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綺麗な白い毛、黒くてつぶらな瞳がとても愛くるしいマルチーズです。そんなマルチーズは、今も人気が衰えない犬種の一つです。とても魅力がたくさんのマルチーズですが、これからマルチーズを飼おうと考えている人や、今マルチーズを飼っている人の為に役立ててく見てください。動物看護師としての職業を活かし、実際に病院に来るマルチーズの経験談を交えながら、性格や飼い方、なりやすい病気などについて詳しく解説します。
マルチーズの性格・特徴について
マルチーズの性格① 甘えんぼう
マルチーズの最大の魅力となる性格の特徴として、飼い主に甘えんぼうなところがあります。
心を許した人に対しては、とことん甘えんぼうになります。
家の中どこへ行くにも飼い主のあとを付いて回ったり、寝るのも一緒だったり、大好きな飼い主と、ずっと一緒にいられたら幸せを感じます。
ただし、飼い主が離れたり、ケージに入れるときゅんきゅんと鳴いたり、外出しようとすると吠えたりと、とても寂しがります。
そして、飼い主が帰宅すると、嬉しさで跳ねたりきゅんきゅんと鳴いたりしてまたベッタリとくっついて過ごすような、とても可愛い性格です。
また、メスよりオスの方が甘えんぼうな性格のマルチーズが多く見られます。
このように、飼い主にとても愛情深く、甘えんぼうなので、一度マルチーズの魅力に取りつかれてしまうと、2代目3代目もマルチーズを飼う人もいます。
マルチーズの性格②陽気で遊び好き
マルチーズは、とても陽気で明るい面もあります。
しかし、陽気で明るく元気ですが、どこか上品さが感じられます。
他の小型犬で見られる、ちゃかちゃかしていたり、騒がしかったりするような感じではありません。
飼い主に遊んで貰うことが大好きなので、お気に入りのおもちゃを加えて持ってくるなど、散歩中も元気に走るような活発さも持ち合わせています。
飼い主を喜ばせることも好きなマルチーズなので、陽気で明るいマルチーズが家にいると、癒されること間違いなしです。
マルチーズの性格③穏やか
陽気で明るく、活発なマルチーズですが、穏やかな性格も持ち合わせています。
基本的には、大人しくて穏やかな性格のマルチーズが多いです。
人や犬対して噛み付いたり、怒ったりすることは少ないです。
また、遊び好きですが加減を分かっているのか、ものを破壊したり、イタズラをしたりするようなマルチーズは少ないです。
穏やかで、愛情深い性格から高齢の方にも人気があり、犬を飼うのが初めてな方でもとてもオススメな犬種です。
マルチーズの性格④人見知り(警戒心が強い)
マルチーズには、愛くるしい様々な性格がありますが、その中でも人見知りな所もあります。
お腹を出して甘えたり、心を開いたりするのは心を許した大好きな飼い主だけで、基本的に、知らない人には人見知りな態度をとることもあります。
真っ白でつぶらな瞳をもつマルチーズですが、その愛らしい見た目からついつい触りたくなる人もいますが、飼い主ではない人には寄っていかないです。
動物病院へくるマルチーズも尻尾を振りながら、甘えて来るような子はほとんどいません。
触ろうとしても知らん顔するようなマルチーズがほとんどです。
飼い主さんに声を掛けてもらったりすると、嬉しくて尻尾を振っているような子がほとんどですので、本当に飼い主さんが大好きで人見知りな犬種です。
しかし、動物病院では嫌な処置もする場合はありますが、牙を向いたり噛みにきたりするようなマルチーズはほとんどいません。
警戒心は強いものの、攻撃的ではないのがマルチーズの特徴でもあります。
しかし、散歩中や家で生活している時に、知らない人や知らない犬に、しつこく触られたりついて回られたりすると、最初は攻撃的ではないマルチーズですが、段々と怒ってしまう場合もありますので、マルチーズに対しては、しつこく接することは厳禁です。
マルチーズの性格⑤ 気が強い
マルチーズには、見た目によらず気が強いところもあります。
昔は、マルチーズ・テリアとも呼ばれていた事もあるほどテリアのように気が強く、大胆な行動に出ることもあります。
マルチーズは小型犬ですが、決して臆病な性格ではなく、肝はすわっています。
そのため、自分が嫌な目にあえば、例えその相手が大型犬であろうと、立ち向かっていくような大胆さがあります。
また、飼い主が危険にさらされていると思えば、飼い主のために勇敢に立ち向かいます。
小型犬とはいえ、番犬には十分向いている性格ではありますが、体が小さいので大型犬とトラブルになったりすれば、やられてしまいます。
そして、気が強いという性格は、甘やかしすぎず、しっかりと子犬の時期にしつけを入れておかないと、トラブルの原因になりやすいので注意が必要です。
