ミニチュアブルテリアの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介!

ミニチュアブルテリアの基本情報

  • 原産国:イギリス(中型犬)

  • 体高:25cm~35.5cm

  • 体重:10kg~15kg

  • 毛色:ホワイト・ブラック&ホワイト・ブリンドル・トライカラー・レッド

ミニチュアブルテリアは顔に似合わず気が強い

ミニチュアブルテリアはブルテリアを小型に改良した犬種です。

ブルテリアは闘犬のブルドックとネズミ狩りをしていたテリアを交配させて生まれた犬種です。

そのブルテリアにスタッフォードシャー・ブルテリアを掛け合わせて小型化されたものがミニチュアブルテリアです。

一番の特徴は他の犬種では見られないユニークな卵型の顔でしょう。

マズルのくぼみがなく頭まで真っ直ぐで、のほほんとしたおとぼけ顔をしていますが、もともとは闘犬であったブルドックと狩猟犬だったテリアの血を引いていますので、見た目のイメージとは違う気の強さを持っています。

ぜい肉のない引き締まった体は筋肉質で丈夫な強い四肢をしています。

JKCの規定では体高35.5cmを越えるものは認められていません。

ミニチュアという名称が付いていますが、小型犬ではなく中型犬に分類されています。

ミニチュアブルテリアの歴史

のほほん顔のミニチュアブルテリアですが、その歴史には元犬であった闘犬ブルテリアの存在が大きく関わっています。

現在のミニチュアブルテリアが生まれるまでの歴史を調べてみました。

ミニチュアブルテリアの元犬ブルテリアは最強・最高の闘犬だった!

1700年~1800年頃のヨーロッパでは、牛や熊を犬と闘わせるブル・ペインティングやベア・ベインティングという闘犬の賭け勝負が一般人の娯楽として人気がありました。

ブルテリアは屈強で勇敢なブルドッグと機敏なオールド・イングリッシュ・テリアを交配して、ベインティングのために最強で最高な闘犬として作り上げられた犬種です。

ブルテリアは強くて怖いというイメージのあるドーメルマンやシェパードよりもさらに高い闘争本能や能力を持っていたといわれています。

ドックショーの人気者になったブルテリアからミニチュアブルテリアへ

1835年のイギリスで闘犬が廃止になった後は、美しい容姿を目的に繁殖が進みました。

1860年にイギリスの繁殖者ジェームス・ヒンクスによって、ブルテリアとホワイト・イングリッシュ・テリアが掛け合わされ、真っ白な被毛のホワイト・ブルテリアが生まれます。

このホワイト・ブルテリアが世界のドックショーで評判になり、闘犬以外には人気のなかったブルテリアの地位を一気に向上させました。

闘犬でありながら攻撃ではなく防御と反撃に徹するブルテリアの気質と、その容姿の美しさから「白い騎士」と呼ばれるほどの人気犬種になりました。

人気のホワイトを定着させるために繁殖が続けられましたが、近親交配による先天性疾患などの問題もあり、1900年ごろには有色のブルテリアも認められるようになります。

1936年にはアメリカのAKCにも有色ブルテリアが犬種登録されています。

この頃に、小型のブルテリアや基準にあわない小さすぎるブルテリアを掛け合わせたミニチュアブルテリアが、ブルテリアとは別犬種としてイギリスで登録されるようになりました。

