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チワワは頭部に「ペコ」と呼ばれる凹がある個体が多いことでも知られており、必ずというわけではありませんがペコがある個体は水頭症を疑う特徴ともなるようです。
てんかんの原因② 血液の異常
低血糖症や低酸素症、高カルシウム血症などの血液の症状によって脳神経に異常をきたし、てんかん発作を起こすことがあります。
てんかんの原因③ 内臓の疾患
腎臓疾患や肝臓疾患などの内臓の疾患が原因となって、てんかん発作を起こすこともあります。
てんかんの原因④ 遺伝
遺伝的な要因によって、てんかん発作を起こすことがあります。
この場合1~3歳になるまでに発症することが多いようです。
てんかんの原因⑤ ストレス
ストレスもてんかん発作の原因となることがあります。
環境などによるストレスが神経的に異常をきたすことで起こります。
ストレスを受けやすいタイプの子は注意が必要です。
「てんかん発作」の症状は?
てんかん発作には、意識がなくなり倒れ痙攣をおこすものから、体の一部だけがピクピクと痙攣するものまでさまざまな程度が見られます。
時には急に体が硬直して倒れたり、口から泡を吹いたり失禁したりするようなこともあります。
いずれの場合にもてんかん発作はすぐに治まることがほとんどですが、発作を起こす頻度には個体差があります。
てんかん発作を起こす時間も、数秒で終わることもあれば数分間続くこともあります。
しかし中には、てんかん発作が治まりかけた時に再びてんかん発作を繰り返す「重責発作」というものもあり、この場合脳などに深刻な障害を与える恐れがあり、さらに命にも関わるため緊急処置が必要となります。
発作の種類
てんかん発作には「全般発作」と「部分発作」の2つの種類があります。
発作の種類① 全般発作
意識がなく、全身が痙攣をおこしている状態のことです。
チワワの脳全体が興奮状態になることによってこの発作が起こります。
意識をなくしたり、失禁したり、四肢が硬直したり、全身が痙攣したりという症状も見られます。
発作の種類② 部分発作
意識があり、体の一部分だけが痙攣している状態のことです。
脳の一部だけが興奮することによって体の一部だけに発作が起こります。
顔面が痙攣する、前脚だけが痙攣する、よだれを出したり、咀嚼運動をしたりといった症状が出ます。

てんかん発作には前兆がある?
てんかん発作が起きる前には前兆があると言われています。
てんかん発作の数日前から直前に、よだれを垂らしていたり、落ち着きがなくなったり普段見られない行動をすることがあります。
ほかにも水をたくさん飲む、甘えてくるなど判断が難しい前兆もあるようです。
その直後にてんかん発作を起こすことが多く、予兆が見られた時には注意が必要です。
てんかんの前兆を把握することで、飼い主さんの心構えにもなるでしょう。
てんかん発作を起こした時の対処法と注意点
チワワがてんかん発作を起こしたら、早く発作を止めてあげたいと心から願うでしょう。
しかし残念ながら飼い主さんにてんかん発作を止める事はできません。
慌てずに治まるのを待つようにしましょう。
ほかにも、以下のことを実践してください。
対処法① 周囲にあるものを取り除く
発作によってチワワが体をぶつけたりケガをしてしまないよう、周囲にあるものを取り除き、状況によってタオルやクッションなどを構えてあげましょう。
対処法② 観察し記録する
チワワがてんかん発作を起こすと驚いて慌ててしまいますが、適切な治療のためにもしっかりと状況を観察するようにしましょう。
てんかん発作の記録は、今後の治療にも役立ってきます。
いつ、どんな状況で、どの位の時間の発作だったかなどを記録しておきましょう。
発作が起きる前の状況も記録しておくとよいでしょう。
音や光、食べ物などが発作を誘発してしまうこともあるためです。
また、発作の様子を携帯やスマホで録画しておくと診察時に獣医師に見せることができるので診断にも役立ってくるでしょう。
- 発作が始まった日時
- 何をしていた時に始まったか
- 発作前の様子や食べたもの
- どのような発作だったか
- 意識の有無
- 発作が治まるまでにかかった時間
- 完全に回復するまでにかかった時間
- 発作後の様子 など
対処法③ 嘔吐物は取り除く
てんかん発作の時に、もし嘔吐してしまったら器官に詰まって窒息してしまう危険性があります。
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