チワワの寿命を左右する心臓病から愛犬を守るには?

チワワがなりやすい心臓病「僧房弁閉鎖不全症」とは?

犬がかかってしまう心臓病にはいろいろありますが、特にチワワがかかりやすい心臓病は僧房弁閉鎖不全症という病気です。
チワワだけでなく、マルチーズやシーズー、ポメラニアンやトイプードルなどの小型室内犬がかかりやすい傾向があります。
10歳前後のシニア期には特に注意が必要です。
病名にある「僧房弁」とは左心房と左心室の間にある2枚の薄い弁のことです。
この弁は心臓が収縮するときに閉じて、血液が逆流するのを防いでいます。
ところが僧房弁閉鎖不全症になってしまうと、この弁が完全に閉じることができなくなってしまい、全身に送られるはずの血液が弁の隙間から左心房へ逆流してしまうのです。

僧房弁閉鎖不全症の症状とは?

僧房弁閉鎖不全症を患っていても、初期はほとんど症状が出ません。
進行してくると少しずつ症状が現れてきます。
まず代表的な症状であるのが咳です。
人間の咳とは違い、喉の奥の異物を吐き出すような「ガハッ」という咳を出します。
また呼吸も「ゼーゼー」となることが多くなります。
散歩や運動を嫌がるようになり、じっとしていることが多くなります。
散歩に出ても、途中で座り込んでしまうこともあります。
また脳に運ばれる血液が不足するために失神することもあります。
これらの症状は呼吸器の病気やてんかんとも間違えやすいのですが、気になる症状があれば動物病院で診てもらうようにしましょう。

心臓病の対処法と心臓病にならないためには?

いったん心臓病になってしまうと完治は難しく、病院と相談して薬を飲みながら進行を遅らせるという対処法になります。
心臓病とうまく付き合いながら平均寿命近くまで生きるチワワも多いですが、やはり心臓病にはかからないことが一番です。
心臓病を防ぐには肥満にならないことが第一です。
肥満になると必ず病気になるわけではありませんし、肥満でなくても心臓病になることもありますが、肥満が心臓に負担をかけることには間違いがありませんので、食生活と運動とで肥満を防ぐようにしましょう。
また塩分の摂り過ぎには注意しましょう。
人間の食べるものを与えるのは避けましょう。
シニア用のドッグフードは塩分が控え目になってしますので、ドッグフードも年齢に合ったものを与えるようにしましょう。
そして何よりも気になる症状があったら、すぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。
早期発見が長生きできるかどうかの鍵になります。

まとめ

チワワは心臓病にかかりやすい犬種です。
心臓病の中でも僧房弁閉鎖不全症という病気にかかるリスクが高いので、シニアになってきたら特に注意するようにしたいです。
心臓病のリスクを減らすには、肥満にならないこと、塩分を摂り過ぎないこと、そして咳や疲れやすいなどの症状を見逃さないということが大切です。
チワワがシニアの年齢になってきたら、定期的に動物病院の診断を受けるようにするといいでしょう。

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