キャバリアの飼い方・性格を動物看護士が解説します!

キャバリア

最初から伸縮リードや長さのあるリードを使う事はオススメしないです。
最初は短いリードを使い、引っ張った「ダメ!」や「ノー!」などの言葉を使って、リードを引き、歩くのを止めます。
引っ張るのをやめたら、褒めてあげましょう。
この繰り返しにより、引っ張り癖はなおります。

引っ張らないようになれば、長めのリードで散歩へ行っても大丈夫です。

散歩のしつけができていれば、散歩がより楽しくなりますし、トラブルも減ります。

散歩時間は、1日2回、30分程度あれば満足できます。
キャバリアは、太りやすいので、適度な運動をさせることが大切です。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの健康について

キャバリア

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのなりやすい病気① 心疾患

キャバリアと言えば、心疾患が多い犬種です。

4歳で60%が心疾患を発症するとも言われているほど高確率で心疾患が発症してしまいます。

これは、キャバリアを飼う前に知っておいてほしい情報でもあり、寿命がそんなに長くないのも心疾患が原因の一つでもあります。

心疾患の中でも、一番多いのが僧房弁閉鎖不全症です。
僧房弁閉鎖不全症とは、心臓の中の左心房と左心室の間にある僧房弁の機能が低下し、血液が逆流してしまうことによって、心臓に負担がかかる病気です。

僧房弁の本来の役割は、左心房から左心室へ行く血液が逆流しないようにする役割を持ちます。

僧房弁閉鎖不全症になる原因は、もちろん遺伝的な要因もありますが、肥満も一つの原因です。

症状は、初期は軽いセキなどから始まり、重症化すると、呼吸困難や意識障害、最悪の場合は心臓発作を起こし死に至ります。

その他の心臓病として、動脈管開存症心内膜症などにもかかりやすいです。
動脈管開存症とは、動脈管が閉鎖せず残ってしまい、様々な症状を引き起こす病気です。
動脈管というのは、産まれる前の胎児の時に、大動脈と肺動脈をつなぐ血管のことで、通常生後数日で閉鎖します。
遺伝的な要因が多く、キャバリアも生まれつきこの疾患を患っている子がいます。

心内膜症とは、心臓の弁が何らかの原因で炎症を起こし、弁が変形して血液が逆流してしまうことによって循環不全を引き起こしてしまう病気です。
心内膜症も、遺伝的な要因が大きく、キャバリアになりやすい病気の一つです。

キャバリアは肥満になりやすいです。
心疾患を予防するため、また、進行を遅らすためにも食餌管理や体重管理は他の犬種以上に気を使ってあげなければいけません。
そして、少しでも症状が出てくれば動物病院で検査を受けましょう。
元気に暮らしていても、定期的な
健康診断を受けて心臓の様子を見てもらうことによって早期発見にも繋がります。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのなりやすい病気② 眼疾患

心疾患の他に、眼疾患にもかかりやすいです。

キャバリアは、短頭種みたいに目が飛び出している犬種では無いですが、目が大きいのでどうしても眼の疾患になりやすくなります

遊びの途中や散歩中に目を傷つけてしまったり、ホコリや毛が目の中に入ったりして、角膜炎や結膜炎を引き起こしたりすることもあります。

その他にも、角膜ジストロフィー、眼瞼内反症、睫毛重生、乾性角結膜炎、白内障などの眼の疾患になる事が多いです。

角膜ジストロフィーとは、白く不透明なものが両目の角膜に沈着し、角膜に白い斑点のようなものが生じる遺伝性の病気です。
初めは、小さい点なので気づきにくく、進行して大きくなってくると見えやすくなります。
さらに症状が悪化すると、角膜がくすんだり、青っぽくみえたりするようになることもあります。
痛みは無いですが、眩しさを感じるため光を嫌がるようになります。
失明までには至りませんが、目薬や内服で治る病気でもありませんので、外科的な手術が必要になることもありますが、再発する可能性もあります。

眼瞼内反症とは、まぶたの靭帯が何らかの原因で、引っ張られたりゆるんだりすることで、まぶたやまつ毛が眼球ある内側に反転してしまう病気です。
睫毛重生は、人間で言う逆睫毛と同じです。
どちらも、目がしょぼしょぼしたり、涙が多くなったり、目やにがでたり、ひどいと角膜炎や結膜炎になってしまうこともあります。

乾性角結膜炎とは、いわゆるドライアイです。
目の表面が乾いて角膜と結膜に炎症が起きている状態です。
涙の量が少なかったり、涙を分泌する涙腺や第三眼瞼に異常があったり、目の表面積が大きかったり、遺伝的な要因で起こります。

白内障は人間にもある良く知られている病気で、目が白く濁っている状態です。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのけがや病気の応急処置

キャバリア

キャバリアは、好奇心旺盛な性格から、遊び中や散歩中の事故に気をつけなければいけません

また、友好的な性格から、友好的でない犬に近づいて行って、噛まれたり怪我をさせられたりすることもあります。

もし、このようなトラブルが起こった場合は、落ち着いて応急処置をしてあげることが、とても大切です。

出血している場合はすぐにハンカチやタオルなどで圧迫止血をします。
傷口が深かったり、出血が止まらなかったりする場合はすぐに動物病院へ連れていってください。

キャバリアの心配事は、怪我ももちろんそうですが、やっぱり心臓病です。
心臓が原因で様子がおかしくなったり、急に倒れたりした時にどうすればいいか分からずパニックになってしまう飼い主は多いです。

心臓発作が起きると、急に倒れて意識を失うキャバリアもいれば、意識は朦朧としていて、痙攣を起こし失禁をするキャバリアもいます。
心臓発作の起こり方は様々ですが、どんな場合も言えるのが、落ち着いてくださいということです。
そして、何かしなければならないと思い、飼い主はパニックに陥りやすいですが、何も出来ないことの方がほとんどです。
何もしなくても、落ち着いたら何事も無かったかのように起き上がってくるキャバリアもいます。
心臓病がらかなり進行している場合は、何をしてもダメな場合もあります。

落ち着いたら、すみやかに動物病院へ連れていき、獣医師の指示を仰ぐことが一番大切です。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが下痢をしたとき

キャバリアの下痢の原因で一番多いのは、散歩中の拾い食いです。
キャバリアは、とても食欲旺盛で食いしん坊な子が多いです。
散歩中も地面の臭いを嗅ぎながら様々なものを見つけては食べようとする子が多いです。

害のないもなならばいいですが、たまに変なものを食べてしまい、食あたりを起こして下痢になることがあります。

飾り毛が多いキャバリアは、下痢をするとお尻周りがかなり汚れて大変なことになります。
そのままにしておくと、お尻周りの皮膚もただれてしまうので、綺麗に拭いてあげることが大切です。
あまりにもひどい下痢が続いたり、他の症状が出たりする場合は動物病院で診察を受けましょう。
その際には、下痢の状態や心当たりがあるかどうかを、的確に獣医師に伝えることが大切です。

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