トイプードルの問題行動あれこれ。それはどうしたら治るの?

トイプードル,白,赤い服

しかし、飼い主さんのしつけ不足や甘やかしすぎによって問題行動へと繋がっているケースが少なくありません。

また、トイプードルは活発で甘えん坊という気質を持っていることから、運動不足やコミュニケーション不足といったストレスから、ストレス発散のために問題行動を起こしてしまうこともあるようです。

さらに、飼い主さんが甘やかし構いすぎることによって、愛犬が飼い主さんに依存するようになり、飼い主さんと少し離れるだけでも不安になる分離不安によって起こる問題行動なども出てきます。

このように、犬の問題行動は飼い主さんの飼い方やしつけが、大きく影響してくると言えるでしょう。

トイプードルのしつけと社会化について

しつけの必要性

犬のしつけを単なる芸だと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、しつけにはきちんとした目的があります。

しつけは、人と犬が共存していくためのルールを守らせるために行うものです。
例えば、犬の吠え癖は、飼い主家族にとってもストレスとなりやすいものですが、近所迷惑にもなる問題行動となります。
人と犬がお互いに快適に生活していくため、行うのがしつけです。

そして、しつけは犬の安全を守るための手段にもなります。
例えば散歩中にリードが離れてしまったとき、逃げ出してしまったり道路に飛び出してしまったりといった危険が想定されますが、こんな時に、「おすわり」「まて」などの指示に従うことができれば、愛犬を危険から守ってあげることができるのです。

しつけはいつから始める?

犬のしつけを始めるのに適した時期は、一般的に生後2~3カ月と言われています。
この時期は犬の「社会化期」にあたるため、いろんな物事やルールを飲み込みやすいタイミングといわれています。
そのため、子犬であってもなくても基本的には家に迎えたタイミングでしつけを始めることが望ましいでしょう。

社会化の重要性

犬の社会化とは、犬が生活する環境に慣れることを言います。
犬の社会化は犬の性格や行動を大きく左右する、とても重要なことです。

家族以外の人、他の犬、家以外の場所、音など、あらゆるものに慣れさせる、経験をさせることが大切です。

特に 「社会化期」と呼ばれる、生後約3週齢~13週齢位までの期間は様々なことを柔軟に吸収できる貴重な時期です。

社会化が不足すると、怖がる物や生き物が多くなるため、不安や恐怖心から吠える・噛むといった問題行動を起こしやすくなってしまうでしょう。

トイプードルによくある問題行動① 「吠える」

この吠えるという行動には種類があって、人に対して吠える、チャイム音に吠える、おやつが欲しい・散歩に連れていってと吠える等、そのシーンは様々です。

トイプードル,白

吠える理由を考えよう

愛犬の吠える問題行動に悩んでいるなら、まずはなぜ吠えるのかを考えてみましょう。
一般的にトイプードルが吠える代表的な理由には以下ようなものが挙げられます。

◆縄張り意識や警戒から

来客があったときやインターフォンが鳴ったときなどに吠える時は、縄張り意識や警戒心から吠えていると考えましょう。

◆欲求不満や要求から

おやつやエサが欲しいとき、遊びたいときやかまってほしいときなど吠えて飼い主さんに訴える「要求吠え」です。
そしてそれに応えてもらった経験からさらに吠えるようになります。

◆不安や恐怖から

「何これ?」「ここはどこ?」など、不安や恐怖から吠えることもあります。
初めて行った場所、会った人や犬、雷などの音、今まで経験したことがない事、または経験したが怖い思いをした事があればそれに対しても吠えてしまうことがあります。
社会化不足が原因となっていることが多いようです。

◆ストレスから

吠えるという行動でストレスを発散しようとすることがあります。
新しい家族が増えたときや引っ越しなど環境の変化、運動量やコミュニケーションが不足していることから、日々のストレスを発散しきれずに無駄吠えするようになることもあります。

◆興奮から

遊んだ後や大好きな人に会った後など、それまでの興奮が収まらず吠え続けてしまうこともあります。
遊びが大好きで興奮しやすい気質を持ったトイプードルに多い吠えるケースです。

「吠える」への対処法

出来る限り愛犬の吠える行動が癖づく前に対処することを心掛けましょう。

吠えた時にお座りや伏せ、マテを促して落ち着かせる方法などもありますが、吠えると分かっている状況が事前に予測できる場合はこちらが先回りして対応をしてあげることによって、吠え癖が付くのを防ぐことができます。

犬は吠える前に耳を立てるあるいは寝かせる、尻尾を巻き込む、じっと同じ方向を見つめる、飼い主のことを見つめてくるなど何らかのサインを示しているはずです。
この吠える前兆とも言えるサインを見逃さず注意したりお座りの指示を出すことで、吠えることを防ぐようにしましょう。

また、要求吠えに対して要求を叶えてあげたり、吠える犬に対して大きな声で叱ることも飼い主も賛同していると勘違いさせてしまう可能性があり吠え癖を助長させる結果に繋がってしまうため、やってはいけません。

また、普段からコミュニケーションや散歩・運動の時間を十分に確保してあげることでストレスによる吠える行動を軽減できることもあります。

トイプードルによくある問題行動② 「噛む」

トイプードル,茶

「噛む」原因は?

◆かまってほしい時や遊びの延長

トイプードルは明るく活発でとにかく遊ぶことが大好きです。
遊び初めの時は甘噛み程度だったのに、遊びに必死になってくると興奮してつい本気で噛んでしまうという事があります。
遊びがヒートアップしてきたら中断するようにしましょう。

◆「嫌だ!!」「怖い」の意思表示

「やめて」と言葉で意思表示をすることができない犬は噛むことでそれを伝えようとすることがあります。
抱っこしようとしたら噛む、ブラッシングしようとしたら噛むといった場合には「嫌だ!!やめて」と、知らない人に触れられそうになると噛むといった場合には、「誰?怖い!!」と伝えようとしているのかもしれません。
普段から触れられることに慣れさせておくことが大切です。

◆本能的な反応

本能的に噛んでしまうという事もあります。
寝ている時に触れられてびっくりして噛む、どこか体に痛みがあり触れられたくなくてつい噛むといったケースなどです。
急に触れられた事に驚いて反射的に防衛、攻撃行動として噛んでしまうのです。

◆ストレス

噛むことでストレスを発散しようとすることがあります。
物を噛んで破壊する噛み方もあれば、自分の手足を噛んで自傷してしまうことも。
ストレスの原因となっているものを探り、取り除いてあげるか、ストレス発散方法を試してみる必要があるでしょう。

噛む問題行動への対処法

噛み癖への対処法はいくつかありますが、大切なのは、どんな時に噛んでいるのか噛む原因を知る事です。
噛んだ原因が分かった場合は、その原因を取り除いてあげるか、原因にあった対策をしてあげましょう。

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