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POINT① 基本は「高タンパク・低脂肪・低カロリ―」
高齢犬には、高タンパク・低脂肪・低カロリ―を意識してドッグフードを選んであげるようにしましょう。
犬は、高齢に伴い基礎代謝が低下し必要なエネルギー量が20%程低下すると言われています。
つまり、成犬時と同様のフードを与え続けていると肥満になりやすくなるということです。
肥満は、老化の進行をすすめ、ポメラニアンのかかりやすい心臓病や関節の病気のリスクを上げることにもなるため、低カロリーにしてあげる必要があります。
一方で高齢犬は、犬の体を作るために重要なタンパク質の吸収がしにくくなるため、多くのタンパク質を摂取する必要があるのです。
脂肪は、肥満を防止するために成犬時と比べ控えめにするのが望ましいでしょう。
POINT② 消化に良い材料やグレインフリーのものを
シニア期に入ると消化機能の低下、肝臓や膵臓の機能の低下による代謝や解毒作用も衰え始めるようになります。
そんな高齢犬には、胃腸へ大きな負担をかけない食事を与えることが望ましいです。
分解しにくいタンパク質や脂質、余計な化学合成物質などが含まれていない食事を心がけるようにしましょう。
新鮮な肉や魚が多めに使われていて、消化を助ける酵素や乳酸菌などが含まれているドッグフードがおすすめです。
グレインフリーは、穀物不使用のドッグフードのことで、市販のドッグフードには、グレイン(穀物)が主原料に使われているものが多く出回っています。
グレインフリーのドッグフードは、グレイン(穀類)を排除した分、肉の含有量が多く高タンパクであることが多いためおすすめです。
また、原材料に畜肉副産物やチキンミール、ビーフパウダーなどの表記があり、原料が曖昧なものは選ばないようにしましょう。
これらの成分は、骨や血などの捨てるはずだったものが使われていて質の良いお肉の部分はほとんど使われていません。
チキンやラム肉、魚などが主原料にあるもので質の良いものを選ぶようにしましょう。
POINT③ グルコサミン・コンドロイチンetcで関節ケア
年齢を重ねるにつれ、犬も関節が次第に弱くなってきます。
関節が弱ると起き上がらなくなったり歩きたがらなくなったりと、さらに老化を進める原因にもなってくるでしょう。
そんな関節を少しでもサポートできるよう、骨や関節に良いとされる成分が含まれたドッグフードを選ぶことをおすすめします。
グルコサミン・コンドロイチンの他にもコラーゲン・ヒアルロン酸などの成分が含まれているものが良いでしょう。
POINT④ オメガ3脂肪酸で認知症予防
犬も老化に伴って認知症にかかることがあります。
夜泣きをしたり怒りっぽくなったりと、症状が進むにつれ介護も大変になってくるでしょう。
そういった認知症予防のためには、「ビタミンE」や「βカロテン」など抗酸化作用のある成分を含む食品や「DHA・EPA」などオメガ3脂肪酸がよいとされています。
オメガ3脂肪酸が含まれているドッグフードを使用するといいでしょう。
また、オメガ3脂肪酸は細胞膜や皮膚・被毛の維持・改善にも役立ちます。
POINT⑤ プロバイオティクス・プレバイオティクスでお腹の調子を整える
高齢犬になると、軟便や下痢、便秘をしがちです。
腸内環境を整えるため、生きた善玉菌であるプロバイオティクスと、そのエサとなるプレバイオティクス(オリゴ糖・食物繊維)の摂取を心掛けると良いでしょう。
ライフステージをチェックしよう
一般的に販売されているドッグフードの中には、幼犬期、成犬期、シニア期などのライフステージで分けられているものがあります。
高齢犬には、シニア用やハイシニア用を選んであげるようにしましょう。
もちろんドッグフードの種類によって品質に大きな差がありますので、できるだけ質の良いドッグフードを選んであげましょう。
また、ドッグフードの種類によってはオールステージ対応のものもあります。
オールステージ対応のものは、高齢犬にも適した高タンパク・低脂肪を実現しているものが多いため高齢犬でも与えることができるでしょう。
いずれの場合も、原材料をチェックして信頼できるフードを選ぶことが大切です。
「療法食」や「機能性ドッグフード」について
年齢を重ねるにつれて、病気の発症が見られるようになるシニア期。
すでに気になる症状や病気が発症している高齢犬には、栄養面でさらに配慮が必要となってくるでしょう。
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