キャバリアの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

キャバリア
キャバリア.中型犬.長毛.タレ耳.お昼寝.

キャバリアの注意する病気

キャバリアの平均寿命は、9歳~14歳とされており個体差が大きいことが特徴です。
それは、遺伝性疾患が多いとされているためです。
特に、キャバリアは心臓病にかかりやすいことで知られており、4歳で60%の個体が心疾患を発病するというデータもあるようです。
その他にも眼疾患・脳疾患・膝蓋骨脱臼・外耳炎などにもかかりやすいと言われています。

注意する病気① 『僧帽弁閉鎖不全症』

僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の中にある血液の逆流を防ぐ働きを持つ僧帽弁が上手く機能しなくなる病気の事です。
キャバリアは、遺伝的にこの僧帽弁不全症が明らかに多いことで知られています。
早い犬の場合には生後1~2年頃から起こり、6才以上になると全体の6割以上がかかっていると言われています。
主な症状には、咳が出ることが挙げられ、夜中や散歩途中や帰宅後などに多く見られるようです。
その他にも疲れやすい、運動したがらないなどの症状があり、進行すると肺水腫を併発し呼吸困難になることもあります。
完治する方法はなく、症状の緩和と進行を抑える内科治療が生涯必要となります。
予防することができない病気のため、早期発見・早期治療が大切です。

注意する病気② 『キアリ型奇形(後頭骨形不全症候群)』

キアリ型奇形とは、脳の大きさに対して頭蓋骨が小さいため、小脳の一部が頭蓋骨の穴から滑り出して脳幹を圧迫して脳脊髄液の流れが阻害されてしまい、脊髄内に異常な液体貯留(=脊髄空洞症)を起こして、様々な症状を起こす疾患のことです。
発症する年齢には個体差があり、終生なにごともなく過ごせる場合もあれば、若年のうちから症状を起こす場合もあります。
症状には、強い痛みや片耳や肩のあたりをしきりに搔く(ファントムスクラッチ)などの症状が見られます。
治療法は現在もなお研究段階にあり、基本的には症状緩和の内科的治療や後頭骨を一部除去する外科的治療が行われます。
手術や内服薬を併用しても疼痛はなかなか改善しないことがあり、また、急性な脳障害を起こす可能性もある要注意な病気です。
症状が見られたらすぐに動物病院で診察してもらうようにしましょう。

注意する病気③ 『膝蓋骨脱臼』

小型犬に多い病気で、膝のお皿が外れること、脱臼の病気です。
足への負担が重なることで起こりやすくなります。 症状が重い場合には、手術が必要となります。
症状が軽い場合には、必要によって痛み止めを投薬しながら自然に治るのを待ちます。
足にかかる負担を減らすことで予防することができる病気のため、フローリングへの滑り止めや段差の軽減し高いジャンプをさせないようにするなどして予防していきましょう。

キャバリアのミックス犬

ミックス犬① 『キャバプー』

キャバリアとトイプードルのミックス犬です。
体重は6~8kg程度で、キャバリアの優雅さとトイプードルのぬいぐるみのような愛らしさを合わせ持っています。
性格では、キャバリアの人懐こさとトイプードルの陽気な性格を引き継ぎ、初心者でも飼いやすい小型ミックス犬です。
また、トイプードルの被毛を受け継いだ場合には抜け毛が少なく、お手入れもより簡単となるでしょう。

ミックス犬① 『キャバチワ』

キャバリアとチワワのミックス犬です。
キャバリアの血統により体重が5kg前後とチワワよりも大きめになることが多いようです。
見た目も、キャバリアの垂れ耳と垂れ目、耳の飾り毛を引き継ぐことが多く、ほとんどキャバリア寄りになることが多いようです。
性格はキャバリアの穏やかな面と、チワワの遊び好きな面を兼ね揃えています。

キャバリアを飼うのに向いている飼い主は?

キャバリアは、性格や良さやしつけのしやすさの面からも初心者でも飼いやすい犬種です。

一人暮らしでも飼育できる?

