対症療法は、その症状によっても、獣医師によってもやり方は多少変わってきます。主に行われることが多い対症療法を挙げていきます。
ステロイド剤の投与
ステロイド剤の投与は、脳のダメージを予防する目的として行われる治療です。
酸素吸入
酸素吸入は、低酸素状態を改善、悪化させないために行われます。酸素吸入を行う際は、基本的に動物病院で入院し、ICUの入院ゲージで酸素濃度や温度などを調節して様子をみるような方法になります。最近では、家で酸素吸入ができる酸素室がレンタルすることもできます。入院がストレスになり状態が悪化するような場合や、獣医師の許可がでれば家で酸素室に入れてみてあげることもできます。
輸液
輸液は、血液の循環を改善するために行われます。基本的には血管に管を通して時間をかけてしっかりいれていきます。
利尿剤投与
利尿剤投与は、脳の圧を抑える目的で使用されます。
リハビリ
筋肉が上手に使えなくなってしまったり、麻痺してしまったりすることもあります。その場合は、筋肉の衰えを防ぐためにリハビリを行うこともあります。
リハビリ方法としては、マッサージをしてあげたり、ゆっくり動かしてあげたりすることを日常の習慣とします。また、最近では犬のリハビリを専門として行ってくれるトレーナーもいますので、トレーナーのいる動物病院や施設に通うということも一つの方法です。
犬の脳梗塞 原因と予防法
脳梗塞の原因
犬の脳梗塞の原因ははっきりとはまだ分かっていません。
しかし、脳梗塞を起こす犬の特徴としては、高齢犬や、肥満犬、脱水を起こしている犬、心臓病や副腎皮質機能亢進症というホルモンの病気を発症している犬、腫瘍が転移してしまった犬などが発症することが多いことが報告されているようです。このようなことから、人と同じような原因が考えられます。
脳梗塞を予防するには
脳梗塞の原因がはっきりしていないので、これといった予防法はなく、いくら気を付けていても発症してしまう犬もいます。