チワワの問題行動① 無駄吠え
チワワは警戒心が強く、その反動でよく吠える傾向にあります。
小さな体からは想像つかないほど大きな声で吠えるのでご近所の目も気になります。
無駄吠えを止めさせるには、一、二度注意するだけではできません。
飼い主さんの根気強いしつけが必要になります。
まずはチワワがなぜ吠えるのか原因を探り、その原因に合わせた対処を行っていきましょう。
例えば、
- 体力が有り余っている・退屈して吠えている場合 → 散歩やコミュニケーションの時間を増やしてあげるなど
- チャイム音や人、怖い感情から吠える → 怖くないものだと教えてあげる。(社会性)
- 要求吠え → 要求には決して応じず、泣き止むまで無視をする。
など、原因に合わせた対処が必要となってくるのです。
そして、いずれも吠えるのがおさまったら「えらいね」とたくさん褒めてあげましょう。
これを毎日毎日繰り返します。
無駄吠えに限らずしつけ全般に言えることですが、できないからと言ってしつけを途中で投げ出すとまた一からのやり直しになります。
チワワの問題行動② 噛み癖(攻撃)
子犬のころの甘噛みに加えて、チワワはお気に入りのものを守るために相手を噛む傾向もあるので、チワワの噛み癖に悩まされている飼い主さんは少なくありません。
超小型犬なので噛まれて大きなケガに繋がることはありませんが、小さくても流血させるほどの力は持っています。
この行為を放置しておくといつか困った状況になるでしょう。
本気で噛むことをやめさせるためには、まず遊び噛みをやめさせることです。
遊びで人を噛むことを許せば、本気噛みもOKということになってしまいます。
遊びの中で噛んできた時に、「痛い」などと一言だけ言い放ち、遊びは即刻中断させましょう。
すると次第に「噛む=無視される」と認識していき、遊びの中で噛む行動がなくなっていくでしょう。
噛まれた手を無理やり犬の口の中に押し込んで叱ったり、逆に逃げたりすることはやってはいけません。
犬は逃げると追いかけてくるので、逆効果です。
また、多くの人が噛まれても痛くないうちは放っておいて、痛くなったときに初めて叱ることもありますが、犬には加減がわからないため、歯が当たった瞬間に「ダメ」と言わなければ効果はないでしょう。
チワワの問題行動③ 分離不安
分離不安とは、飼い主がいない寂しさから異常に不安になってしまう症状のことです。
飼い主さんが外出すると吠えたりウロウロするなどの寂しがる行動は通常の場合でも見られますが、普通は5分程度で収まります。
それがいつまでも続くような状態の場合を分離不安と言います。
また、飼い主さんが家の中にいても姿が見えなくなっただけで吠えたり、1人でいるストレスから吠える、噛む、イタズラなどの問題行動にも発展します。
チワワは分離不安に陥ることが多いと言われています。
分離不安になる原因の多くは、甘やかしです。
チワワのように守ってあげたくなるようなかわいい見た目につい甘やかしてしまう飼い主さんが多いのです。
特にチワワは愛情深い犬種で、飼い主に依存する傾向があります。
飼い主の極度な可愛がりが強い依存性を引き起こし、その結果、分離不安につなげてしまうのです。
しかし、分離不安は、飼い主さんにとってもチワワ自身にとっても大きなストレスとなります。
そのストレスから体調を崩してしまうこともあるでしょう。
チワワを分離不安にさせないためにも、子犬のころから甘やかし過ぎず、一人で過ごすことにも慣れさせておきましょう。
この記事のまとめ
- しつけは、「犬の安全と命を守るため」「人と犬が共存していくためのルール」として大切なこと
- 生後12か月までの社会化期に様々な経験をさせてあげよう
- 信頼関係を築いてチワワのリーダーになること
- 悪い行動が癖付いてしまう前に対処すること
- 良い事・悪い事をした瞬間に褒める・叱る。タイミングが大切!!
- 叱るときは端的な言葉を使って冷静に
- チワワの無駄吠えには原因に合わせた対策を。
- 噛み癖(攻撃)は、遊びの中の噛み癖から対処していくこと
- 甘やかし過ぎは「分離不安」を引き起こす原因に
誰でもできる!チワワのしつけの基本 さいごに
体の小さなチワワは扱いやすいサイズ感からも人気がありますが、外見の可愛さについ甘やかしてしまう飼い主さんが多いようです。
しかし、チワワのしつけは、チワワ自身の安全を守る手段であり、他の人とうまく付き合っていくためにも大切なことなので、時には心を鬼にしてしっかりとしつけを行っていくことが必要です。
そうすることで、チワワにとっても飼い主さんにとっても楽しく充実した生活が送られるようになるでしょう。
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