犬が舐める理由
犬の「舐める」という行動は、犬が感情や気持ちを表現するための手段で「カーミングシグナル」の1つです。
そして、一見同じようにも思える「舐める」という行為は、舐める場所やシュチュエーションによって異なる意味を持ちます。
その意味を理解して接してあげることができれば、愛犬との距離をより一層縮めることができるでしょう。
犬が飼い主さんの手足を舐めてくる時の理由と対処法
手足を舐めてくる理由 その①
~「遊んで!!」「おやつちょうだい」構ってほしい時~
犬にとって飼い主の手は最も愛着のある部分です。
気持ち良いことをしてくれる、美味しいものくれる、遊んでくれるような犬にとって嬉しいことをしてくれる大好きな部分なのです。
そんな手を舐めてくる場合のほとんどは、「遊んでほしい」「お腹が空いた」といった「構ってほしい」という意味が込められています。
また、足を舐めてくるときには、「散歩に連れて行ってほしい」などの心理も考えられます。
手足を舐めてくる理由 その②
~「ごめんなさい・・・」反省している時~
愛犬を叱った後などに、手足を舐めてくるような時には「ごめんなさい」と許しを請っているサインです。
イタズラをして叱られた時などの反省しているサインでもあるので、優しく許してあげましょう。
舐めることで同時に安心感を得ようとしていることも考えられます。
手足を舐めてくる理由 その③
~「おかえりなさい!!」のあいさつ~
外出から飼い主さんが家に帰ってきた時などに、あいさつ代わりに手をペロッと舐めてくることがあります。
長く寂しい留守番を経て、飼い主さんが帰った時の犬にとっての喜びの表現方法でもあります。
また、飼い主家族の友人など来訪者に対してもあいさつとして舐めることもあります。
あいさつと同時に相手がどんな人なのか様子を伺っているのです。
犬には口を舐めてするあいさつ方法もありますが、手足を舐めるあいさつの方が比較的軽いものとなるようです。
手足を舐めてくる理由 その④
~「やめてほしい」困惑している時~
例えば、犬によって苦手なトリミングをされている時や知らない人に抱かれている時などに犬がペロッと舐めてくることがあります。
これは困惑している時に「やめてほしい」と嫌がっているサインです。
唸ったり噛んできたりするわけではないので、「構ってほしい」「ごめんなさい」などのサインと間違えやすいですが、臆病な性格の犬が見せやすいサインのようです。
不安を感じていて、落ち着きを取り戻そうとしているとも考えられます。
手足を舐めてくる理由 その⑤
~「もうしないでね!!」怒った後~
最も飼い主さんがサインを勘違いしがちな行為です。
愛犬に噛まれた後に噛まれた部分を舐められたという経験をしたことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
反省して舐めてきているのだと思いがちですが、実は「反省してます」という意味とは異なります。
この時の舐める行為は「次やったら許さないぞ」「もう絶対にしないでね」という念押しなのです。
この行為がある場合、犬との上下関係が逆になっていることが多いので注意しなければなりません。
犬が飼い主の手足を舐めてくる時の対処法
犬が手足を舐めてくる理由のほとんどは犬にとってのコミュニケーション方法なので、無理に辞めさせる必要はありませんが、あまりにもしつこく舐めてくる場合や飼い主以外の人にしつこく舐め続けるようなことは避けたいものです。
そんな時には、注意を他のことにそらしてあげるようにしましょう。
頭を撫でてあげたり、おもちゃを与えるなどしてあげると良いでしょう。
愛犬からするとコミュニケーションを取っているだけのことなので、どんなにしつこいからと言っても、決して叱ったり厳しく当たることはしないようにしましょう。
犬が飼い主さんの顔を舐めてくる時の理由と対処法
顔を舐めてくる理由 その①
~「大好きだよ」「安心しています」親愛のサイン~
犬が親犬の顔や口周りを舐めるシーンを見たことはありますよね。
この行為は、本来犬が親犬に対して甘えるときの手段の一つです。
犬が人の顔や口を舐める理由も同じで、自分より上の立場だと認識しており、甘えや信頼していることを表現している親愛のサインです。
顔を舐めてくる理由 その②
~「お腹がすいたよ」食べ物をねだるサイン~
犬の社会では、子犬が母犬に食べ物をねだるときにも口元を舐めて「お腹がすいたよ」とおねだりをします。
それと同様で、犬にとって母親のような存在である飼い主に対して、食べ物をねだるときに顔を口元を舐めてくるのです。
顔を舐めてくる理由 その③
~「退屈だな~遊んでほしいな」構ってほしい~
犬も退屈を感じると、何か楽しいことがしたくなります。
そんな時、飼い主の顔を舐めることで「遊んでほしい」「構ってほしい」とアピールしてくることがあります。
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