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もしかしたら、成犬の里親になったということもあるかもしれません。
では、成犬になってしまってからでは社会化はできないのでしょうか。
答えは、簡単ではありませんが、無理ではありません。
ただ、子犬の時のように、いろんなものを先入観なく吸収できるという時期ではないので、いろんなことへの恐怖や苦手感が出来上がってしまっている中、それを改善させるには相当の時間と根気を要します。
成犬の社会化はどうしたらいい?
では具体的に成犬の社会化とはどうしたらいいのでしょうか?
まず、成犬になったトイプードル が抱える問題を挙げてみます。
臆病なガウガウ犬の場合
散歩中、遠くに犬が見えただけで吠え出してしまったり、知らない人とすれ違うときにすごい勢いで吠えてしまうなど…
これらは全て恐怖から来ています。
この恐怖を克服してあげることが重要になります。
方法として、
散歩中、吠えるなというタイミングで、飼い主さんはトイプードル の横に屈み、リードを短く持ち、おすわりを促し落ち着かせます。
この時のポイントは、絶対飼い主さんが取り乱さないことです。
トイプードル のリーダーは飼い主さんであり、飼い主さんのどっしりとした落ち着いた態度をトイプードル は敏感に読み取ります。
一瞬でも吠えずにその場を耐えられたら、思い切り褒めて自信をつけさせます。
その繰り返しを毎日続けましょう。
特定のものを怖がる場合
普段は至って問題がないように見えても、例えば、道路上にある鉄の格子を怖がって歩かなかったり、震え出してパニックになってしまったり…
こういう特定のものに異常反応を示す場合も、改善は時間がかかりますができないことはありません。
無理に怖くないよ~と、怖がっている対象に近づけるのではなく、昨日より今日、今日より明日という具合で、少しずつその対象に近づけるようにしてみましょう。
そして闇雲に近づけるのではなく、大好きなおやつを片手に、少しでも近づけたら思い切り褒めて、おやつをあげるという具合に、怖いものを楽しいことに変換していくように努力しましょう。
家族以外の知らない人と仲良くできない場合
自宅にお客さんが来たりした時、飼っているトイプードル が突然凶暴化したり、吠え続けて止まないなんてことがあります。
これは典型的な社会化不足から来ている問題になります。
こういった問題を解決するには、家族以外の人の協力を仰ぎましょう。
協力者に自宅を訪問してもらいます。
どんなにトイプードル が吠えても完全無視で、飼い主さんと会話をしてもらいます。
しばらくして、トイプードル の興奮がひと段落したところで、協力者の人からおやつをトイプードル にあげてもらいます。
その時のポイントは目を合わせず、こちらからトイプードル に近づかないことです。
向こうから歩み寄ってくるのをじっと待ちます。
その繰り返しで、トイプードル が持つ他人に対しての警戒心を解くことが重要になります。
また、協力者と一緒に散歩に行くという方法も有効です。
大好きな散歩を通し、他人であっても自分に害がなく、楽しいことを共有できると学習できれば、時間がかかっても人嫌いは克服できるでしょう。
この記事のまとめ
- 体重3.2〜4.5kgの小型犬。巻き毛のシングルコート
- 毛色:ブラック、ホワイト、レッド、アプリコット、クリーム、ブラウン、ブルーなど
- 性格はクセがない個体が多く、しつけもしやすく、すぐに誰とでも馴染める。甘えん坊なので度を越して甘やかさないないことが必要
- 犬の社会化とは:人の世界とうまく調和してストレスなく楽しく過ごすために、犬を慣らすこと
- 社会化の時期:一般的に生後2ヶ月〜4ヶ月くらい
- 社会化期にすること:外の騒音に慣らす、様々な犬や人に慣らす、人に向かって吠えたり噛んだりさせない
- 予防注射目の社会化は何をする?:抱っこして外に行く、家に人を招待する、室内でいろんなものを見せたり、触れさせる、youtubeなどを活用し、いろんな音を聞かせる
- 子犬のパピークラスに参加しよう
- 成犬になってからでも時間はかかるが社会化はできる
トイプードル の子犬に必要な社会化期の過ごし方 さいごに
ご自身のトイプードル が持って生まれた性格プラス、どんな環境で社会化できたかによって、一生の性格が決まってくるとは、責任重大な時間になりますよね。
どんな時でも、トイプードル にとって頼れる1番の味方は飼い主さん1人になります。
私たちが慌てることなく、落ち着き、いつでも「大丈夫だよ」という姿勢を貫くことで、トイプードル も自ずと安心してくれるのではないでしょうか。
みなさんのトイプードル たちが、成果ある社会化期を過ごせますように。
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