アメリカンコッカースパニエルはかつてディズニーのアニメ映画「わんわん物語」で有名になった犬種です。洋犬といえばこの犬をイメージする人も多いのではないでしょうか。今でも根強い愛犬家の多いアメリカンコッカースパニエルのすべてをご紹介します。
アメリカンコッカースパニエルの基本情報
アメリカンコッカースパニエルの原産国
アメリカ
アメリカンコッカースパニエルのサイズ
中型犬
アメリカンコッカースパニエルの体重
オス11~13kg メス10~12kg
アメリカンコッカースパニエルの体高
オス36~38cm メス34~36cm
アメリカンコッカースパニエルの被毛のタイプ
ダブルコート 長毛
アメリカンコッカースパニエルの平均寿命
12~15歳
アメリカンコッカースパニエルの価格相場
17~27万円
アメリカンコッカースパニエルの歴史
アメリカンコッカースパニエルの祖先
アメリカンコッカースパニエルの祖先の犬は、スペインからイギリスに持ち込まれたランドスパニエルという犬であると言われています。
ランドスパニエルがメイフラワー号でアメリカに渡り、短い口吻や長い耳にする等の改良がされ、現在のアメリカンコッカースパニエルの形になりました。
アメリカンコッカースパニエルはもともとは猟犬
アメリカンコッカースパニエルの「コッカー」とは鳥の「ヤマシギ」という意味があります。
イギリスにいた頃のスパニエルは15世紀頃からヤマシギ狩りに駆り出されることが多く、猟犬として活躍していたために、コッカースパニエルという名称がつきました。
イングリッシュコッカースパニエルからアメリカンコッカースパニエルへ
イギリスから渡ってきたということで、長い間イングリッシュコッカースパニエルとして親しまれてきたアメリカンコッカースパニエル、 長い間、この2つの犬種は同じ犬であるとされてきました。
しかしアメリカンコッカースパニエルはイングリッシュコッカースパニエルを、より改良した愛玩犬なので、見かけもかなり違ってきていました。
1935年になって、ようやくアメリカのケネルクラブでは、イングリッシュコッカースパニエルとアメリカンコッカースパニエルは別の犬種であることが認められました。
1968年にはイギリスでもイングリッシュコッカースパニエルとアメリカンコッカースパニエルは別の犬種であると認められています。
アメリカでの人気は映画「わんわん物語」の影響で最高潮になりましたが、今は落ち着いています。
アメリカンコッカースパニエルの特徴
アメリカンコッカースパニエルの顔の特徴
犬はマズル(鼻先から目頭までの長さ)と頭蓋骨の長さ(目頭から耳の付け根までの長さ)を比較して、長頭種、中頭種、短頭種に分類されるのですが、アメリカンコッカースパニエルは頭蓋骨の長さよりマズルが短いので短頭種に分類されます。
頭蓋がドーム状になっていて顔の彫りが深く、垂れ耳で、耳の毛が長いです。
アメリカンコッカースパニエルの毛色
ブラック&ホワイト
レッド&ホワイト
トライカラー(ブラック&ホワイトに茶色のタン模様)
アメリカンコッカースパニエルの毛色のバリエーションはとても多く、他にも様々なパターンがあります。
アメリカンコッカースパニエルの価格相場
アメリカンコッカースパニエルの価格相場は平均10万円~20万円です。
価格の違いは生後日数や血統、毛色、容姿などによって違ってきます。
また、ドックショーなどに出場するショータイプと家庭の愛玩犬としてのペットタイプでも価格に差があります。
アメリカンコッカースパニエルの血統による価格の違い
アメリカンコッカースパニエルの価格が大きく違ってくるのが血統です。
チャンピオン犬同士の交配で生まれた仔犬は30万円以上することも少なくありません。
常にドックショーのチャンピオン犬を輩出している専門犬舎の仔犬は高額になります。
家庭でペットとして飼うのであれば、特にチャンピオンの血統にこだわる必要はありません。
アメリカンコッカースパニエルの毛色による価格の違い
アメリカンコッカースパニエルには多くの毛色があります。
人気の毛色のホワイトバフやシルバーバフ、レアカラーのトライなどは20万~30万の高値で売買されています。
アメリカンコッカースパニエルの生後日数による価格の違い
アメリカンコッカースパニエルに限ったことではありませんが、犬は生後日数によって価格が違ってきます。
アメリカンコッカースパニエルの仔犬では生後1ヶ月半で18万~25万円です。
生後3ヶ月になると13~16万円程度に価格が下がり、1年を過ぎると半額近くになることもあります。
日本では犬の月齢が少ないほど需要が多いようですが、その犬の持っている気質や性格は月齢や価格で左右されるものではありません。
生後日数やその価格に惑わされず、自分の飼育環境に合った犬を選ぶことが大切です。
アメリカンコッカースパニエルのペットショップとブリーダーの価格相場は?
アメリカンコッカースパニエルはペットショップとブリーダーでも価格に差があります。
ペットショップとブリーダーではどのような違いがあるのでしょうか。
・ペットショップ
住んでいる地域にあるペットショップは気軽に行くことができ、トリミングサロンを併設していることが多く、購入後のアフターケアやサービスなども充実しています。
店舗を構えていることや人件費などがかかるため、一般のブリーダーやネット販売などよりは販売価格は高めになります。
・ペットのネット販売
最近では犬のネット販売が増えています。
広告費や人件費などがかからないため比較的安く手に入れることができるようです。
近くにペットショップやブリーダーが見つからない場合はネットで探すこともできますが、画像でお気に入りのアメリカンコッカースパニエルの仔犬が見つかってもネット上だけで売買を完了することはできません。
動物愛護管理法により対面での説明義務があり、購入者は販売業者から対面で説明を受ける必要があります。
購入したい犬のネットの販売業者が遠方の場合でも、そこまで行って説明を受けなければならないことに注意しましょう。
・ブリーダー
同じブリーダーでも一般家庭向けのペットブリーダーとアメリカンコッカースパニエルのスタンダードを守るための種の保存と向上を目的としたシリアルブリーダーとでは価格が大きく違ってきます。
日本ではシリアスブリーダーと呼ばれる人は極わずかで、ブリーダー全体の5パーセントだといわれています。
当然のことながらシリアスブリーダーから生まれるアメリカンコッカースパニエルの仔犬は高値になり、生まれる頭数も多くはありません。
シリアスブリーダーから仔犬を譲り受けるためには、ドックショーなどに出向いてブリーダーと直接交渉する必要があります。
ドックショーなどに出す必要がないのであれば、ペット用に繁殖されているブリーダーを選びましょう。
ペットブリーダーならば一般平均価格で購入することができます。
アメリカンコッカースパニエルのミックス犬の価格相場
最近では異血統犬種同士を交配させたミックス犬が人気になっています。
アメリカンコッカースパニエルも数種の犬種とのミックス犬が売られています。
アメリカンコッカースパニエル×マルチーズ 8万円~14万円
アメリカンコッカースパニエル×ダックス 9万円~15万円
アメリカンコッカースパニエル×トイプードル 14万円~16万円
ミックス犬は純血種同士の交配から生まれますが、犬種は雑種になりますので、当然血統書はありません。
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