1人暮らしでも飼育することが可能ですが、キャバリアの活発な運動欲やコミュニケーション欲を満たしてあげられる時間的余裕が必要となるでしょう。
また長時間の留守番は得意な犬種ではないため、キャバリアのストレスとなってしまうことが考えられます。

マンションでも飼育できる?

小型犬のため広い飼育スペースを必要としないため、マンションでも飼育することが可能です。
また、吠え癖も少ないと言われる犬種のため、近所迷惑になることも少なく安心です。
ただし、ペットの飼育が許可されている物件に限ります。

小さな子どものいる家庭や高齢の人でも飼育できる?

キャバリアは攻撃性が非常に少ない穏やかな犬種なので、小さな子どもさんがいらっしゃるご家庭でも安心して飼育することができる上、人のことをよく観察し優しく接することができるので高齢の方の相手も上手にできるでしょう。
また、活発な犬種でもあるので毎日の運動が必要ですが、小型犬なので散歩量もそれほど多くはありません。
ご高齢の方の健康のための、散歩のお供にもなってくれるでしょう。

キャバリアの子犬の選び方

キャバリアの子犬を迎える時になった時には、性別や毛色などの要望以外にも必要な子犬のチェックポイントをご紹介します。

チェックポイント① 健康面

子犬の健康状態は実際に見て触れて確認してみましょう。
持ち上げた時に体格の割に体重が少し重めに感じる程度が良いとされています。
また、全身の状態をチェックして目や肛門周りは汚れていないか、脱毛部分はないか細かくチェックしていきましょう。
他にも歩き方に異常は見られないか、食欲はあるか、便の状態は正常かを確認しておきましょう。
少しでも何か異常がある場合には、店員さんやブリーダーさんに確認して納得できる回答をもらうようにしてください。
また、キャバリアは遺伝的疾患が多い犬種のため、可能であれば両親の健康面も確認しておきましょう。

チェックポイント② 性格をチェック

同じ犬種であっても、個体によって性格も異なります。
元々キャバリアは性格が良いことで知られていますが、実際に接してみて性格を見てみましょう。
人懐こく愛想の良い子がベストです。
怖がって近寄ってこない、逆に吠えかかってくるような子の場合には、しつけに影響してしまうこともあります。
また、飼い主さんとの相性もあるので、実際に接してみた直感に頼ることも必要かもしれません。

時間をかけて選ぶこと

近年では、インターネット上で子犬を購入することもできますが、できる限り実際に子犬を見て触れて選ぶことをおすすめします。
また、1度見たからと即決するのではなく、何度か通ってみるようにしましょう。
1度見ただけでは、見落としがあったりと見極めることはできません。
時間帯を変えてみたりしながら何度か通って、実際に見て触って子犬を選ぶようにしましょう。

キャバリアのまとめ

キャバリアはこんな犬!!
  • やや大きめの小型犬
  • 性格:穏やかで人懐こく飼いやすい。
  • 被毛:ウェーブがかったダブルコート
  • 毛色:ブレンハイム・トライカラー・ルビー・ブラック&タンの4色
  • しつけ:しつけやすく問題行動が少ない。ただし、甘やかし過ぎると無駄吠えなどの問題行動も・・・。
  • 注意したい病気:遺伝性疾患が多い。心臓病・眼疾患・脳疾患・膝蓋骨脱臼・外耳炎などに注意
  • 子犬の価格相場:およそ10~25万円。個体によって価格差が大きい。
  • お手入れ:抜け毛が多いためブラッシングで抜け毛対策を。
  • 子犬選び:遺伝性疾患の確認を忘れずに!!

キャバリアについて さいごに

良き家庭犬としての気質を兼ね揃えたキャバリア。
長年人気のある理由も納得頂けたのではないでしょうか。
遺伝性疾患に注意しなければならない点や抜け毛の多さが難点と言えますが、初心者やマンションでも飼いやすいおすすめの犬種です。