ロングコートチワワの基本情報
ロングコートチワワの原産国
メキシコ
ロングコートチワワのサイズ
超小型犬
ロングコートチワワの体高
15~23cm
ロングコートチワワの体重
1.5~3kg
ロングコートチワワの被毛のタイプ
ダブルコート
ロングコートチワワの平均寿命
12~14歳
ロングコートチワワの価格相場
15~20万円
ロングコートチワワの歴史
祖先は古代メキシコに存在していた「テチチ」
チワワの祖先は古代メキシコに存在していた「テチチ」という小さな犬だと言われています。
15世紀頃、コロンブスがアメリカ大陸を発見した時にスペイン国王に送った手紙の中で、このテチチであろうと思われる犬のことについて触れています。
16世紀頃になって、南米はスペイン軍に侵略され、原住民と暮らしていたテチチはメキシコを追われることになってしまいました。
以降300年にわたってテチチの存在は途絶えてしまいます。
アメリカに持ち帰られて「チワワ」という名に
1850年になってから、メキシコに渡ったアメリカ人が、テチチと思われる犬を発見してアメリカに持ち帰ります。
持ち帰られた犬たちは、発見された地にちなんで「チワワ」と名付けられました。
チワワはアメリカでチャイニーズクレステッドドッグや小型のスパニエルと交配して、小さなサイズに固定されました。
当初はチワワと言えばスムースコートチワワのことでしたが、アメリカで改良されて毛の長いロングコートチワワが誕生しました。
ロングコートになったのはポメラニアンやパピヨンと交配したためだと言われています。
登録当初は人気がなかったチワワ
チワワはアメリカのケネルクラブに1904年に登録されましたが、初めは小さすぎて使役犬の役割を果たせないチワワの人気はほとんどありませんでした。
1960年代になって使役犬の代わりに愛玩犬の人気が高まってきて、チワワはアメリカでも人気犬となり、登録頭数上位20位以内に入っています。
日本ではロングコートチワワが人気
チワワは日本に1970年頃輸入されましたが、日本での愛玩犬はマルチーズやヨークシャーテリアの人気が高く、毛が短くて小さすぎるスムースコートチワワの人気は高いとは言えませんでした。
テレビのCMなどの影響でロングコートチワワの存在が広く知られるようになり、日本の住宅事情にマッチした超小型犬が人気となり、瞬く間にロングコートは日本での人気犬となっていきました。
ロングコートチワワの特徴
飾り毛が特徴の世界最小の犬
チワワは世界最小と言われる犬種です。
チワワには毛が短いスムースコートチワワとロングコートチワワがいますが、日本で見かけることが多いのは圧倒的にロングコートチワワです。
ロングコートチワワの耳は立ち耳、頭は「アップルヘッド」と呼ばれる丸い形をしています。
全身を長く柔らかい毛で覆われていて、腕や頭部、尾に飾り毛があります。
長毛ですが、ある程度の長さになると止まり、伸び続けるわけではありません。
ロングコートチワワの毛色
ロングコートチワワの毛色の種類は多く、今でも続々と新しい毛色が誕生しています。
同じような色合い、模様でも、全く同じものはないというのが面白いところです。
よく見かける毛色には「ブラック」、「ブラックタン」、「ブラック&ホワイト」、「ブラックタン&ホワイト」、「フォーン」、「フォーン&ホワイト」、「レッド」、「レッド&ホワイト」、「クリーム&ホワイト」、「チョコレート&タン」などがあります。
少し珍しい色では、まだら模様の「ブリンドル」、色あせた茶色のような「イザベラ」などがあります。
ロングコートチワワの価格相場
ロングコートチワワの価格相場は大体20〜30万円くらいになります。
とはいえ、安値のロングコートチワワは10万円しないこともあり、逆に血統がいいショードッグ用の場合、50万円を超えることもあります。
そして、チワワにはロングコートとスムースコートとありますが、比較的日本ではロングコートが人気で、海外ではスムースコートが人気のようです。
