Contents
マルチーズがかかりやすい肺水腫とは?
マルチーズの肺水腫の症状
犬の肺水腫は、肺に水が溜まる病気です。
空気を送る役割をする肺に水が溜まると、空気の循環がうまくいかなくなり、だんだんと呼吸ができなくなってしまうのです。
肺水腫の主な症状は下記の通りです。
- ゼーゼーと息をする
- 口で呼吸をする
- 苦しそうな咳をする
- 前足をがに股にして突っ張ったままでいる
- 少し動くのもつらそう
さらに悪化すると、泡状の鼻水が出る、舌の色が紫色になるなどの症状も出てきます。
肺水腫になった犬は、水の中で溺れているのと同じ状態になります。
これらの症状が見られたら、一刻も早く病院へ連れて行きましょう。
マルチーズが肺水腫になる原因
マルチーズに限らず肺水腫になる原因は様々ですが、マルチーズに一番多いのは、僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病に併発するケースです。
心臓病になると血液運搬がうまくできなくなり、その結果、肺に水を運んでしまったりするのです。
心臓病以外だと、肺炎や熱射病などが原因の場合もあります。
特に夏場は、熱射病による発生率が上がります。
肺水腫は、マルチーズがシニアに差しかかる7歳ぐらいから発症数が増えます。
心臓に持病がある犬はもちろんですが、健康な犬がかかることもあります。
マルチーズの肺水腫の治療
肺水腫は、早期発見が非常に重要です。
早めに治療を開始できれば、死の恐怖を回避できます。
投薬や施術によって、血圧を下げて心臓の負担を軽くしたり、肺に溜まった水を出したりします。
治療によって苦しみを緩和することはできますが、残念ながら完治することは難しいと言われています。
投薬を続けながらうまく病気と付き合っていくことが必要になります。
他にも簡易酸素ボンベを用意しておくと、もしも呼吸困難になった時でも安心です。
係りつけの獣医でレンタルできるので、ぜひ相談してみましょう。
マルチーズの肺水腫を予防するにはどうすればいい?
肺水腫は他の病気が原因で発症することが多いため、もともとの病気を治したり予防したりすることが必要です。
心臓病などは遺伝的な要素もあるので完全に防ぐことはできませんが、適度な運動、肥満予防などで健康的な体を維持していきましょう。
また、心臓病は心音に雑音が入ることで発見できることがあります。
そのため病院で定期的な検診を受けておくことも重要です。
病気以外の原因には、主に熱射病があります。
夏の日中に出歩かない、部屋の温度を快適にする、車内に犬を置き去りにしないなど、暑さ対策をきちんとしましょう。
マルチーズの恐ろしい病気“肺水腫”とは? まとめ
肺水腫になると、マルチーズはとても苦しみます。
そうならないためにも、普段から愛犬の様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら早めに病院へ行くようにしましょう。
コメントを残す