欲の低下のようにみられることが多いです。

また、化膿した歯の周囲では細菌によって毒素が作り出されます。これを知るには、血液検査です。生化学検査をおこなうと、アンモニア濃度が高く表示されます。

 

症状をチェック項目でまとめると・・・

  • 歯肉が赤くなる
  • 口臭がする(腐敗臭)
  • フードなどが食べにくくなる
  • 歯がぐらついてくる
  • 膿性鼻汁
  • 目のすぐ下(頬辺り)の腫れ
  • その他

 

上記の症状については、それぞれです。早期に発見し、治療をおこなうのが理想ですが、なかなか気づかずに進行してから気付くことも多いです。

■ 治療方法

まずは歯周病の診断についてです。

歯肉の腫れや色、ちぢみ方、潰瘍や壊死などの状態を把握します。そして、X線検査において歯の根元での炎症などの確認をし、歯周ポケットの深さも調べていきます。このような検査によって診断をしていきます。さらに、糖尿病などの他の異常が見られた場合、血液検査によって生化学検査などもおこなわれる場合もあります。

次に治療についてですが、細菌による感染症のため、歯石や歯垢の除去です。犬の場合はじっとしていられないので、麻酔をかけておこなわれます。歯の根元などにも付着している場合も完全に取り除くことが大切です。その後、抗生物質やイソジン消毒をおこなっていきます。他の病気が見つかった場合、そちらも治療していきます。

犬の歯周病の予防方法

予防方法は、基本的に口の中を清潔に保つ事です。ですから、歯磨きをおこなうことが大切です。毎日おこなうのが理想ですが、歯についた汚れが歯石などになるには2~3日かかりますので、歯磨きが難しい場合、最低週に3回はおこないましょう。

しかし、歯磨きについては、子犬の時期からおこなっていない場合、成犬になってからですと、なかなかやらせてくれない犬が多いと思います。この場合は、無理をしないでできるところから始めていきましょう!