トイプードルの痙攣はてんかんの前兆?

トイプードルのてんかんとは?

てんかんは、神経細胞が異常興奮をして痙攣をおこす病気です。
てんかんには大きく分けて2つの種類があります。

1.特発性てんかん

犬のてんかんの大部分が特発性てんかんといわれています。
MRIなどで脳を検査しても異常が見つからないことが多く、遺伝によるものと考えられています。
トイプードルは特別かかりやすい犬種ではありませんが、純血種全般がかかりやすいといわれているので知っておきましょう。

2.二次性てんかん

水頭症や脳の病気、事故などで脳を損傷したことに起因するてんかんです。
水頭症はトイプードルが先天的に発症しやすい病気のひとつです。
これらは脳に何らかの症状が見られるので原因が分かります。

トイプードルのてんかんの発作には前兆がある!?

てんかんの場合、発作の前兆が起こることがあります。
数日前~数分前までヨダレを垂らしたり、落ち着きなくウロウロしたりします。
痙攣と同時に、元気がない、嘔吐や下痢、発熱など他の症状がある時は、てんかんではなく別の病気の可能性が高いです。
日頃の様子をよく見ておくことが大切です。
もしも愛犬が痙攣を起こしても、犬を抱きかかえたりゆすったりしないで下さい。
首輪やリードを外して、そっと観察しましょう。
この時、飼い主さんは騒いではいけません。
一番動揺しているのは犬であることを忘れないで下さい。
痙攣が収まって犬が落ち着いた頃に、病院へ連れて行くようにしましょう。
ただし、痙攣が何度も続いて起こる場合は危険です。
その時は急いで病院へ連れて行って下さい。

トイプードルのてんかんの予防策は?

二次性てんかんの場合は、原因となる病気や疾患を治療していくことが予防になります。
特発性てんかんの場合は、原因が不明なだけに特定の予防方法がありません。
ただ、過度なストレスは痙攣やてんかんを引き起こしやすくなりますので、気を付けておきましょう。
長時間の留守番、運動不足、ネグレスト(無視すること)などはトイプードルにとってストレスになります。
避けられるストレスは避けていくことが、てんかん予防には大切です。

トイプードルのてんかんの治療方法は?

治療には抗てんかん薬を用いることが一般的です。
これはてんかんの発作をおさえる薬で、てんかんの頻度によって調整していきます。
てんかんと寿命との関連性はなく、てんかんになったからといって短命だということはありません。
薬を用いながらうまく付き合っていくことで、十分長生きができます。
しかし、てんかんを放置し続ければ、命にかかわります。
一度でも発作を起こしたなら、早めに病院で診断を受けるようにして下さい。
てんかんの発作が必ずしも死に結び付くわけではない、と知っておくだけで安心できますね。
トイプードルのような純血種には遺伝による病気が避けきれませんが、早期発見と早期治療で重症になることを防ぐことができます。
愛犬の様子がいつもと違ったら、早めに獣医に相談しましょう。

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