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この時「だめでしょ!どうして舐めるの?」などと話し続けてしまうと、叱られているいることが理解できず構ってもらえると勘違いさせてしまいます。必ず短い言葉で言い放つようにしましょう。
その後も舐めずにいられたら褒めてあげてくださいね。
その他の方法には、あらかじめ床や家具などに犬の苦手な「ビターアップル」や「レモン水」「酢水」などを吹きかけておく方法などもあります。
舐めてくるのをやめさせる方法
犬が人を舐める危険性
犬が人を舐めることで「人畜共通感染症(ズーノーシス)」へのリスクがあることをご存知でしょうか。
飼い主としては認めたくないことではありますが、例えば、犬は75%もの確率でパスツレラという菌を保持しており、口を舐められることによって感染します。
健康な人間であれば発症することはありませんが、免疫力の落ちている人や子供やお年寄りは感染のリスクが上がり気管支炎などを発症してしまう原因となってしまうでしょう。
その他にも、「レプトスピラ感染症」や「皮膚糸状菌」などの病気があります。
こういった感染症のリスクを避けるためには、舐める行為を止めさせなければなりません。
簡単に洗ったり消毒することのできる手などであれば無理に舐めるのを無理に止めさせることもありませんが、こまめに手洗いをするなどの注意はしておきたいものです。
また、ハンドクリームや日焼け止めなどの化粧品類を付けている場合、それを舐めることで犬にとって有毒となってしまう場合があります。
1度や2度舐めたからと言って症状が現れることはありませんが、日常的に繰り返すことで健康に影響を及ぼす結果になってしまうでしょう。
そういった観点からも舐める癖がつかないよう注意しておかなければなりません。
舐めるのを辞めさせる方法
飼い主の手足や顔を舐めるのを止めさせる方法・ポイントは、
- 撫でたりおもちゃを与えて、気をそらすこと
- 「おすわり」「マテ」などの指示を出してみる
- 「キャー」や「やめて~」などのリアクションを取らないこと
- 時には叱ることも必要。しかし、厳しく叱ったり罰したりはしないこと
- ビターアップルなどを活用する
などがあります。
これらの方法を駆使して、舐める行為をやめさせていきましょう。
舐めるのをやめてくれない場合
どんなに注意していても犬の舐める癖が治らない、あまりにもひどい時という場合は「常同行動」とも言い、「強迫性異常症」や「分離不安」など精神的な疾患を患っていることが考えられます。
こういった場合には、まず原因となるストレスや依存性を取り除いてあげることが大切です。
獣医師と相談しながら対処していく必要もあるでしょう。
◆強迫性障害
強迫性障害とは「強迫神経症」とも言い、不安やストレスなどから取りつかれたかのように同じ行動を繰り返す「常同行動」におよんでしまう症状があらわれる病気のことです。
さらにひどくなることで自分の意志では止められなくなる「強制行動」へと繋がります。
その症状の一つに舐め続けるというものがあります。
尻尾や前足などを噛んだり舐めたりする自傷行為が見られることもあり、脱毛や炎症を起こすこともあるほどです。
◆分離不安
分離不安とは、飼い主などへの依存心が異常に高く、1匹だけになってしまった時に強い不安や恐怖などから精神的パニックを起こしてしまう病気のことです。
子犬期の社会化不足や必要以上に構いすぎてしまう過保護などから依存心が強くなってしまいます。
後追い行動や1匹でいると泣き続けるなどの行動が見られ、舐め続けるといった行動も見られるようです。
この記事のまとめ
- 「舐める」行動は、犬が感情や気持ちを表現するための手段
- 飼い主の手足を舐める心理
「構ってほしい」「反省している」「あいさつ」「困惑している」「怒った後の念押し」 - 飼い主の顔を舐める心理
「親愛のサイン」「食べ物をねだるサイン」「構ってほしい」「飼い主の反応を楽しんでいる」「不安を感じている時」 - 床や家具などを舐める心理
「ストレス発散」「食べ物の匂いがする」「癖になっている」
「胃腸・ホルモン・神経などの病気を患っている可能性も!!」 - 犬が人を舐めることで起こりうる危険性には
「人畜共通感染症(ズーノーシス)」
「化粧品を舐めることで愛犬の健康を損なう」がある - 舐めるのを辞めさせる方法は「おもちゃや基本コマンドで気をそらす」「ビターアップルなどを活用する」
- 接し方で注意したいことは、「リアクションを取らない」「時には叱ることも必要だが厳しく叱ったり罰したりはしないこと」
- それでもやめない時には「強迫性障害」「分離不安」などの精神疾患を患っているのかも!?動物病院で相談を!!
さいごに
舐める場所によって犬の心理が異なることをご紹介してきましたが、基本的には舐める行為を行う相手は、犬にとって信頼している相手だからこそとも言えるのではないでしょうか。
飼い主にとって愛犬に舐められる行為は、嬉しくもちょっと困った行動かもしれません。
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