膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿の骨がずれて脱臼してしまう病気です。
小型犬に多くみられる病気のひとつで骨格の構造上、ヨークシャーテリアもかかりやすいので注意しなければなりません。
先天性の場合もありますが、主な原因は、足の関節に大きな負担がかかることが挙げられます。
ソファーなどの段差があるところで遊ばせないようにしたり、フローリングの場合は、滑らないようにマットやじゅうたんを敷いたりして、足にかかる負担を軽減するのがよいでしょう。
また、軽度でしたら、犬が足を伸ばしたときなどに骨が元の位置に戻るため、飼い主は気がつかないことがあります。
もし、足を浮かせるようにして歩くのを見かけたときは、早めに診察を受けるようにしてください。
気管虚脱
気管虚脱は、口から肺にかけての気管がつぶれてしまい、空気の通りが悪くなることで呼吸困難を引き起こす病気です。
遺伝的な要因でなる場合もありますが、残念ながら、はっきりとした原因はわかっておりません。
症状が初期のころは乾いたような咳をし、悪化していくにつれ、音をたてた咳を苦しそうにするようになります。
投薬治療で咳を鎮めたり、気管を拡張したりして症状を緩和させることは可能ですが、根本的に治すには適切な手術が必要になってくるでしょう。
気管虚脱にかかってしまったら、なるべく呼吸をするとき負担にならないように、気をつけたいことがあります。
まず、散歩のときは首輪にリードをつけると苦しくなってしまう恐れがあるので、ハーネスを使ったほうがよいでしょう。
また、運動して息があがると、うまく呼吸ができなくなりやすいので、犬が興奮し過ぎないように注意する必要があります。
乾性角結膜炎 (ドライアイ)
乾性角結膜炎は涙の分泌量の不足により、角膜や結膜に炎症がおこる病気です。
主な原因はいくつかありますが、最も多いのが免疫システムの以上により涙腺の細胞が壊れて、目が乾燥することで起こります乾性角結膜炎にかかると、目やにが多くでたり、目が白く濁ったりといった症状がみられます。
また、目のまわりの毛に目やにがつくと、犬はその部分が気になって掻いてしまうことがあるので、清潔に保つようにしてあげましょう。
治療は目薬を点眼することで改善していきますが、症状によっては長期に及ぶこともあります。
また、ドライアイか確かめられる検査もあるので、定期検診の際に併せてチェックしてもらうのもよいでしょう。
まとめ
病気によっては、初期症状がわかりづらいことがあるのが、なんとも厄介なところですが、いつもと犬の様子が違うと感じたら、早めに診察を受けて症状が悪化しないようにしましょう。
また、なるべく病気を未然に防げるように、定期検診をきちんと受けておくことも大切です。
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