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そこで、子犬が地に足を付けずに外の環境を知るには、飼い主が“抱っこ”をしてお散歩するのがおすすめです。
キャリーバッグやカートなどを使っても良いでしょう。
少し自宅の周辺をぶらぶらするだけでも様々な刺激を体感することができるので、ワクチンが安定するまでは「抱っこ散歩」で外に連れ出してあげると良いでしょう。
ポメラニアンの社会化 注意点
①焦って無理強いをしない
最も吸収しやすい社会化期は生後3カ月半まで、自宅に迎えて間もない期間となってしまうでしょう。
できるだけ多くの経験を積ませることは確かに大切なことではありますが、焦り過ぎてたくさんのことを無理やり詰め込み過ぎないよう注意しておきましょう。
子犬にとってストレスとなってしまうと、その物や事自体を苦手になってしまうこともあります。
子犬に無理がない程度で社会化を見つけられるよう工夫してあげましょう。
②強く怒ったり、叩いたりしない
社会化期は社会化としつけを同時進行で進めていく時期となりますが、しつけとして子犬に厳しく叱りつけるようなことはしないようにしましょう。
感情的に怒鳴りつける、叩くなどの体罰も絶対にNGです。
子犬に恐怖心を与えることになり逆効果になってしまうでしょう。
できればたくさん褒めながら、楽しく社会化、しつけを行っていくことが理想的ですが、子犬や周りの人に危険が及ぶようなことがあれば、時に叱ることも必要となるでしょう。
叱るときは、「だめ」「あ!」「ノー」など端的な言葉を統一して使って、悪い事をしたその瞬間に叱るようにしましょう。
犬は悪い事をして2~3秒後してから叱られても何が悪いことなのか理解することができないと言われています。
叱るタイミングはとても重要ですので気をつけておきましょう。
③子犬の性格や体調に合わせる
社会化期内に学んでほしいことはたくさんありますが、例え同じ犬種であろうと子犬の性格は、怖がりであったり大胆であったり、消極的であったりとそれぞれです。
新しい経験(物・音・人など)に対して見せる反応もそれぞれとなるでしょう。
いずれにしても、それらを子犬が楽しんで習得できることが大切です。
子犬の性格を見極めつつ、またその日の体調にも考慮しつつ、社会化を進めていくようにしましょう。
穏やかなポメラニアンに育てるために
しつけは褒めて伸ばそう
ポメラニアンのしつけは、叱るよりも褒めるしつけが向いています。
そのためには、失敗を繰り返させるのではなく、成功に促す工夫をしてあげることが近道となるでしょう。
具体的な例を挙げると、トイレのしつけです。
トイレ以外の場所での粗相、失敗を繰り返すたびに、正しいトイレの場所を覚えるのに時間がかかることになるでしょう。
トイレのしつけは子犬を迎え入れたその瞬間から、排泄のタイミング(寝起き、運動後、食後など)やトイレのサイン(床の匂いを嗅ぎながらくるくる回る、そわそわする)を見逃さず、トイレに連れて行くようにして、成功を促してあげましょう。
このように、叱るよりも褒めて伸ばしていけるような工夫を飼い主さん自身で行ってあげてください。
甘やかしすぎないこと
ふわふわで真ん丸なフォルムにつぶらな瞳がとても愛らしいポメラニアン。
つい甘やかしてしまいたくなる気持ちも分かりますが、ポメラニアンにとって甘やかしは厳禁です。
無駄吠えしてしまったり、気に入らないことがあると怒るといった子になってしまうでしょう。
例えば、「おやつが欲しい」とおねだりされ、おねだりされる度に応えていたら「要求することでおやつがもらえる」と覚えてしまうことになるでしょう。
「吠える→おやつが貰える」「吠える→構ってもらえる」…など、様々なシーンで応用されてしまうのです。
「要求には応えない」ことを徹底して接するようにしてください。
愛情をかけることと甘やかすことは別だということを肝に銘じておきましょう。
パピー教室がおすすめ
動物病院やしつけ教室、ペットショップなどでは、子犬に社会性を身に付けさせるための「パピー教室」を開催しているところがあります。
「パピーパーティ」や「幼稚園」など、名称はそれぞれです。
そういったパピー教室では、家族以外の人や、他の子犬と接する機会となったり、社会化やしつけに大いに役立ってくるでしょう。
子犬の時期はあっという間に過ぎてしまいます。
家でのしつけの悩みを相談することもできるので、ぜひ、参加することを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ
- 「社会化」とは人間社会や犬社会など環境に順応する力を養うこと
- 生後3週間~14週間(生後3カ月半)までの期間を「社会化期」と呼ぶ
- 社会化期は子犬自身が大きな好奇心と学習意欲を持っている時期。
それ以降は好奇心より警戒心が強くなっていく。 - 社会化期では今後の犬の性格や精神面が決定する。しつけにも影響していくことに。
- いろんな人に合わせて人に対して良いイメージをもってもらおう
- 他の犬と接する機会を作って、犬同士の遊び方を学ばせよう
- 室内環境や屋外環境の様々な環境に慣れさせよう
- 物(首輪やリード、キャリーバッグなど)へ慣れさせよう
- 全身触れられることに慣れさせ、お手入れも簡単に。
- 社会化は子犬が楽しんで習得できることが大切!!
- パピー教室への参加は社会化・しつけにもおすすめ!!
性格の決め手になる!?ポメラニアンの社会化について さいごに
いかがでしたか?
ポメラニアンの社会化と言っても、わざわざ沢山の時間を割いて大変な事を経験させなければならない訳ではないので、飼い主にとってもそんなに難しい事ではないでしょう。
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