Contents
ヨークシャテリアの基本情報
ヨークシャテリアは、超小型犬に分類されるほど小さな体を持ちます。
だからといって、体はひ弱なわけではなく、小さいながらもしっかりとした骨格と筋肉を持っています。
気品がある顔を見せる一方、テリア犬のやんちゃな一面も見せるヨークシャテリアですが、一昔前には、皇太子妃雅子さまのご実家で飼われていたとされ、注目を浴びました。
この小さなヨークシャテリアは、他の犬と比べてどんな特徴があり、なぜここまでかわいいのか、歴史を始め、飼い方などヨークシャテリアを家に迎えようという方のお役に立つ情報をご紹介します。
ヨークシャテリアの歴史
労働階級の世界から生まれた宝石
少し意外な気もしますが、ヨークシャテリアは他の犬に比べて、歴史が割と浅い犬種なのです。
ヨークシャテリア自体の起源は不明ですが、イギリスのヨークシャー州で、ネズミ狩りのために、スカイテリアやウォーターサイドテリア、ダンディディモントテリア他数種類の、テリア系の犬を交配させて産まれました。
当時のヨークシャテリアは「ブロークンヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャテリア」というかなり長い名前でした。
また、大きさも今の小さな体からは想像もできないほど大きく、体重も6〜7kgはあったといいます。
そんなでかヨークシャテリアは、労働階級の人々の下で飼われ、一生懸命ネズミ狩りを頑張っていました。
大きくはあってもその美しさは健在で、やがて、お金持ちの婦人や貴族の目にとまり、上流階級の人たちの手で改良が進められ、最終的に今のヨークシャテリアの容姿になりました。
例のかなり長いヨークシャテリアの名前はやはり定着はせず、1870年代には現在の「ヨークシャテリア」という名前に落ち着き、1882年にはイギリスのケンネルクラブで公認の犬種に無事なりました。
初めてヨークシャテリアが日本にやってきた時期ははっきりしていませんが、戦後の高度成長期には、マルチーズとともに、愛玩犬として室内で飼われる定番の人気犬となったのです。
ヨークシャテリアの身体的特徴
- 体重:2〜3.3kg
- 体高:15〜25cm
- 被毛の種類:シングルコート
- 被毛の長さ:長毛種
ヨークシャテリアの被毛の毛色
ヨークシャテリアの最大の特徴といえば、細くも絹のように輝く真っ直ぐな被毛にあります。
- スチールブルー(ヨークシャテリア独自の毛色)
- ブラック&タンカラー
- ゴールド
- シルバー
被毛も1色ではなく、スチールブルーというヨークシャテリア独自の毛色と、ブラック&タン色、ゴールドやシルバー色で体をまとっています。
そして、ヨークシャテリアの毛色は成長と共に7回は変わるといわれ、美しい被毛が年月を経て変わることから「動く宝石」と呼ばれているのは有名です。
標準ではありませんが「デカ・ヨーキー」が存在します
ヨークシャテリアの歴史でご紹介したように、ヨークシャテリアは比較的新しい犬種になります。
そのため交配を繰り返す過程で、先祖返り?!と思わせるような、デカ・ヨークシャテリアになったりします。
それでも、純血のヨークシャテリアはヨークシャテリアなので、かわいい個性です。
ヨークシャテリアの価格相場
平均的にヨークシャテリアの価格は10〜25万円くらいが多いです。
ただし、ヨークシャテリアは特徴でもご紹介したように体の個体差が大きく、ヨークシャテリアによっては10万円以下のこともあり、被毛の色も綺麗で、小さい体のヨークシャテリアは、場合により50万円を越すこともあります。
ヨークシャテリアが高値になる条件
- ヨークシャテリアがJKCの定める基準に当てはまる個体
- ヨークシャテリアの親がチャンピオン犬
- ヨークシャテリアの標準よりも体が小さい個体
- ヨークシャテリアの被毛に艶があり健康的な場合
- ヨークシャテリアの顔が良く、歯並びもいい