そのため購入の際には、ロングコートチワワの方が、価格が高くなることがほとんどになります。
それではどんなロングコートチワワが高値になっていくのかご紹介いたします。
◆血統がいい
両親または、そのどちらかがチャンピオン犬だった場合、生まれた子犬は高くなります。
◆体が小さい
日本ではとにかく小さい犬が人気です。
ロングコートチワワも例外ではなく、小さければ小さいほど価格は上がります。
特に「ドワーフ体型」といい、胴体と足が短いタイプのロングコートチワワは人気があり高額になる傾向があります。
◆人気の毛色
ロングコートチワワには豊富な毛色があります。
定番の毛色でもその時々で流行りの毛色があり、そういった人気色は高くなります。
またあまり見ない珍しい毛色も同じく高くなります。
◆生後2〜3ヶ月
一般的にどの犬にもいえることですが、子犬は若ければ若いほど人気があり、価格も上がります。
特に生後2〜3ヶ月のロングコートチワワは高くなる傾向にあり、以降、ペットショップなどでは、成長とともに価格は下がっていきます。
ロングコートチワワの価格が安い場合、心配はない?
では逆に、平均価格相場より価格が安かった場合、ラッキー!と飛びついても大丈夫なのでしょうか。
まず、懸念されるポイントは2つあります。
1.遺伝疾患がある(虚弱体質)
例えばチワワに多い水頭症。
これらは先天性と後天性とあります。
少しおかしいなという疑いがあっても、ハッキリ症状が出るのは生後3ヶ月以降、1歳以降になってからがほとんどです。
そのため、生まれつき体が弱く、もしかしたら遺伝疾患があるかも…と疑われる場合でも、売ってしまえばわからないとそういった疾患を隠して販売している悪徳商売をしている業者もあります。
2.実は純血ではない
あまり多くはありませんが、ロングコートチワワと謳って販売していても、実は純血ではなく、ほかの犬種とのミックスということがあります。
それでも飼えばかわいい我が子になりますので、結果オーライかもしれませんが、騙された感は拭えません。
知って飼うのと知らないで飼うのでは信頼度が違います。
価格が異常に安いと感じた場合には、こういったことをちゃんと確認するようにしましょう。
ただし、安い=全てが問題あるロングコートチワワではありません。
例えば、ペットショップではなくブリーダーから直接購入する場合、様々なマージンがかかりませんので、比較的安めで購入できることがあります。
ペットショップでも3ヶ月以降のロングコートチワワであれば、やや安く購入することもできます。
ロングコートチワワの性格・気質
小さくても勇敢
ロングコートチワワは小さくても勇敢な面があり、大きな犬にでも平気で向かっていくことがあります。
そのため、超小型犬ながら番犬にも向いている犬だと言われます。
無駄吠えをしやすい傾向はありますが、しっかりとしつけることによって、ほとんど無駄吠えをしなくなることもあります。
甘えん坊で怖がり
ロングコートチワワは甘えん坊の反面、とても怖がりの面もあり、いつも誰かと一緒にいたい寂しがり屋でもあります。
そのため、ややお留守番が苦手な傾向もあります。
誰にでもなつかない
ロングコートチワワは飼い主家族と他人を区別して接するところがあります。
人懐っこい性格ではありますが、誰にでも懐くというわけではなく、警戒心が強いと言えるでしょう。
頭が良くて物覚えも良い
ロングコートチワワは体の割には頭が大きく、脳が発達しているのが伺えます。
小さくても頭が良く物覚えも良いので、しつけにもそれほど手間取ることは少ないでしょう。
ロングコートチワワのオスとメスで性格は違うの?
ロングコートチワワは体こそ小さいですが、度胸があり、自分が信じたものに対して、まっすぐに行動する芯の通った強さを持ちます。
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