キャバリアの飼い方・性格を動物看護士が解説します!

キャバリア

キャバリアという犬種名は知らなくても、写真などを見てこの犬なら知っているという人は多いかもしれません。洋画やディズニーアニメなどでもよく見かけます。キャバリアほど洋犬という言葉がぴったりな犬種はいないのではないでしょうか。お洒落で上品な雰囲気を持つキャバリアの歴史から飼い方、しつけやお手入れの仕方までキャバリアに関する記事をいろいろまとめてみました。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格・特徴について

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格① 明るく、友好的

キャバリアの性格のいい所は、とても明るく誰に対しても友好的な所です。
飼い主にはとても愛情をもって接してくれますし、他の人や犬に対しても、争い事が好きではないので、攻撃的な態度を見せることなく尻尾を振って近づいて行きます。
多頭飼いや、小さいお子さんがいる家庭や、犬を飼うことが初めてという人にとてもおすすめの犬種です。

しかし、友好的すぎて警戒心が少ないため、番犬としてキャバリアを飼うにはおすすめできません。

動物病院へくる今まで見てきたキャバリア達も、嫌なことをしても、急に触っても怒ることはなく、「うー」と唸って牙をむいたり、怖い顔をしていたりする子は見たことがありません。
それほどキャバリアの性格にはばらつきが少なく、穏やかで明るい子がほとんどです。
動物病院での処置がトラウマになってしまい、次来院する時は警戒する犬もいます。
しかし、キャバリアに関しては何事にも抵抗や警戒心がまるで無く、嫌なことをしても次にはまた尻尾を振って挨拶をしてくれる、本当に可愛い性格を持っています。

キャバリアの性格面では、それほど悪い部分が見当たらない所が魅力的です。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格② 頭がいい

キャバリアは、愛玩犬の中でも頭がいい犬種です。

しつけやトレーニングもしっかり教えてあげれば、すぐにできるようになります。

素直で、飼い主の事がとても大好きなので、飼い主が愛情を持って普段から接していれば、すぐに言う事を聞いてくれます。

キャバリアは、賢い性格に加え、物静かで無駄吠えや噛みグセなどの問題行動をする子が少ないです。
このようなことから、高齢の人でも飼いやすいですし、マンションなどの集合住宅に住んでいる人にも人気があります。

キャバリアを飼っていて、「うちの子は賢い!大人しいし、人の言葉がよく分かっているみたい!」という事を話してくれる飼い主はとても多いです。

悪い事をして叱ったとしても、シュンと落ち込む事はあっても、何回も何回も同じ事を繰り返すような事はあまりしません。

飼い主との信頼関係が、しっかりと築けていれば築けているほど、言う事も素直に聞いてもらえます。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格③ 優しい

キャバリア

キャバリアは、とても愛情深く優しい性格も持ち合わせています。
安定した性格なため、ヒステリックに怒るような事もなく、穏やかで、物静かです。
友好的で、知らない人や犬とのコミュニケーションも難なくできるキャバリアですが、やっぱり特別な存在である飼い主には特に優しい性格を見せてくれます。

とても甘えん坊な一面もあり、飼い主にスキンシップをもとめてきたり、ついて回ったりするキャバリアもいますが、普段から愛情を持って接する事によって、信頼関係が生まれます。

信頼関係がしっかり出来ていれば、飼い主の気分や顔色を伺って、落ち込んでいる時などにそっと励ましに来てくれたり、寄り添ってくれたりする優しさがあります。

また、小さい子供がいる家庭では、子守をしてくれたり、泣いている子供の涙をペロペロと拭ってあげたり、子供の遊び相手になってあげたりしてくれる、といったエピソードもあります。

このように、キャバリアは、人の気持ちをくみ取る事が上手で、心優しい所がとても魅力的なのです。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格④ 寂しがり屋

