【動物看護士が解説】あれ?犬が足を引きずる時やびっこを引く時に考えられる病気

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犬の足の構造

犬の足は、人の手足とは構造が違います。
四足歩行で歩いたり運動したりするためにそれに適した構造になっています。
また、前肢と後肢の構造にも違いがありますので、それぞれに分けて説明していきます。

犬の前肢の構造

犬の前肢、いわゆる前足は地面に付いていて体を支えている4本の指と、地面には付かない1本の指があります。
この地面に付かない指が人でいう親指に当たります。
この親指のもう少し上の方にある突起しているところが手根球と呼ばれるもので、人でいう手首にあたる手根骨という骨を衝撃から守る役割があります。
犬は、人と違って手のひらをべったり付けず指先だけを地面に付けて歩いています。
この歩き方を指行性といいます。

爪も指の本数と同じく5本です。

足の裏にあるパッド(肉球)は、地面に付く場所にあり衝撃から守ります。
また、地面に付かない手根球にもついています。

前肢の骨格は、大まかに指にあたる指骨、手のひらにあたる中手骨、手首にあたる手根骨、肘上にあたる橈骨と尺骨、上腕にあたる上腕骨などで形成されています。

犬の後肢の構造

犬の後肢、いわゆる後ろ足は地面についていて体を支えている本の指が基本的です。
基本的には、親指にあたる狼爪と呼ばれる指は無いのですが、たまに狼爪が生えて生まれてくる犬もいます。
狼爪は、他の指とは違って皮1枚で地面に付かない状態で付いているものであるからといって特に大切な役割を果たすものではありません。
むしろ、自然に取れる場合や、ぶつけて怪我をする場合もありますので、狼爪が生えて生まれた犬は生後すぐに狼爪切除を行うことも珍しくありません。

爪も指の本数と同じく基本的には4本あり、狼爪が生えている場合は5本、狼爪がまれに2本ある場合には6本の爪がある犬もいます。

パッドは、前肢のように手根球はありませんので地面についているところのみに付いています。

後肢の骨格は、大まかに指にあたる趾骨、足の平にあたる中足骨、踵にあたる足根骨、膝下にあたる脛骨と腓骨、膝にあたる膝蓋骨、太ももにあたる大腿骨などで形成されています。

 

犬の足のトラブル① ひきずる時

犬が足を引きずっている場合に考えられる事は、怪我や骨折などの外科的な異常や、痺れや麻痺などの神経的な症状が考えられます。

完全にズルズルと引きずっていて、触っても痛みを感じていない場合は神経的な異常があると考えられます。
痛みを感じている場合や触られるとかなり嫌がる場合は、骨折や骨や関節の異常などが考えられます。

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