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やっと寒い寒い冬が終わり、ポカポカ優しい日差しの中、愛犬とのお散歩が楽しくなる季節になりました。
でも、楽しいばかりではありませんよね…
春は花粉症の飼い主さんにとっては、楽しい反面地獄の季節だったりします。
それでもかわいい愛犬のため、ウキウキ歩く愛犬を見たいという気持ちだけで、頑張ってマスクをしてアレルギーの薬を飲み、万全に対策をして外へ出かけます。
それでも尚、自宅に帰ると鼻はムズムズ、目は涙目となることありませんか?
今回はそんな問題を解決したく、お散歩中・お散歩後にできる対策をご紹介いたします。
みなさんが快適な春のお散歩を満喫できますように。
お散歩後の犬には花粉が付いている場合もあり!?
まず考えてみましょう。
花粉症をお持ちの方は、花粉症の辛さを嫌というほどわかっているので、十分すぎるほど花粉対策をしますよね。でもなぜか、愛犬のお散歩後は顔まわりがムズムズすることがあります。
それは…愛犬に花粉が付着している可能性があるのです。
例えるなら、小さなゴミなどはすべすべするフロアであれば、風とともに流れていきますが、毛足の長いラグの場合、毛に絡み付いてなかなか取れません。
犬には被毛があるので、毛足の長いラグ同様、1回付いてしまった花粉は簡単には取れません。
白井秀治（東京アレルギー・呼吸器疾患研究所）、ライオン商事株式会社ら：「第14回日本獣医内科アカデミー学術大会」（2018年2月）報告
愛犬に付着した被毛はどうなる?
外でついた花粉は、なんの対策もしないままでは家の中に入ってきてしまいます。
また、お散歩後には愛犬の足裏をきれいに拭いているけど?という飼い主さんもいらっしゃると思いますが、問題は足裏よりも、ふさふさしたかわいい愛犬の被毛についた花粉なのです。
被毛に花粉が付いたまま室内に入り、愛犬が室内を動き回ることで、花粉は室内で舞広がることになってしまいます。
愛犬のどこに花粉は集中する?
それではお散歩で付着する花粉は、愛犬のどこに付くと思いますか?
白井秀治（東京アレルギー・呼吸器疾患研究所）、ライオン商事株式会社ら：「第14回日本獣医内科アカデミー学術大会」（2018年2月）報告によれば、東京都と神奈川県に住む室内犬5頭を散歩させて調査してみた結果、地表に落下した花粉を吸い取ってしまう足裏だけでなく、頭、背中、お腹と、空気中に舞っている花粉を付着させることがわかりました。
いずれも30分～1時間という短時間で、犬の全身に花粉が付着するということが明らかになりました。
またこれらの結果は、犬種に関わらず花粉の付着が見られました。
そもそも花粉が飛散する時期はいつ?
まず、愛犬に付く花粉対策の前に、花粉が飛散する時期を知る必要があります。
大敵である花粉と戦う前に、花粉が暴れる時期を知ることで、戦いに備えることができます。
2021年の花粉飛散時期予測
2021年の花粉飛散時期は、関東・東海、九州では2月下旬にはスギ花粉が本格的（ピーク）に飛散する予測が出ています。
スギ花粉の飛散が終わると、続いてヒノキ花粉花粉が飛び始め、関東では4月下旬まで春の花粉飛散ピークは続く模様です。
東北ではやや時期はずれますが、2月下旬から3月上旬には花粉の飛散が始まります。
出典：ウェザーニュース花粉飛散傾向（2021.1.25発表）
スギ・ヒノキ花粉の花粉飛散時期が終わっても…
花粉というと、樹木の花粉を思い浮かべますが、雑草の花粉でもアレルギー反応が起きることがあるのを忘れてはいけません。
樹木の花粉は、高い木から花粉が風に乗って各地に飛びますが、雑草は低い位置で花粉を飛ばし、飛散距離も数10cmの範囲といわれています。
そのため、私たち自身は近づかなければ防げる花粉ではありますが、そういった低い位置の花粉は、人より体高の低い犬たちは花粉にかなり近い位置で行動しています。
雑草の花粉飛散は雑草により時期は違い、冬を除き何かしらの雑草の花粉は、常に飛散していることになります。
そういったことを踏まえ、春の大きな花粉シーズンの対策をしつつ、アレルギーがひどい飼い主さんは、通年、愛犬のお散歩時のアレルギー対策は必須になるといえるでしょう。
花粉を家に持ち込まない! 「犬の花粉対策」ポイント3つ
それでは具体的に、どういう対策を取ることがいいのかご紹介いたします。
ぜひ参考になさって、頑張って憂鬱な花粉の時期を乗り越えましょう!
1. 花粉が多く飛散する時間帯を避けてお散歩に行く
花粉が飛散するピークには時間帯があります。