友好的であったり、賢く穏やかで優しさも持ち合わせていたりするキャバリアですが、甘えん坊な性格もあり、とても寂しがり屋です。

寂しがり屋なので、外飼いは好ましくなく、基本には室内飼いで一緒に過ごす時間を多く確保してあげるほうがいいです。

このようなことから、1日のほとんどは家にいないという人には、キャバリアを飼うことは不向きかもしれません。

「ワンワン!」とうるさく吠えるような無駄吠えは少ないですが、あまりかまってあげられていないと、寂しさから「キュンキュン」と鳴く癖がついてしまう可能性があります。

留守番も苦手なので、なるべく家を開ける時間を少なくしてあげられる人に向いている犬種と言えます。
寂しい思いをさせるとストレスが溜まってしまい、問題行動や、病気になってしまう可能性もあります。

旅行などには、一緒に連れて行ってあげたり、預ける場合は慣れている人がいたり、スキンシップをしっかりとってくれる人がいるペットホテルなどに預けることが好ましいです。
また、家を空けることが多い環境であれば、一緒に留守番をしてくれる同居犬を迎え入れるというのも一つの方法です。
相性が良ければ、お互い寂しさも紛れて留守番が上手になってくれるキャバリアもいます。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格⑤ 好奇心旺盛で遊び好き

キャバリア

普段、家の中では穏やかですが、散歩や遊びとなれば、とても活発で好奇心旺盛な姿を見せてくれます。
散歩へ行き、外の環境や、他の人や犬などに接することは、好奇心旺盛なキャバリアにとって、とてもストレス発散となります。

また、恐れ知らずな一面もあるので、危険な事も平気でしようとして、飼い主のほうがヒヤヒヤしてしまうこともあります。
散歩中も、平気で草むらに突っ込んで行ったり、野良猫を見つけたら一目散に追いかけてみたり、すれ違う犬にも一頭ずつ挨拶をしたりします。

散歩中やドッグランなどでは、他の犬が苦手な犬に対してでも、友好的なキャバリアは、匂いを嗅ぎにいって怒られてしまう場面もよくあります。
怒られるだけならまだいいですが、相手の犬が嫌がって攻撃的になり、噛んできたりすることもあります。
攻撃的ではないキャバリアは、反抗することなく噛まれてしまうので、このようなトラブルを防ぐために、相手の犬が嫌がっている雰囲気があれば、離すように注意をしなければなりません
他の犬だけではなく、外には様々な危険が伴います。
キャバリアの性格をしっかり把握して、注意をしなければなりません。

とにかく、構ってもらえるのが大好きですので、家の中でもおもちゃを使って一緒に遊んであげたり、散歩やドッグランへ出かけたりすることはとても大切な時間となります。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格⑥ オスとメスの性格の違い

キャバリアは、オスとメスの性格の違いはそんなにありません。
あえて言うならば、オスのほうが楽天的で、メスのほうが繊細な性格をしています。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの身体的特徴

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの身体的特徴① 頭部

両耳の間の頭部は、ほぼ平らになっていて、両目の間も浅いです。
マズルは円錐形で長さは長くも短くもなく、全体的に丸い輪郭です。

目は大きく黒く、離れ気味についています。
クリクリしていますが、飛び出しているような目ではありません。

歯の噛み合わせの理想は、「シザーズ・バイト」といって上の前歯の内側に、下の前歯の外側が少し接するといった噛み合わせです。

耳は、顔の高い位置から垂れ下がっています。
長い耳で、飾り毛が豊富です。

表情はとても優しく、穏やかです。
そして、口を開けると笑っているような愛嬌のある表情を持っています。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの身体的特徴② 体

胴はやや長めで背中は水平です。
首は適度に長く、骨格はしっかりしています。
足もしっかりしていて、長くも短くもないです。

尻尾もしっかりとしていて長く、胴体とのバランスがとれています。
尻尾を使って様々な表現をしますが、体より上に上げて尻尾を振ることはできないため、どんなに嬉しく尻尾を振っていても、体より下で表現します。

また、肥満になりやすいので注意が必要です。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの身体的特徴③ 被毛と毛色

キャバリアの被毛の特徴は、長めで細く柔らかいです。
ストレートに近い毛質から少しウェーブがかった毛質のキャバリアがいます。

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