犬にピンクや黒のイボができた時。原因や種類から治療法まで解説

ただし、口の中にできている場合には、食欲低下などの症状が見られることがあるので、外科手術によって切除したり凍結手術によって取り除くことがあります。

また、大きさや色の変化が見られる場合には、悪性の可能性があるため自己判断せず早めに動物病院で診察してもらいましょう。

◆自宅でできるケア

皮膚乳頭腫は、引っ搔いたり噛んだりすると出血や化膿をしてしまうことがあります。

また、ウイルス性である場合は移ってしまうこともあるので、エリザベスカラーなどをして噛まないようにしてあげましょう。

イボの色が「白色」の場合

白色のイボから考えられる病気や原因①

~膿皮症~

膿皮症とは、皮膚にブドウ球菌などの細菌が感染することによって生じる化膿性の皮膚病の総称です。

犬の皮膚トラブルに多い病気で、皮膚の表面上に小さく脳が溜まり、ニキビのような白っぽいイボができることがあります。

強いかゆみや発疹などを伴なうので、しきりに掻きたがる行動を見せ、脱毛などが起こります。

◆治療法

膿皮症の治療は、原因の細菌に合わせた抗生物質の投与、薬用シャンプーによる洗浄が行われます。

白色のイボから考えられる病気や原因②

~脂肪腫~

脂肪腫とは、皮膚に脂肪のかたまりのような腫瘍ができる病気です。

黄色味を帯びたぶよぶよしたイボが見られ、1cm程度の小さいイボが数年かけてテニスボールほどの大きさになることもあります。

なぜ発症するのかは解明されていませんが、高齢犬に起きやすい傾向があります。

脂肪腫は良性であることが多く、命に係わる恐れは低いですが皮膚に現れる腫瘍は別の病気の可能性もあるため注意が必要です。

◆治療法

脂肪腫は外科手術による切除に完治が期待できます。

ただし再発することもあるので注意しておきましょう。

イボの色「黒色」

黒色のイボから考えられる病気や原因①

~黒色腫(メラノーマ)~

黒色腫(メラノーマ)は、メラニン細胞から発生する腫瘍のことで皮膚がんの一種です。

原因ははっきり分かっていませんが、高齢犬での発症が多い傾向があります。

通常皮膚に発生する黒色腫は、黒っぽいイボのようなしこりとして発生し、ほとんどは良性の「メラノサイトーマ」であることが多いです。

それでも、どんどん大きくなったり広がりを見せるようなら、悪性の「黒色腫(メラノーマ)」を疑いましょう。

初期症状がほとんどなく、症状が見られるころには末期がんの状態になっていることが多い厄介な病気です。

◆治療法

外科手術によって腫瘍を取り除く必要がありますが、黒い病変部位だけでなく周辺の切除も必要です。

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