犬にピンクや黒のイボができた時。原因や種類から治療法まで解説

そのうえ、すでに転移していることも多く根治するのは難しい病気です。

黒色のイボから考えられる病気や原因②

~扁平上皮癌~

扁平上皮がんは、爪の周りや四肢、腹部などの皮膚、口腔や膀胱の粘膜、副鼻腔、気管支などに発生する皮膚がんの一種で悪性です。

毛に覆われていないお腹・鼻腔・副鼻腔・口の中・爪・股間などにできやすく、カリフラワー状や赤く硬いイボのようなしこりができることが一般的ですが、しこりを作らないこともあります。

その他にも口内出血や口内炎、脱毛やただれ、潰瘍などの症状が見られます。

◆治療法

扁平上皮がんの患部やその周辺部を外科手術によって切除します。

腫瘍が切除不可能な場合は、放射線治療や化学療法などを併用することがあります。

黒色のイボから考えられる病気や原因③

~肥満細胞腫瘍~

肥満細胞腫瘍は、肥満細胞と呼ばれる細胞が腫瘍化する病気で、その腫瘍はイボのようなしこりとなって皮膚に多く発生します。

下痢や嘔吐、脱毛などの症状が伴います。

腫瘍は良性・悪性それぞれありますが、悪性の場合転移しやすく予後はよくありません。

◆治療法

肥満細胞腫の治療は、腫瘍のタイプによって異なります。

可能であれば腫瘍を切除する外科的手術を行いますが、切除や放射線治療などが不可能な場合では、化学療法がとられることがあります。

黒色のイボから考えられる病気や原因④

~血管肉腫~

一般的には血管の内側にできる癌で、肝臓や脾臓に転移することの多い悪性度の強い癌です。

皮膚の血管にできることがあり、一見すると皮膚疾患のように見えます。

通常毛の少ない腹部などにイボが発生し、元気がなくなる、食欲低下、体重減少、鼻血などの出血などの症状が見られます。

◆治療法

外科手術による切除が必要ですが、手術が不可能な場合は抗がん剤などの薬物療法や化学療法を行います。

黒色のイボから考えられる病気や原因⑤

~線維肉腫~

線維肉腫とは、皮膚から筋肉に出来る腫瘍で、コラーゲンを作り出す線維芽細胞が悪性となり発病する病気のことです。

原因ははっきりとは特定されていません。
免疫力の低下、ストレスや衛生面が関係しているともいわれています。

あらゆる部位に発生しますが、体幹、乳腺、四肢、顔面に最も多く見られます。

皮下または皮膚表皮にあらわれたり、筋膜や筋組織に侵入している場合もあります。

◆治療法

外科的手術による切除や抗がん剤治療を行います。

再発度は低いため、手術で十分にとりきることができれば完治することもめずらしくありません。

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