ケアンテリアの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

ケアンテリア,犬

ケアンテリアの基本情報

名前だけ聞いてもピンとこない、ケアンテリアですが、「オズの魔法使い」に出ていた犬といえば、あー!!とわかる人も多いのではないでしょうか?

小さな体で、短い足がとても愛らしく、何よりも、まさにテリア系の犬と言える、明るく活発で、好奇心旺盛な犬がケアンテリアです。

ケアンテリアの歴史

ケアンテリア,犬

ケアンテリアはテリア系の犬の大先輩

⚪︎⚪︎テリアと名前がつく犬種は数多くありますが、ケアンテリアは、その中でもかなり古い歴史を持ち、ご先祖は、スカイテリアというスコットランド原産の犬と考えられています。

そしてそのスカイテリアがさらに、4種類のテリアに分かれ、その1つがケアンテリアになりました。

またこのケアンテリアは、数多いテリア犬の中で、1番ご先祖のテリアのルックスに近いとも言われています。

「ケアンテリア」名前の由来

テリア系の犬といえば、ヨークシャテリアやスコティッシュテリアなどのように、出身の土地にちなんだ名前がほとんどですが、このケアンテリアは違うのです。

ケアンとは、スコットランドでは「石積み」を意味します。

なぜ、ケアンという名前がつけられたかというと、ケアンテリアは当時、人とともに住み、私たちのために、石の隙間に隠れたネズミなどを追い出して、捕獲していたことからつけられたそうです。

働く犬から愛らしいベストパートナーへ

時代とともにケアンテリアは、ドッグショーへ登場したりと使役犬から家庭犬へシフトしていきました。

何よりも、テリアらしい性格が人々を虜にし、特にイギリスやアメリカでは人気の室内犬です。

その証拠に「オズの魔法使い」の映画に出演したり、今でも、アメリカ国内でのドラマや映画などで数々活躍しています。

ケアンテリアの特徴

  • 大きさ:小型犬
  • 体重:6〜7.5kg
  • 体高:28〜31cm
  • 被毛の種類:ダブルコート
  • 被毛の長さ:ミディアムロング
  • 被毛の毛色:クリーム、ブルー、レッド、サンディ、グレー、ウィートン、ブリンドル

ケアンテリアは、子犬から成犬、シニア犬になるまでに何度も毛色が変わるため、同じ色のケアンテリアはいないとまで言われるほど、毛色は豊富です。

ケアンテリアの価格相場

ケアンテリアの価格相場は10〜20万円くらいになります。

日本では大変珍しい犬種になりますので、ペットショップで見かけることはほとんどありません。

そのため、ブリーダーから直接購入するか、ペットショップで探してもらうようになります

場合によっては、海外から輸入ということも考えられます。

ケアンテリアの価格が高くなる理由としては、

  • 血統がいい
  • ケアンテリアがスタンダードに近い
  • ショータイプのケアンテリアである

などがあります。

一般的には生後3ヶ月を過ぎた子犬は、価格が下がる傾向にありますが、ケアンテリアのような珍しい犬種は、成長していても極端に価格が下がることはありません。

ケアンテリアの性格・気質

ケアンテリアの性格・気質① 元気いっぱいなテリアらしい性格

ケアンテリアは、テリアらしく元気で活動的です。

体は小さいですが、行動的で何に対しても、物怖じしないところがあります。

それは、たくましく見えますが、飼い主さんが注意してあげないと、問題行動の原因になることもあるので、注意が必要です。

また、ケアンテリアは、吠えるのが好きな(吠えて、意思表示をする)傾向があるので、きちんとしつけないと吠えグセがついてしまい、近所迷惑になってしまうことも。

ケアンテリアの性格・気質② もともと猟犬だった血は、時々飼い主を困らせます

ケアンテリアは元は猟犬です。

動くものを見かけると、その血がうずいてしまうのでしょう。

ボール遊びに夢中になるレベルならかわいいですが、散歩中、よその犬を追いかけようとしたり、カラスを追いかけたりなどと、野生本能が戻ることがあるので、子犬の時からのトレーニングが大事です。

