王族に愛された犬!?パグの歴史

そしてアメリカで1885年に犬種登録され、世界中で愛される存在となりました。

断耳されていたパグ

イギリスでの1800年代のパグは、顔のしわをより強調するために、耳の一部を切除する「断耳」をされていることが主流でした。
しかしヴィクトリア女王が「断耳は残酷」と考え、この風習を禁じたことからパグが断耳されることがなくなりました。

当時の王族は、富のステイタスとして犬を飼っていたことが多い中、ヴィクトリア女王はとても犬を愛されて、たくさんの犬を育てていました。
犬を家族同然として扱い、断尾や断耳を強く反対していたそうです。

パグの名前の由来

パグという名前の由来も様々で、頭の形が斧に似ていることからパグ(ラテン語で斧という意味)と名付けられた説や、1700年代にペットとして飼われていたキヌザルの表情に似ていることからそのキヌザルの「パグ」という名前を付けられた説、中国語で「いびきをかいて眠る王様」を意味する「パークー」からつけられた説、ラテン語で「握りこぶし」を意味する「パグナス」からつけられた説など、様々な説が存在します。

ちなみに日本ではパグという名で定着していますが、世界では様々な名前で呼ばれていました。
オランダでは鼻を鳴らす仕草から「おどけた犬」を意味する「モプスホンド」や、ドイツでは「しかめっ面」を意味する「モプス」、イギリスでは「ダッチ(オランダのこと)・パグ」や「チャイニーズ・パグ」などと呼ばれています。

英雄となったパグ「ポンペイ」

有名なパグの活躍が語られている伝説です。

1572年、オランダがスペインからの独立を目指して起こした「八十年戦争」で。
ウィレム王族に飼われていた「ポンペイ」と名付けられたパグが、ウィレム1世と野営をしていました。
そして、スペインの兵士の接近を、眠っているウィレム1世に吠えたり床を引っ掻き、ウィレム1世の顔に飛び乗ったりして知らせ、暗殺を防いだと言われています。

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