一般的にこのような条件のヨークシャテリアは、通常よりも高くなることが多く、メスの方がオスよりも2〜3万円は高くなることがほとんどになります。
メスの方が高くなるには理由には、
- メスの方が大人しくしつけしやすい
- メスの方が、体が小さいことが多い
- メスは子供を産めるため、手元に残したがるブリーダーもいるため、流通数が押すよりも少ない傾向がある。
などがあります。
ヨークシャテリアの性格・気質
見た目によらずキュートな冒険家
ヨークシャテリアの性格は、小さい体に似合わず勇敢で、負けん気が強いところがあります。
これは、もともとネズミ捕りをしていたことにも関係しているかもしれませんね。
そして、とても好奇心旺盛で、家の中にいても、家の中をちょこちょこ歩き回る、冒険好きです。
また、飼い主さんに対しては見た目どおり、本当にかわいい顔をして甘えるのが大好きです。
1つ難点をあげるとすれば、ヨークシャテリアは警戒心が強いので、ちゃんとしつけないと吠えグセがついてしまうことがあります。
様々な顔を見せてくれるのが、ヨークシャテリアの良さなのですが、何でも怖がって吠えることがないように、子犬の頃からのしつけが大切です。
ヨークシャテリアのオス・性格の特徴
ヨークシャテリアはオス・メス関係なくどちらも、小さい体に似合わず活発ですが、ヨークシャテリアのオスは特に、いろんなものに興味を示し、成犬になってからも、割と子犬と変わらない行動を見せます。
そして、一般的にオスの方が甘えん坊になる個体が多く、ストレートに甘え、素直に感情を表してきます。
ヨークシャテリアのメス・性格の特徴
子犬の頃は、オスメス関係なく活発的にパタパタ常に動き回る様子は変わりません。
変化を見せるのは成犬になってからになります。
年を重ねるごとに精神的にもメスの方が落ち着きを見せ、子犬の頃のようにやんちゃに遊ぶということは減り、落ち着いて飼い主さんと付き合うようになります。
また、メスのヨークシャテリアはオスよりも、人の感情を敏感に察することができ、一緒に喜んだり、悲しいときはそっと寄り添ってくれる優しさを持ちます。
ヨークシャテリアの飼い方・しつけ
どんなに小さく、ぬいぐるみのようなヨークシャテリアも、ちゃんとしつけをしないと小さな悪魔になってしまいます。
ヨークシャテリアは活発で怖いものなしで行動するところがあるので、飼い始めた時からしつけを開始しないと、手のつけられない問題犬になりかねません。
まず、ヨークシャテリアに最初に覚えてもらう大切なことは「トイレ」ですね。
簡単にヨークシャテリアのトイレトレーニング法をご紹介します。
ヨークシャテリアのトイレトレーニング ポイント① 大事なのはトイレトレーニングの環境づくり
トイレトレーニングをする時、1番簡単なのは、サークルを準備することです。
基本は、サークルの中にトイレトレーを置き、ヨークシャテリアが排泄の仕草を見せたら、トイレトレーに連れて行き、そこで排泄をさせます。
ちゃんとできたら思い切り褒めてあげます。
その繰り返しで学習します。
ヨークシャテリアのトイレトレーニング ポイント② トイレのしつけ。
早道は犬に失敗させないこと
ヨークシャテリアのトイレトレーニングのやり方をご紹介しましたが、犬によっては、サークルの中のトイレに招いても、排泄を外してしまうかもしれません。
失敗を繰り返すばかりだと、ヨークシャテリアはどこがトイレなのかいつまでたっても学習できません。
そこで、早くトイレを覚えてもらうには、失敗させないように、サークルのスペース全面にトイレシートを敷いてしまいます。
そうすることで、どこで排泄しても成功です。
また、排泄するたびトイレシートを踏むことで、足の感触で、それがトイレだと認識するようになります。
ヨークシャテリアのトイレトレーニング ポイント③ トイレのしつけ中、犬の失敗は絶対叱らない
トイレのトレーニングで気をつけなければならないのは、失敗しても絶対叱ってはいけません。
コメントを残す