また、メスの方が気が強い性質を持っていますので、メスを飼っている人やこれからメスのマルチーズをを飼おうと思っている人は、しっかりしつけをしなければいけません。
マルチーズの性格⑥ 神経質
気が強い所もあり、また、神経質な所も持ち合わせているマルチーズです。
環境の変化にも弱いです。
引越しをしたり家族が増えたり、飼い主が旅行などでペットホテルへ預けたりするような今までと環境が変わると、元気や食欲が無くなるようなマルチーズもいます。
それだけならまだいいですが、体調を崩してしまうマルチーズもいるほど神経質な面があるのです。
また、環境の変化だけではなく、フードをかえたり、食器をかえたりするだけで食べなくなってしまうマルチーズもいます。
子犬の頃に厳しいしつけをされたり、きつく怒られたりなどの嫌な思い出があれば、トラウマになりやすい繊細な所もあります。
このようなことが原因で、特定の人や物や場所を怖がったり、攻撃的になったりすることもあります。
動物病院へくるマルチーズも、とても警戒心むき出しで怖がっている子が多いです。
噛んできたり牙をむいて唸るようなマルチーズは少ないですが、注射など痛いことをされて、覚えいるものです。
そのため、とても怖がったりぶるぶる震えていたりして、よく飼い主に助けを求めています。
オスよりメスの方が神経質な部分がハッキリ出ることもあり、出産後はとくに神経質で警戒心も強くなりやすいです。
マルチーズの性格⑦ 頭がいい
マルチーズは、とても頭がよく、しつけが簡単にできます。
昔から愛玩犬として可愛がられていたマルチーズなので、人間との関係がとても上手です。
そして、飼い主の事が大好きなので、信頼している相手の言う事となれば、よく聞いてくれます。
しかし、この頭のよさから、しっかりとしつけをしていないと間違った学習をしてしまい、問題行動を起こすようになることもありますので注意が必要です。
きつく怒ったりすると、怒られないように飼い主の見ていない所で悪さをしたり、甘やかし過ぎると、この行動をすると、ワガママを聞いてもらえることを覚えたりします。
子犬の時期に、しっかりしつけをしておくと大人になっても聞き分けのいい、とても飼いやすいマルチーズになってくれるでしょう。
マルチーズの身体的特徴
マルチーズの身体的な特徴として、真っ白でつぶらな瞳です。
毛色の種類は、ピュアホワイトとベールアイボリーが認められていて、白に近いほどいいとされています。
その真っ白な被毛は、とても長く伸び、絹糸のような毛質であり完全に真っ直ぐです。
最近では、お手入れの大変さから短くカットするマルチーズが増えています。
マルチーズの年齢別のサイズ
マルチーズは、1歳から1歳半には、サイズの成長はほぼストップし、老犬になるまで体重や体高の変わりはありません。
成犬時の体高は、オスが21~25cm、メスが20~23cmで体重は、3~4kgです。
生後3ヵ月で600g~800g、生後6ヵ月で1.4kg〜1.6kg、生後10ヵ月には1.8kg〜2kg、1歳すぎた頃にはもう成犬のサイズになります。
マルチーズの平均寿命
マルチーズの平均寿命は、12~15歳です。
もちろん15歳以上長生きするマルチーズもいます。
マルチーズの平均購入価格
マルチーズの平均購入価格は、幅がありますが、5万円〜30万円です。
オスよりメスの方が高く、大きなマルチーズより小さなマルチーズの方が高いという傾向にあります。
また、血統が良ければその分高い値段が付けられます。
マルチーズの飼い方について
マルチーズの基本的なお世話 用意するもの① ケージ
マルチーズの大きさに合わせたケージ選びが大切になります。
ケージには、トイレとベッドと食事スペースが確保されてあり、窮屈にならず、ゆっくりリラックスして過ごせるような広さが必要です。
マルチーズは、基本的に飼い主が家にいる時は、一緒にいたいという性格の子が多いです。
ケージが必要ないと考える人もいるとは思いますが、マルチーズのテリトリーを確保するためや、留守番の時に使えるように用意はしておくべきです。
ケージが嫌がるようになれば、トリミングサロンやペットホテル、災害時にも困ることになります。
子犬の頃から、ケージに慣れさせておくことによって、万が一狭いスペースで過ごさないといけないということになった場合に対応しやすくなります。
マルチーズは、ただでさえ神経質な性格を持っているので、普段からケージは安心できて安全な場所だということを教える必要があります。
マルチーズの基本的なお世話 用意するもの② ベッド
ベッドもケージの中へ入れておきましょう。
もちろんケージの外にもおいてあげるのもいいことです。
1人で留守番や、自分の時間をリラックスして過ごすためにも、ベッドはある方がいいです。
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