実は犬にもある「五月病」緊急事態宣言解除後や長期休み明けにも注意!

犬にも五月病があることをご存知でしょうか?

五月病になるのは人間だけではありません。

私たち人間が五月病になることは、年齢に関係なく、学生から大人まで誰にでも起こり得ます。

それが、自分の愛犬にも起こり得るのです。

今回はそんな犬にもある「五月病」に関して解説し、万が一五月病になってしまったらどうしたらいいのか、対策も併せてご紹介いたします。

みなさんの愛犬たちが大丈夫かどうか、ぜひ参考になさってください。

そもそも五月病ってなに?

まず、人間がなる五月病は、ゴールデンウィークの連休明けになることが多いという特徴があります。

春先は進学や入社、転勤などで環境の変化が大きい時期です。

そういった環境の変化に伴って溜まっていたストレスが、ゴールデンウィークの連休を機に弾けてしまうことで、精神的に不安定になったり、体調を崩してしまうことがあります。

これが、五月病です。

犬にある五月病ってなに?

それでは犬の五月病とはどういうことをいうのでしょうか ?

犬は、外に出て学校や仕事に行くことはありません。

それでもなぜ五月病になるのか…

犬は私たちと生活を共にしています。

そのため、私たちの生活の変化による影響を、ストレートに受けてしまうのことがあるのです。

例えば、

  • 家族の転勤で引っ越しをし、住む環境が変わった
  • ゴールデンウィークの連休に大好きな飼い主さんや家族と一緒だったのに、連休が明けるとまた日中お留守番の日々になった
  • 家族の進学や単身赴任・出張などの理由で一緒に住んでいた人が去った
  • 春の気候の変化で体温調整がうまくできない

などの理由で、犬は大きなストレスを抱えてしまいます。

特に犬は、大好きな飼い主さんや家族と一緒にいることが、なによりも楽しく幸せなので、連休明けにまたお留守番の日々が続くと、なんでお留守番をしなければならないのか理解できず、不安感から五月病になることがあります。

犬の五月病の症状は?

さまざまな理由でなってしまう五月病ですが、具体的にはどんな症状があるかを見ていきましょう。

◆五月病に見られる症状◆

  • 食欲不振になる
  • 下痢・嘔吐
  • 食糞が始まる
  • 散歩に行きたがらない(行動的でなくなる)
  • 手足を執拗に異常なほど舐める
  • 問題行動を起こす

さまざまある症状の中で、1番多いのが「問題行動」になります。

問題行動にもそれぞれの犬で違いがあり、

  • トイレシートをぐちゃぐちゃにして食べてしまう
  • 今までちゃんとできていたトイレを失敗するようになる
  • 手足などを執拗に舐め続け、ときに噛んでしまう自傷行為

などが多い問題行動になります。

また、飼い主さんが出かける準備を始めたり、ちょっとでも側を離れてなにかをしだしたりすると、愛犬が吠え出したり、パンティングや震えを見せることもあります。

*パンティング…ハァハァと口を開け舌を出して浅く速い呼吸をすること

問題行動があっても叱らないのがポイント

今までいたずらなんてしたことがないのに、いたずらをするようになったり、トイレも完璧にできていたのに突然、あちこちに粗相をしてしまったりなどという行動があると、飼い主さんはショックとともに「なんでそんなことしたのー!!」と叱りたくなりますよね。

もともとそういうことをする愛犬ではない場合、五月病から起こる一過性の問題のことが多く、ただでさえ気分が滅入って仕方がないという愛犬に怒ってしまうと、さらに状況は悪化してしまうことがあります。

突然起こった問題行動は、完全に愛犬を無視して片付けてあげるようにしましょう。

トイレに関しては叱るのではなく、おしっこやうんちをするタイミングでトイレに促してあげ、トイレ以外の場所で排泄しないように先回りしてあげるのも方法になります。

犬の五月病対策

犬の五月病はほとんどの場合、精神的なストレスからなることが多く、それを放置してしまうとご飯を食べなくなってしまったり、下痢や嘔吐と体調にまで影響を及ぼしてしまいます。