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犬の様子を観察して状況を察してあげることも必要ですが、心配で構い過ぎるようなことはせず、ゆっくり休ませてあげましょう。
柴犬の生理(ヒート)で注意しなければならないこと
公共の場の利用を控えること
犬のメスの生理(ヒート)期間は強烈なフェロモンを発していて、去勢していないオス犬が惹きつけられてしまいます。
オス犬は2㎞離れたところからもメスの臭いを感知できると言われています。
発情したメスの臭いを感知することでオス犬を興奮させてしまい、メス犬をめぐってオス犬同士のトラブルに繋がることもあります。
また、生理(ヒート)中のメス犬自身がイライラしていることもあるため、メス同士で喧嘩に発展することもあります。
そのため、生理(ヒート)期間中はドッグランやペットホテル、また柴犬を連れての旅行などは控えておきましょう。
ちなみに、例えオムツやマナーパンツを着用させていても、メス犬が発するフェロモンには変わりがありませんのでオス犬との接触はできるだけ避けるように注意しましょう。
生理(ヒート)中の散歩では配慮が必要
生理(ヒート)中に散歩に連れていくこと自体には問題はありません。
ただし、いつもと同じ散歩というわけにはいかないでしょう。
生理(ヒート)中のフェロモンによって、散歩中に出会ったオス犬を興奮させてしまうことになるため、できるだけ他の犬と遭遇しにくい時間帯に散歩をする、最低限の時間・コースに変えるなどの配慮が必要となります。
しかし、活発で運動が大好きな柴犬にとって、散歩を控えることはストレスの原因にもなってしまうでしょう。
時間を短縮する場合などには、室内で遊んであげるなどストレスが溜まらないよう工夫してあげましょう。
ただし、元気がないなどの症状が見られる場合もあるので、そういった場合に無理に散歩に連れていく必要はありません。
柴犬が散歩に行きたがるようであれば、いつも通り連れて行ってあげましょう。
生理中の予防注射は避けること
犬の生理(ヒート)中は、できるだけ予防接種は避けた方が良いでしょう。
元気がない、免疫力の低下などの体の変化ややイライラや落ち込みなどの精神的な変化も見られる時期ですので、時期を改めるようにしましょう。
かかりつけの獣医師に相談の上、時期を見直すと良いでしょう。
生理中のシャンプーは大丈夫?
ヒート中のシャンプーやトリミングは問題ありません。
むしろ、陰部が汚れがちで、免疫力も低下する時期で細菌感染を起こしやすくなっているため、陰部を清潔に保つことは大切なことです。
ただし、体調が悪そうなときには無理してシャンプーさせる必要はありません。
避妊手術はすべき?
犬の生理(ヒート)期間は長く、その間は行動が制限されてしまいます。
普段利用するようなドッグカフェやドッグランなどの場所であっても、一緒に出掛けることができなくなってしまうでしょう。
また、寿命いっぱいまでメス犬の生理(ヒート)は続くということもあるため、交配を考えていないのであれば、避妊手術を受けることを検討してみてもいいのかもしれません。
避妊手術をしていない場合、シニア犬になってくると病気のリスクが高くなっていきます。
特にメス犬特有の病気「子宮蓄膿症」や「乳腺腫瘍」、「卵巣腫瘍」などのリスクが高くなってしまいますので、注意してあげるようにしましょう。
こういった病気のリスクも考慮して避妊手術を受けるか検討してあげてください。
手術を考えている場合には、できるだけ子犬の時期に動物病院で相談してみてください。
この記事のまとめ
- 犬の生理は発情期のことで「ヒート」とも呼ぶ
- 生後6~10ヶ月頃から始まる
- 人の生理とはメカニズムが異なる
周期「①発情前期」⇒「②発情期」⇒「③発情後期」⇒「④無発情期」のサイクル
出血部位「外陰部の粘膜が充血することで出血する」
出血のタイミング「犬は排卵前に出血が始まる」
閉経の有無「犬は閉経がなく、高齢になっても生涯続く」 - 犬の生理(ヒート)では、出血の他にも、「陰部の腫れ」「ソワソワ・イライラする」「オシッコの回数が増える・おもらし」「食欲や元気の低下」「免疫力の低下」などの症状が見られる
- 発情後期では「偽妊娠」が起こりやすくなる
- 犬の生理(ヒート)期間中には、「生理用パンツを着用」「陰部を拭いてあげる」「ゆっくり休ませてあげる」などのいつもと違ったケアが必要
- 生理(ヒート)中は公共の場の利用を控えること
- 生理(ヒート)中の散歩は、他の犬と遭遇しにくい時間帯に変える、最低限の時間・コースに変えるなどの配慮が必要
- 生理(ヒート)中の予防注射は控えること
さいごに
初めて柴犬の生理(ヒート)を経験する場合、いつもと違った柴犬の様子や出血などに飼い主さんは困惑してしまうことでしょう。
しかし、柴犬自身もいつもと違った不快な思いを感じています。
飼い主も愛犬も、できるだけ快適に過ごせるように工夫してあげたいですね。
オムツを着用させたり、陰部を清潔にすること、またいつもと違った様子が見られないかゆっくり見守ってあげるようにしましょう。
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