ケアンテリアの性格・気質③ 心を開けば、頼もしいパートナー

警戒心が強く、独立心があるケアンテリアですが、一度心を開くと、驚くほど飼い主さんに忠実で、とにかく飼い主さんを喜ばせようと頑張る性格です。

とても愛情深く優しい犬なので、そこが人気のヒミツなのかもしれません。

ケアンテリアの性格・気質④ 頑固な性格で強そうに見えて、寂しがり屋

何を隠そう、このケアンテリア、少々頑固な一面もあり、自分が納得するまで、頑として言うことを聞いてくれないことがあります。

それでも順を追って、何度もトレーニングを繰り返すことで、理解してくれるので、根気よく物事を教えることが必要です。

また、性格的に強いから留守番も割とできるのかといえば、そこは常に家族といたい甘えん坊で、寂しがり屋なので、長時間留守番をさせることには向きません。

ケアンテリアのオスとメスで性格は違うの?

◆ケアンテリアのオス

愛情表現がよりストレートなのがオスのケアンテリアになります。

活発で冒険好き。

力一杯遊ぼうとしますので、それに答えようとすると、飼い主がヘトヘトになってしまうこともあります。

また、縄張り意識が強いため、他の犬にケンカを打ってしまうということもゼロではありません。

威張りたがるくせに、甘えん坊なのがオスの最大の特徴です。

◆ケアンテリアのメス

ケアンテリアのメスもオスに負けず、活発ではありますが、縄張り意識が強いわけではなく、社会性があります。

争う前に、その場を丸く収めることに長けています。

そして、オスほど甘えん坊になることはなく、独立心があるので、割と勝手に遊んでいてくれるということも多いです。

扱いやすいと見られるメスのケアンテリアですが、発情期や妊娠中、子育て中は神経質になり、怒りやすくなるので注意が必要になります。

ケアンテリアの飼い方・しつけ

さて、典型的なテリア気質のケアンテリアは、どのような飼い方をして、しつけトレーニングをしたら良いでしょうか?

ケアンテリアは賢く、飼い主さんを観察しています

ケアンテリアは、愛らしく素直な犬種です。

とても賢いので、常に飼い主さんの言動を観察して、いろんなことを学習しようとします。

少し頑固な性格の一面があるので、子犬の頃から一貫したしつけをすることがとても大切になります。

ケアンテリアのトイレトレーニング

室内で犬を飼う場合、1番先に覚えてもらいたいのがトイレですよね。

ケアンテリアのトイレトレーニングは、家に迎えたその日から始めましょう。

まずは、トイレトレーを準備し、サークルの中に配置します。

子犬の場合は成犬よりも、おしっこやウンチの回数が多いので、その分、トイレに行く回数も増えるため、早くにトイレを覚えるいい時間です。

基本的に、起床時、ご飯後、遊んだ後に犬はよく排泄をします。

床の匂いを嗅ぎ始めたり、その場で回り始めたら排泄のサインなので、トイレに連れて行きましょう。

そこで、ちゃんとトイレをできたら思い切り褒める。

その繰り返しです。

ポイントは、とにかく褒めることと、失敗をさせないことです。

失敗を重ねてしまうと、当然褒める回数も減り、「正しい所でトイレをすると褒められる」という風に学習しない分、トイレを覚えるのに時間がかかってしまいます。

ケアンテリアの散歩の仕方と頻度

小型犬に分類されるケアンテリアは、体が小さいので、チワワよりは運動量は必要だとしても、そんなにハードに必要ないのでは?と見かけで判断しがちですが、運動量を結構必要とする犬種になります。

ケアンテリアに必要な散歩時間は、1日2回 1回につき30分です。

また、ケアンテリアは走ることが大好きなので、たまにドッグランや広い、犬が走れるような場所に連れて行き、ノーリード、もしくはロングリードで思い切り走らせてあげましょう。

きちんと運動をさせてあげないと、運動不足からのストレスで、無駄吠えや破壊行動などの問題が起きますので、運動は欠かさずするようにしましょう。

ケアンテリアの縄張り意識の強さはスゴイ

とても自分の縄張りを大事にするケアンテリアは、自分のテリトリーに虫1匹が入り込んでも、許せません。

そのため、家族にとっては大変頼もしい番犬にも思えますが、近所迷惑になってしまう可能性もあるので、無駄吠えがクセにならないように、子犬の頃からきちんといろんなものに慣れさせ、無駄に吠えることはいけないことを教えてあげましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です