現在では世界のケンネルクラブでブルテリアとミニチュアブルテリアは別犬種として登録されています。

ミニチュアブルテリアの価格相場

ミニチュアブルテリアのJKCの登録頭数は130頭(平成17年度)で日本ではまだまだ希少犬種です。

そのためミニチュアブルテリアの価格相場は20万~30万円と、他の人気犬種に比べてもやや高めのようです。

ミニチュアブルテリアの生後日数による価格の違い

ミニチュアブルテリアに限らず、日本では生後日数が少ない仔犬ほど高くなります。

その中でも特にミニチュアブルテリアは成長が早い犬種なので、5ヶ月を過ぎると大幅に価格が下がる傾向にあります。

但し、日本での繁殖頭数が多くないため、売れ残るということはなく特別な理由がない限りダンピングされることはありません。

ミニチュアブルテリアの血統による価格の違い

親犬がチャンピオンであったり、代々チャンピオンの血統を持つミニチュアブルテリアの仔犬は高額になります。

また、ミニチュアブルテリアのスタンダードに沿って、ドックショーに出品できるだけの優れた容姿を持った仔犬も高値で売買されます。

一般家庭で愛玩犬として迎えるのならば、それほど血統にこだわる必要はありません。

ミニチュアブルテリアの毛色や模様による価格の違い

ミニチュアブルテリアの毛色はホワイト、ブラック、ブリンドル、レッド、フォーン、トライカラーなどがあります。

特に毛色による価格の違いはありませんが、テレビなどのCMで注目された、毛色がホワイトでアイパンチという目の周りが黒いミニチュアブルテリアに人気がありやや高めになるようです。

ミニチュアブルテリアを買うには?

まだまだ日本では希少犬種のミニチュアブルテリアをどこで見つければいいのでしょうか。

ペットショップ

ミニチュアブルテリアを街のペットショップの店頭で見かけることはあまりありません。

近くのペットショップからミニチュアブルテリアを買いたいときは、取引きのあるブリーダーや業者を紹介してもらうか仲介をしてもらう方法があります。

その時には紹介料や仲介料が必要になります。

また、そのペットショップの取引のある業者やブリーダーがミニチュアブルテリアを扱っていないこともあります。

ネット専門ペットショップとブリーダー

ミニチュアブルテリアのブリーダーを見つけるにはネットを利用するのがいいでしょう。

最近のブリーダーのほとんどが自己サイトを持っており、常時繁殖状況などを配信しています。

最近ではブリーダーだけではなくネット専門のペットショップも多く、全国からミニチュアブルテリアの仔犬を探すことができます。

但し、お気に入りのミニチュアブルテリアの仔犬が見つかってもすぐに契約できるわけではありません。

ペットの販売は動物愛護管理法により、ブリーダーや販売業者は譲渡者に対面で説明することが義務付けられています。

ブリーダーや販売業者が遠方にあっても、そこまで出向いて行かなければならないので注意しましょう。

ブリーダーや業者によっては自宅まで有料で出張訪問してくれるところもあります。

ミニチュアブルテリアの特徴

ミニチュアブルテリアの身体的特徴について

ミニチュアブルテリアは中型犬ですが、がっしりとした体躯をしており、筋肉質で均整のとれたスクエアに近い体型です。

余分なぜい肉が一切なく、筋肉の形がくっきりと浮かぶほど引き締まった体をしています。

闘犬であったときのブルテリアの頑丈な骨格や強い顎はそのまま引き継いでいます。

ユニークなダウン・フェイス(下向き顔)で、三角の小さな目とマズルにくぼみのない卵型の頭をしています。

ミニチュアブルテリアの被毛と毛色について

ミニチュアブルテリアの毛色◆鮮やかな光沢の手ざわりが粗い短毛のシングルコートです。

ミニチュアブルテリアの毛色◆ホワイトの目の周りにブラックやブラウンの班があるものに人気があります。

他にはホワイトのみや、フォーン(黄金色)、トライカラー(ブラック・ブラン・ホワイトの混色)トリンドル(ブラックに近い地色にブラウン系や金色などが入ったもの)などがあります。

時にはブルーやレバー(赤褐色)もありますがあまり良くないとされています。

ミニチュアブルテリアの性格・気質

ミニチュアブルテリアは見かけによらない優秀犬!

ミニチュアブルテリアは、そのおとぼけ顔から映画やアニメではのんきでおバカなキャラとして描かれていることが多いのですが決してそんなことはありません。

ミニチュアブルテリアは、闘犬としてのブルテリアの勇猛果敢な性格と、テリアの持つ繊細で神経質な性格を併せ持つ、とても活発で優秀な犬種なのです。

家庭犬として改良されているため攻撃性や闘争能力は弱められて、どちらかといえば熱しやすく興奮しやすいテリアの性質をより多く引き継いでいます。

ほんわかとした顔をしているので子供がよく触りたがりますが、子供に関してはそれほど寛容ではありません。

子供がしつこく触ったり、大声を出したりすると怒って噛むということもあるので注意が必要です。

他犬に関しては自分から攻撃することはありませんが、仕掛けられると喧嘩になることもあります。

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